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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
788/797

第763話 滅びの宝剣ラグナロック その4

【宣伝】

GCN文庫さまより「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。2」が5月20日発売予定です。かなり叡智なラブコメですが、もしもご興味ございましたら、ぜひぜひご予約お願いいたします。


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【登場人物】

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

KON    元VTuber四天王のおきつねおじたん……?

ゆの     ぽやぽやした喋り方をする女性

レオン    だいさんじの新人VTuber 声が大きくて元気

牧野     だいさんじ男性トップVTuber 元ゲーマー

カー公    かりんさん大好き 一般人女性ゲーマー

Mr.天狗  天狗のお面を被った変態……のはずだった


【シチュエーション】

KONからかりんに提示されたお詫び。

それはFPS大会への参加のオファーだった。

ゲーマーとしては嬉しい申し出だが、経緯が経緯だけに受けていいものか……。


はたして、かりんちゃんはどうするのか?


◇ ◇ ◇ ◇


かりん「KONさんが絡んでるFPS大会って……」


   「まさかとは思うけれど!!!!」


KON「APEXVY最強マッチだよ」


   「その枠をかりんちゃんのために特別に用意しよう」


―――――――

備考 APEXVY最強マッチ

―――――――


VTuber&YouTuber入り乱れてのAPEXチーム戦。

多くのAPEXプレイヤーを抱えているだいさんじとでじすぽ、そこにAPEXのプロリーグプレイヤーや個人勢配信者が混じり、有志によって運営されている大会。

この大会に出ることは、配信者にとってはひとつの到達である。


なお出場はエントリーではなく指名制で、明確な選考基準がある。

オープンにはされていないが、APEXの配信時間、現在のランク、チームプレイの適正などを見て、その年に最も旬な配信者にオファーが行く……とされている。


とはいえ。


―――――――



牧 野「師匠ってば、ほんと顔広いよなぁ~~~~!」


   「まあ、黎明期からネットで活動してるゲーマーだし」


   「そりゃそれなりに人脈もあるか」



   「けど、まさかVYマッチの運営にまで顔が利くなんてなw」




レオン「この大会に出られるのは、配信者としての栄誉!」


   「正直……出られるものなら僕が出たい!」


   「かりんさん、いらないのなら出番を譲ってくれないか!」


ゆ の「まあ、みんなそういうよねえ」


   「けど、こういうのはほんにんのきもちがだいじだから」



カー公「KTMさま、どうするんですか……?」



かりん(嘘でしょ⁉ こんなにはやく、VYマッチのお誘いが⁉)


   (これはあきらかにチャンスだけれど……)



   (けど、絶対に違う! これは私の実力じゃない!)


   (こんな取引で参加しても、絶対に後悔するだけ……!)



KON「まあ、真面目な君のことだ」


   「普通に誘ったところで断るだろうってのは分かってる」



   「だがね、これは君が起こしてしまった不祥事の」


   「損失を補填する行いだってことを」


   「事務所に所属するVTuberなら理解した方がいい」



かりん「損失を……補填?」



KON「USO松に脅されていたとはいえ」


   「君は《《本来ならばやってはいけない》》コラボ配信に手を出した」



   「事前にば……三期生たちとのコラボで」


   「運営に釘を刺されていたにもかかわらずだ」



かりん「なっ! どうしてそのことをKONさんが知って!」


ゆ の「わたしがしらべました」


   「ちょうほうかつどうとくいですので」


   「どや!」


レオン「まあ、広いようでこの業界も狭いからね」


   「特に近い立場の事務所の事情なんかは」


   「何もしなくても聞こえてくるもんなんですよ」


かりん「おめーもたいへんだなKMT」


   「ちゃんと着いていく先輩は選んだ方がいいぞ」


   「間違っても、こんな暴力鉄拳おいたんなんかに師事したら」


   「後悔することになっちまうぜ……!」


KON「君たちの事務所事情については把握している」


   「そして、今回の出演で君の信用は地に落ちた」


   「なにかで事務所に貢献して、世間での認知を矯正する必用がある」



   「このままなにもしなかったら」


   「事務所の許可もなく、勝手に暴露配信に出演した」


   「考えなしのVTuberと思われるよ?」



かりん「…………それは、かりんのしたことだから」


   「正直、USO松の配信に出た時から、覚悟はしてた」


   「そこの責任はかりんが取る」



   「だからこそ逆に、そんな筋の通ってない話は受けられない」



   「たとえそれで事務所を追い出されても」


   「種子島かりんとして二度と活動できなくても」


   「私は、私が誇れる、私でありたい」



   「VYマッチのステージには! かりんの実力で上がってみせます!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



きっぱりとKONからのお誘いを断ってみせたかりんちゃん。

あえて茨の道を行く。楽な道や誘いに乗らない。それでこそゲーマー。

とはいえ、ちょっと自分に厳しすぎる感もありますね。


今回の件はかりんちゃんに非はなかったのだから。

そこは甘えてもよかったのかもしれません。


ただ、これくらいきっぱり言える心の強さは持ちたいものです。


とはいえ、それじゃ話が回らないから困るんだ……!


次回、KONの老獪な根回しがかりんちゃんの意志を絡め取る。彼女にうんと言わせるために巧妙に張り巡らされた罠に、はたしてかりんちゃんは気づくことができるのか。彼らの駆け引きにはらはらとした読者の方は――ぜひぜひ、応援・評価・フォローなど、よろしくお願いいたします!m(__)m

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