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ここは魔界  作者: 除野 歌猫
10/12

ここは魔界 キャラクター紹介

魔王によるキャラクター紹介です。

今後の本編に絡んでくることも多少内容に含まれています。

 よぉ貴様等、俺は現魔界が王、魔王だ。

 ここでは俺が貴様等にこれまでの「ここは魔界」に出て来た馬鹿共ーーもとい登場人物を紹介していこうというコーナーだ。

 今更ここで? と今思ったやつ、まぁそれも仕方のないことだろう。実際今更だしな。だが気にしないで欲しい。

 ここは魔界も第一部が終わり、新たな話が幕を開けようとしている。登場人物のことを知らないと物語も頭に入ってこないというもの。なのでしっかりと紹介して今後のここは魔界も是非に楽しんで頂きたい。ーーなんて作者調のことを言っている俺だが、魔王だ。そこは忘れないで欲しい。

 あぁそうだ、なんとなく俺の口調が違うと感じた奴もいるかな? それは副臣なんかの阿呆にツッコミをしなくて済んでいるからだ。普段の俺はこんなもんだ。


 さて、ではもう紹介していこう。



~勇者一団~


 俺はこれまで何度も勇者と対峙してきたが、こいつは少し前に魔王城に来た勇者達の事だ。

 そもそも勇者なんて誰が呼び始めたんだろうな? 勇ましい者って何だ? 殺しに来てるのに勇ましいとかないだろ。負けるかもしれない相手に戦いを挑むからか? それはただの愚か者だろ。愚者だ愚者。

 ――とまぁ、キリがないので勇者への文句はここら辺にしておこう。



『女勇者』


 女勇者は珍しい。俺が今まで戦った勇者は基本男だった。

 奴を始めて見た時は驚いた。パーティーに女がいるのは多々あったが、勇者が女なんて始めてだったからな。

 女勇者はどうやら武器を持つと凛とするみたいだ。何かと戦う時は覇気を纏ってる。だが普段の、ぬくえに入っている時なんかはそんなものは感じない。

 性格はいい意味でまっすぐ、悪い意味で前しか見てない。猪突猛進タイプだな。ここに来てから勇者一団は暇を持て余している。よく城庭で球当て(当て鬼)なんかをしているがそれを見ているとよくわかる。

 そしてこいつはすぐに泣く。弓使いに言葉で責められたとき。武闘家に馬鹿にされた時。昨日は寝台の角に小指をぶつけたとかで泣いてたな。確かに痛いけど。

 年齢は15だったか。たった十年そこら鍛えただけでこの魔王に勝てると思う方がおかしい。



『武闘家』


 武闘家は勇者一団の中でも勇者と並んで戦うポジションらしい。今までの勇者一団でもよくこういったコンビは見てきた。

 勇者ほどじゃないが、この武闘家も若い。しなやかな筋肉、軽やかな身のこなし、戦う事に関してはこいつは先天的なものが大きい。

 攻撃は基本拳。脚は余り使わないようだ。何度か近衛兵との手合わせも見たがなかなかのものだった。

 だがこいつの欠点は馬鹿なことだ。戦闘以外のことは何も考えていない。そこがしっかりとしていれば完璧なんだがな。



『弓使い』


 弓使いは勇者一団でも一番の年長者だ。だがそんなに離れているわけでもない。なのに年齢を気にしているとか。だから本当の年齢は聞いてことがない。

 弓の扱いは素晴らしい。武闘家と近衛兵の手合わせと同じとき、暇だからと遠射をさせたところ、城庭の端から城壁の的(約300mくらい)に見事当ててみせた。

 見た目も美しい方なのだろう、弓使いが着ている装飾が程よく施された服は、下界(人間が住む世界のこと)でとある大富豪に寄与されたとか。

 普段は勇者一団の母親のよう――な、なんだ?背筋に冷たい感覚が。ど、どちらかというと姉のような位置かもしれないな。うん。あの若さで母親な訳が無い。その通りだきっと。



『魔法使い』


 こいつの事はよくわからないな。俺に対しては自ら喋らないし、ローブをずっとかぶっているから顔もしっかり見たことがない。

 魔法も副臣との戦闘以来魔界では使ってないというから見たことがない。

わかることと言ったらこいつは勇者一団での最年少、子供だ。小さいから持っている杖は自分より大きい。

 ただ勇者一団と一緒にいるときは意外と喋る。やはり仲間は特別なのだろう。



 こいつら勇者一団は現在魔王城に滞在している。だが先日から外出を禁じた。ここ数日、魔界の森があちこち荒れていると報告があった。奴らじゃ森で魔獣にあっさりと殺されそうだ。もう少し落ち着くまで留まらせても問題は無いはずだ。

 さて、勇者一団についてはこのくらいか。

 え? 情報が少ないだと?

