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10 宇宙から



あいつら誰だ.....?


セルザは森の中から見つめながら考える。


霧の中に立つ人々はなにか話しながら俺たちの船を見ている。


アズル中尉が、


「エラ、何人いる。」


「大体32。」


「わかった。」


細かい数字までなんでわかるんだ.....


「ここで待ってろ。」


アズル中尉はそう言うと、謎の白い球体を取り出して船の前の群衆に投げる。


「?」


パァン。


という音とともに球体が割れて煙が出てくる。


喚くような声がたくさん聞こえてきたが、だんだん小さくなってついには聞こえなくなった。


煙がはれた頃には全員倒れてピクリとも動かない。


「し、死んだ.....?」


「割れやすいボールに催眠ガス入れただけだ。」


アズル中尉が歩きながら言う。


つまり寝てる.....


ホッとしながら倒れている人々に近づいたとき、


「うおっ!」


俺は驚いて声を上げる。


なぜなら、倒れているのは人ではなかったからだ。


灰色の皮膚で身長が結構高い。そして、指が7本あった。


「こいつは面倒なことになりそうなだな。」


スミス少尉が言う。


「.....宇(・)宙(・)人(・)。」


「う、宇宙人!?」


レピの呟きに驚く。


宇宙人とは名前の通り宇宙に住んでいる。色々な人種がいて人間と全く違う見た目だったり、身体能力が異

常だったりする人種がいる。らしい。それぞれの人種で国もあって、デイナ帝国もいくつかの国と交流して

いる。


いつか会ってみたいと思っていたが、この状況だと普通に怖い。


「見たことない国だね。」


エラが首を傾げて言う。


「デイナ帝国と交流してない国ってことですか?」


「まだ地球に来てなかった国の可能性もあるが、まぁそうだろうな。」


スミス少尉が険しい顔で言った。


「とりあえずこいつら全員船に放り込むぞ。」


そして、みんなで縄で縛って船の中に運ぶ。


「一体こいつらなんなんだ.....」


静かな霧の中、そうつぶやいた瞬間。


ドーン


「!?」


まさか.....


全員急いで森の中へ隠れる。


エラがカバンから双眼鏡を取り出して音がした方向を見ている。


「霧のせいでちゃんと見えないけど、近くにはいなさそう.....?」


アズル中尉を見ると基地の方向をずっと見ている。


そのとき。


『ドーン』


『ドーン』


『ドーン』



段々大きくなる足音に身を固くする。


隣にいるレピは無表情で銃を握りしめている。


そして、そ(・)れ(・)は霧の中から現れた。



10/7 エピソードタイトルを一部修正しました。内容に変更はありません。

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