第763話 滅びの宝剣ラグナロック その4
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【登場人物】
種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV
KON 元VTuber四天王のおきつねおじたん……?
ゆの ぽやぽやした喋り方をする女性
レオン だいさんじの新人VTuber 声が大きくて元気
牧野 だいさんじ男性トップVTuber 元ゲーマー
カー公 かりんさん大好き 一般人女性ゲーマー
Mr.天狗 天狗のお面を被った変態……のはずだった
【シチュエーション】
KONからかりんに提示されたお詫び。
それはFPS大会への参加のオファーだった。
ゲーマーとしては嬉しい申し出だが、経緯が経緯だけに受けていいものか……。
はたして、かりんちゃんはどうするのか?
◇ ◇ ◇ ◇
かりん「KONさんが絡んでるFPS大会って……」
「まさかとは思うけれど!!!!」
KON「APEXVY最強マッチだよ」
「その枠をかりんちゃんのために特別に用意しよう」
―――――――
備考 APEXVY最強マッチ
―――――――
VTuber&YouTuber入り乱れてのAPEXチーム戦。
多くのAPEXプレイヤーを抱えているだいさんじとでじすぽ、そこにAPEXのプロリーグプレイヤーや個人勢配信者が混じり、有志によって運営されている大会。
この大会に出ることは、配信者にとってはひとつの到達である。
なお出場はエントリーではなく指名制で、明確な選考基準がある。
オープンにはされていないが、APEXの配信時間、現在のランク、チームプレイの適正などを見て、その年に最も旬な配信者にオファーが行く……とされている。
とはいえ。
―――――――
牧 野「師匠ってば、ほんと顔広いよなぁ~~~~!」
「まあ、黎明期からネットで活動してるゲーマーだし」
「そりゃそれなりに人脈もあるか」
「けど、まさかVYマッチの運営にまで顔が利くなんてなw」
レオン「この大会に出られるのは、配信者としての栄誉!」
「正直……出られるものなら僕が出たい!」
「かりんさん、いらないのなら出番を譲ってくれないか!」
ゆ の「まあ、みんなそういうよねえ」
「けど、こういうのはほんにんのきもちがだいじだから」
カー公「KTMさま、どうするんですか……?」
かりん(嘘でしょ⁉ こんなにはやく、VYマッチのお誘いが⁉)
(これはあきらかにチャンスだけれど……)
(けど、絶対に違う! これは私の実力じゃない!)
(こんな取引で参加しても、絶対に後悔するだけ……!)
KON「まあ、真面目な君のことだ」
「普通に誘ったところで断るだろうってのは分かってる」
「だがね、これは君が起こしてしまった不祥事の」
「損失を補填する行いだってことを」
「事務所に所属するVTuberなら理解した方がいい」
かりん「損失を……補填?」
KON「USO松に脅されていたとはいえ」
「君は《《本来ならばやってはいけない》》コラボ配信に手を出した」
「事前にば……三期生たちとのコラボで」
「運営に釘を刺されていたにもかかわらずだ」
かりん「なっ! どうしてそのことをKONさんが知って!」
ゆ の「わたしがしらべました」
「ちょうほうかつどうとくいですので」
「どや!」
レオン「まあ、広いようでこの業界も狭いからね」
「特に近い立場の事務所の事情なんかは」
「何もしなくても聞こえてくるもんなんですよ」
かりん「おめーもたいへんだなKMT」
「ちゃんと着いていく先輩は選んだ方がいいぞ」
「間違っても、こんな暴力鉄拳おいたんなんかに師事したら」
「後悔することになっちまうぜ……!」
KON「君たちの事務所事情については把握している」
「そして、今回の出演で君の信用は地に落ちた」
「なにかで事務所に貢献して、世間での認知を矯正する必用がある」
「このままなにもしなかったら」
「事務所の許可もなく、勝手に暴露配信に出演した」
「考えなしのVTuberと思われるよ?」
かりん「…………それは、かりんのしたことだから」
「正直、USO松の配信に出た時から、覚悟はしてた」
「そこの責任はかりんが取る」
「だからこそ逆に、そんな筋の通ってない話は受けられない」
「たとえそれで事務所を追い出されても」
「種子島かりんとして二度と活動できなくても」
「私は、私が誇れる、私でありたい」
「VYマッチのステージには! かりんの実力で上がってみせます!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
きっぱりとKONからのお誘いを断ってみせたかりんちゃん。
あえて茨の道を行く。楽な道や誘いに乗らない。それでこそゲーマー。
とはいえ、ちょっと自分に厳しすぎる感もありますね。
今回の件はかりんちゃんに非はなかったのだから。
そこは甘えてもよかったのかもしれません。
ただ、これくらいきっぱり言える心の強さは持ちたいものです。
とはいえ、それじゃ話が回らないから困るんだ……!
次回、KONの老獪な根回しがかりんちゃんの意志を絡め取る。彼女にうんと言わせるために巧妙に張り巡らされた罠に、はたしてかりんちゃんは気づくことができるのか。彼らの駆け引きにはらはらとした読者の方は――ぜひぜひ、応援・評価・フォローなど、よろしくお願いいたします!m(__)m




