13 地下へ
やっとだ.....
木々の隙間から見えてきた基地を見て、セルザは安堵の息を吐く。
あれからレピを先頭にずっと走っていたが、幸い、怪物には遭遇しなかった。
「あ!あそこにいるの、スミス少尉か?」
「.....そうだね。」
レピも安心したように息を吐いて、少し嬉しそうに言う。
「お前ら全員無事だったか。」
基地にたどり着いた俺たちにスミス少尉が言う。
「アズル中尉はどうしたんですか?」
ルズが不思議そうに聞く。
「基地の中だ。気になることがあるらしくてな。」
「?」
俺は首を傾げる。
近づいたりしたくないと思ってたんだけどなぁ....?
「気になることって何〜?」
と、突然うしろからエラの声が聞こえてくる。
「チェリー!大丈夫だったか?」
俺はエラの横に立っていたチェリーに言う。
「大丈夫よ。あんたも大丈夫そうね。」
「まぁな。レピのおかげだけど。」
「そうでしょうね。あんたみたいな雑魚じゃムリ。」
「雑魚って言うな!」
「気になることって何〜?」
エラが首を傾けてもう一度言う。
「えーっとな.....」
スミス少尉が話し始めた、怪物の話を聞き終わった俺たちは、
「えー!それって大変なことなんじゃ.....!」
チェリーがびっくりしながら言う。
「相変わらずアズルはぶっ飛んだこと言うね〜。」
エラが苦笑いしながら言う。
「ぎゃー!殺される〜。」
「何にだよ。」
ルズが俺に聞く。
「だってこういうのって知ったらやばい秘密とかで、知ったら殺され.....」
「それは漫画とかの話だろ!アホか!」
「あり得るかもな。」
スミス少尉が冗談とも本気ともつかぬ言い方をする。
「ちょっと、スミス少尉も変なこと言わないでください!」
全員がギャアギャア言っている中、レピだけ無言、無表情でパチパチと瞬きをしながら立っている。
「ほら!スミス少尉も言ってるじゃねえか!」
「お前、漫画の読みすぎだろ!」
「でもなぁ......」
俺がいいかけたとき、コツンと軽く頭を叩かれる。
「?」
振り向くとアズル中尉が立っていた。
アズル中尉.....いつのまに俺のうしろに.....?
唐突にアズル中尉が
「地下行くぞ。」
「へ?地下に....行くんですか!?」
「あぁ。」
絶対行きたくないと思っていたのに、なんで突然?
と考えているとスミス少尉が俺が聞く前に
「なぁ、アズル。なんでいきなり.....?」
「まだスタンピードは続いてるし、今なら怪物もいない。それに....」
少しだけ微笑んで俺の背中を軽く叩くと、
「生き残りがいる可能性もある。」
10/10 エピソードタイトルを一部修正しました。内容に変更はありません。




