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24 地下空間にようこそ



カコンという音とともに床板が上への道を塞ぐ。


スミス少尉がはしごを降りてくる。


「これでとりあえずは大丈夫だな。」


スミス少尉が息をつきながら言う。


「そうですね……」


俺はそう返事をしながら目の前に続く地下通路を見つめる。


トンネルのようなつくりで、明かりが無い。


ライトで照らさなければ自分の手のひらすら見えない。


「行くぞ。」


アズル中尉の言葉とともに俺たちは歩き出す。


この地下通路どこに繋がってるんだ……?


ずっと歩いているが扉もなく、ただただ一本道が続いている。


どこまで行くんだ……これ……


そのとき突然アズル中尉がしゃがむ。


「どうしたの〜?」


エラが同じようにしゃがんで聞く。


アズル中尉が目を細め、地面を指差しながら言う。


「血だ。」


「!?」


全員驚いて黙り込む。


ライトで照らしてよく見ると、確かに小さい染みがある。


エラがボソリと呟く。


「変色してる…数日前のみたいだねー。」


数日前……つまり誰か通ったってことか?


スミス少尉がライトで通路の先を照らして言う。


「血痕まだ続いてるぞ……」


「ホントだ〜」


エラがそう言ったあとにルズが険しい顔で言う。


「量、だんだん増えてないですか……?」


「確かにそうだねー。」


点々と続く血痕を辿ってアズル中尉が歩き出す。


しばらく歩いていると、目の前に黒い頑丈そうな扉が現れる。


「鍵は…かかってなさそうね。」


チェリーが呟く。


アズル中尉が扉をゆっくり開ける。


部屋に入った俺は足を止める。


広っ……


目の前に広がっているのは部屋というよりは巨大な地下空間だった。


天井は高く、ぽつぽつと明かりがあって薄暗い。


数え切れないほど培養槽が並んでいて、その多くが割れている。


血痕はまだ奥に続いているようだった。


俺たちの足音が大きく響く。


「…割れてるけどなんか入ってたのかな……?」


レピが培養槽を見ながら言う。


「怪物とか入ってたのかもね。」


「恐ろしいこと言うな!」


チェリーの返事に俺は青白い顔で言う。


「わからないことだらけだな……」


ルズの呟きを聞きながら俺は周りを見渡す。


アズル中尉は割れた培養槽を見ながら進んでいて、スミス少尉は呆れ顔をしている。理由はエラさんがなぜ

か目をキラキラさせているからだ。


「ねぇねぇ、これ見て〜」


と言ってエラが手袋をつけた手で何かを持ってくる。


「おい……」


スミス少尉が驚き半分呆れ半分という顔で呟く。


隣ではアズル中尉が左のこめかみを押さえてため息をついている。


レピは無表情で固まっており、チェリーは自分の顔を隠している。


ルズは青ざめその隣で俺は転倒していた。


エラが持っていたのは人間の指だった。



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