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16 通信室




書類、多いな.....


静かな通信室で書類の束をかき分けながら俺は何か重要なものがないか探していた。


隣ではスミス少尉が通信機器をいじっている。


「.....なんか、カードキーあった。」


レピが黄色で何も書かれていない、少し重そうなカードキーを片手にポツリと言う。


俺は首を傾げながら、


「何も書かれてないな.....どこで使うやつなんだ....?」


「.......後でスミス少尉に見せたほうがいいよね....」


「そうだな。」


と言って俺は廊下に視線を移す。


誰も来なくて暇なのか、エラがしゃがんで眠そうに見張りをしている。


そのすぐ近くでは宇宙人がアズル中尉に、なにか聞かれたりするたびに、顔が白くなったり、青くなった

り、焦ったりしているが何を話しているのだろうか。


やがてアズル中尉が立ち上がってこちらに歩いてくる。尋問が終わったらしい。


「何かあったか。」


聞かれた俺は口を開く。


「えーっと、カードキーが一枚と.....」


スミス少尉が通信機器の画面を見つめながらアズル中尉に言う。


「それと興味深い通信記録が一つだ。」


「そうか。先に通信記録を見せてくれ。」


スミス少尉がカチッとボタンを押したと同時にノイズを交えた音声が流れ出す。


『クレオメ島基地、緊急連絡、緊急連絡です。』


『どうした。』


『エ(・)ネ(・)ル(・)ギ(・)ー(・)値(・)が(・)6(・)5(・)3(・)の巨大な怪物の卵を発見しました。』


「”653”…..!?」


アズル中尉が少し驚いた声を出す。


『!?了解。少し待ってくれ。』


少しの沈黙のあと、


『コ(・)ー(・)ド(・)3(・)3(・)3(・)を実行する。』


『了解。』


途端に音声がプツリと切れる。


一瞬の静寂。


俺がポツリと言うと、


「.....これだけですか.....?」


「これだけだ。」


と、スミス少尉が返す。


というか.....


「エネルギー値ってなんですか?」


「怪物の持ってる力を数値化したものだ。平均数値は250。記録されたもので最高値は734だ。」


「え....」


スミス少尉の言葉を聞いた俺はぞっとする。


734とか相手にしたら絶対死ぬだろ.......


レピが画面を見つめたまま、


「.....コード333って何かの作戦名ですかね.......」


「そうかもな。」


アズル中尉が呟く。


「コード333…..コード333…..333で何か思いつくことある?」


チェリーの問いに最初にルズが


「時間とか何かの言い換えとか.....」


「日付とかじゃないのか?」


俺が呟くとチェリーが


「それは違う気がするけど......」


「....座標?」


レピが呟いたあとにスミス少尉が言う。


「怪物のことじゃねぇか?」


「怪物ですか?」


「あぁ。」


なんで怪物なんだ.....?


「怪物は発見された順に種類に番号がついてる。その333番目は一匹しか存在しない、歴史上最も多くの人

間を殺している怪物だ。」


「え!?」


アズル中尉の説明に俺は驚いた声を出す。


「ま、まさか、あのデカい怪物が.....」


「いや、エネルギー値が違う。」


スミス少尉の否定に俺はほっとする。


アズル中尉がなにか考えるように、左のこめかみをおさえながら言う。



「とりあえず、通信記録は情報が少ないから置いておこう。宇宙人から聞いた話を説明する。」


10/11エピソードタイトルを一部修正しました。内容に変更はありません。

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