1 チェリーとレピ
翌日。
倉庫のドアを開けると、目の前のベンチでスミス少尉が銃の整備をしていた。
「お、おはようございます。」
俺は緊張しながら挨拶をする。
スミス少尉は目線だけで返事をすると倉庫の奥を指差した。
倉庫の奥を見ると一人の男性が背の高い棚の間で段ボールの中から色々なものを出し入れしているのが見え
た。
「行け」ってことか.....?
その男性の近くまで行くと、男性がふいに顔を上げ、俺の顔を見るなり
「......エイデンさん、おはようございます。」
「あ、えっ、おはようございます!」
突然の挨拶に俺は驚きながら言う。
というか、なんでこいつ俺の名前を......?初対面のはずなのに....?
「えーっと、もしかして会ったことありますか.....?」
「.....いえ。今日が初めてです。中尉から聞いていたので。」
「あ〜。なるほど.....」
そのときふと気づく。
こいつ身長低すぎねぇか.....?
俺は173cmあるがこいつは俺より20cmくらい低い気がするのだが。
「?どうかしましたか......?」
「あ、いやなんでもないです!そういや名前って.....」
「あっー!!バカがいる!!!」
突然会話に割り込んできた、聞き覚えのある声にすぐさま振り返る。
そこにはクリーム色の髪色をした一人の女性が立っていた。
「チェリー!てめぇ誰がバカだと!!」
「どう考えてもあんたじゃん。」
「何だとお前!」
チェリーは俺より一年早く軍に入り、あっという間に伍長になった俺の知り合いだ。
そして見ての通り俺達は犬猿の仲である。
「それよりレピ!なんでこいつがここにいるの?」
チェリーが俺を指差しながら、俺とさっき喋っていた男性に聞く。どうやらこの男性はレピと言うらしい。
「救出部隊に入れるからだよ....中尉が昨日言ってたと思うけど.....?」
黙り込むチェリーを見て俺は、
「聞いてなかったんだな。」
「忘れてただけよ!」
「嘘つけ!」
「はぁ?そもそもなんでものすごく弱いあんた救出部隊に入れるのよ!」
「弱いだと!!お前のほうが弱いだろうが!」
「だったらあんたはとっくに....痛っ!」
「イテッ!」




