17 48人
「あいつらの国は、デイナ帝国と交流があり、同じ言語の国、アイシクルの植民地だったらしい。」
「らしい、ってことは独立したのか。」
スミス少尉がアズル中尉に言う。
「あぁ。だが、再植民地化されそうになっている。その対抗策を得るために48人でこの島に上陸した。」
48人…そんな大人数で来たのか。
「その対抗策っていうのは……」
俺が聞くと、
「情報源だけは明かさなかったが、デイナ帝国がクレオメ島で巨大怪物の極秘研究を行っていると聞いて、それを利用しようとした。だが、着いたときには職員は全員死亡。巨大怪物は脱走していた。」
部屋が静まり返った。
チェリーの驚いた声が沈黙を破る。
「それってつまり宇宙人は犯人じゃないってことですか!?」
「嘘を言ってなかったらな。」
アズル中尉が宇宙人二人をチラリと見ながら言う。
「さらにややこしくなってきたな…」
スミス少尉が呟く。
レピがボソリと言う。
「...…あの、アズル中尉。」
「どうした。」
「……職員が全員死亡ということは...もう生き残りはいないってことですか。」
「...…あいつらの話を信じるならそうなる。」
その言葉に俺は思わず口をつぐむ。
誰も言葉を発しない静かな空間に、突然ドンッ、という音が響く。
なんだ!?
俺が音のした方向に視線を向けると、床に転がっているエラが視界に入る。
スミス少尉が首を傾げながら言う。
「何やってんだお前……」
「いや〜ずっとしゃがんでたら足が痛くなってきてー。立ち上がろうとしたらコケちゃったんだよね〜。」
エラが足をさすりながら言う。
「ここの床も滑りやすいのかな〜。」
「お前の靴が滑りやすいんじゃねぇのか…」
スミス少尉が呆れたように返す。
アズル中尉も左のこめかみをおさえながらため息をついている。
て、敵かと思った…
「……あの、カードキーはどうするんですか。」
ルズがアズル中尉に聞く。
そうだ、このカードキー大事そうだけどどこで使うんだ……?
「どこで使うかわからないから一応持っておく。」
「地下の調査と宇宙人はどうする。」
スミス少尉が聞くと、
「上にまだあの怪物がいる可能性が高いし、あいつらの話はまだ信憑性が低い。もう少し地下を調査する。宇宙人は拘束して空いている部屋に入れておけばいいだろ。」
「了解。」