 気にするな。俺もこれくらいしか知らないんだ。教えようが無い。

 またわかったことがあったら教えよう。



~魔王軍~


 魔王軍とはもちろん我が魔王城に仕える兵士達の事。人数はざっと万を少し超えるくらいだな。

 もし我が魔王軍に入りたいのなら、門番にでも声をかけてくれ。



『副臣』


 副臣か・・・紹介となるとなかなか何を言ったものか、副臣は俺が小さい頃から親父の副臣として降っていたからなぁ。よく知っているのだが身近にいすぎて言葉が出てこないな。

 ええと、副臣は魔力を扱うのがとにかく上手い。周囲に魔力があれば大抵のものは作り出せる。だから城内では基本無武装でいる。俺が小さい頃、よく丸腰の副臣に一撃を食らわせたくて影から襲ったもんだ。その度に返り討ちに合ってたけどな。

 あと副臣は意地が悪いな。人を馬鹿にするのが大好きだ。いつもいつもへんなボケをかましやがって、ツッコむのが面倒なんだ。なんか考えていたら無性に腹が立ってきた。もう副臣の紹介は終わろう。



『近衛兵』


 近衛兵は城に一人じゃないんだが、ここでは勇者登場の際に吹き飛ばされたあの近衛兵を紹介しよう。

 近衛兵の仕事として、まずは魔界の様々なところからくる報告をまとめて魔王である俺や、副臣に報告するというのがある。だがこいつはその内容を忘れるというとんでもない奴だ。しかも勇者が来たのを忘れるとかどうなってるんだ。久々に練兵をやる必要があるな。というかなんで紹介しようとしてるのに愚痴ばかり出てくるんだ。もっとしっかりして欲しいものだな。

 さて、この近衛兵は意外と長く仕えており、俺が魔王になってすぐに城に来た。最初はただの兵として仕えていたが、気がつくと近衛兵になっていたな。なぜだ?

 奴はなかなか戦闘もこなす。俺や副臣に比べたら全然だが、魔界では十分通用するくらいには強い。魔力創造も魔力変換も程々できるマルチタイプだ。



 というわけでこれで紹介は終わりだ。

 ん? なぜ魔王は自己紹介しないのかって? それはその理由も含めて秘密だ。

 これからもまた登場人物が増えたら度々紹介していこうと思う。では今回はこれまで。さらばだ。




―予告―


 魔界歴4573年。

 歴代最強を豪語する魔王の元に四人の勇者一団が現れた。


「私達の町を破壊した魔王を、許すわけにはいかない!」


 魔王は苦戦する。その勇者一団は天の力を借り、魔を祓えたのだ。

 壊滅寸前の魔王軍。残ったのは魔王とその副臣、近衛兵の一人。

 数多くいた兵達も死んだ。


「おのれ勇者がぁ!」


 最期の力を発動する魔王。

 それに対抗する勇者一団。


 魔王の最期の力とは?

 裏で暗躍する副臣。

 突如失踪する近衛兵。

 魔力を暴走させた魔法使い。

 勇者は勝って故郷に帰れるのか!?


「ま、負けるわけには・・・いかないんだぁぁぁぁぁ!!!」


 次回ここは魔界、第10話『勇者、覚醒』お楽しみに。



 ゴンッ!


「痛っ!」

「何勝手に予告してるんだ勇者ぁ。しかも勝手に変な情報まで入れて、だいたいお前が魔を祓うなんてできないだろ」


 魔王は勇者に拳骨を食らわせた。


「うぅ痛いぃ」

「勝手なことをするんじゃない」

「だって! 暇なんだもんっ!」


 涙目の勇者は主張する。


「だったらまたみんなで球当てでもしたらどうだ?」

「やだっ!」

「なぜだ? 」

「飽きたっ!」

「・・・・・」


 魔王は頭を抱えたい思いだった。


 ここは魔界。

 魔物達巣食う混沌の世界。魔界である。

 ただ、今は少し平和だけれど・・・。


 待て、次回!

 ご意見、ご感想、ご質問等ございましたらお気軽にお願いいたします。

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