15 手がかり
アズル中尉を先頭に俺たちは階段を降りて地下の廊下を進んでいく。
全然人の気配がしないな.....
そう考えたそのとき話し声が聞こえて俺は足を止める。
アズル中尉も止まって廊下の角からじっと、様子を伺っている。
2人か......
「ILILIILIIILILIL」
「IIILLILLLIILILIIIL」
「何語?」
チェリーが小さな声で呟いた。
「捕縛するか?」
「あぁ。」
スミス少尉が聞くと、アズル中尉は返事をしてタッと角から飛び出す。
気づいた2人は、アズル中尉に銃口を向けて何か言おうとしたが、そのまえにアズル中尉が2人の頭を押し
て床に倒す。
そしてスミス少尉が銃を向けたことで、鎮圧はわずか5秒で終わる。
アズル中尉、足速っ.....
何か言う前に2人を床にねじ伏せたアズル中尉を見ながら思う。
「今回の件に100%宇宙人関係してるね〜」
エラが、こちらを睨みつけながら何かつぶやいている、2人の宇宙人をじーっと見ながら言う。
それを聞きながらアズル中尉が
「ジョン、全員で近くの部屋、調べといてくれ。エラは見張りを頼む。」
「わかった。」
「わかったよ〜」
スミス少尉は
「行くぞ。」
と言うと目の前の部屋に入る。
エラは廊下に立って見張りを始める。
アズル中尉はしゃがむと、宇宙人が使っていた言語で何か二人に喋っている。
「アズル中尉はなんで喋れるんだ.....?」
とレピに聞くと、
「.....デイナ帝国と交流してる国の一つと同じ言語だからだと思うよ。.....それにアズル中尉は、7カ国ぐら
い喋れるからね.....」
「すげぇな.....ってデイナ帝国と交流してる国の言語!?見たことない国のはずじゃ......」
「.....わからないけど、その国と関係してるのか、もともと植民地とかだったとか.....」
「それか近くにある国とかの可能性もあるわね。」
とチェリーが会話に入ってくる。
「セルザ、出番よ。」
「何がだよ。」
「あっちにあるドア、鍵がかかってて開かないの。あんたピッキング得意でしょ。」
「.....そうなの?」
それを聞いたレピが少しだけ驚いた顔をして聞いてくる。
「ま、まぁな。」
俺はそう返すと、チェリーからピンをもらってドアの前に立つ。
これならすぐ開けられそうだな。
鍵穴にピンを突っ込んで10秒後。
「開いたぞ〜」
「早いわね.....」
中に入ってレピが安全確認をする。
「.....大丈夫。」
「りょーかい。」
チェリーはそう言うと俺と中に入る。
まぁまぁ広い部屋で、壁一面にモニターが並べられていて、機械やデスク、その上に置かれた書類などがあ
る。
チェリーは部屋をぐるりと見渡したあと、
「セルザ、スミス少尉呼んできて。」
「なんでだ?」
「ここ、きっと何かある。」
「?この部屋がどうかしたのか?」
書類を見ながらチェリーが言う。
「ここは.....通信室よ。」




