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女神様はスピード狂  作者: 赤坂秀一
第六章 SFシーズン2年目
149/156

149 開幕戦決勝スタート

杏香はQ2で、燃料ギリギリの軽量化作戦で決勝2位に入りましたけど、あれはやめてほしいです。しかも、独断でやってますから怖いです。

 開幕戦、Q2予選が終わりました。PP(ポールポジション)中森勝利(なかもりしょうり)でした。


 やっぱり今シーズンもこいつを何とかしないと優勝もシリーズチャンピオンも狙えないという事か……


 でも2位に杏香(きょうか)が入りましたので、まだ優勝も狙えると思います。


 3位にルーキーのひとりメンゼル、4位に結菜(ゆいな)が入りました。彼女はかなり頑張ったと思います。


 5位にルーキー2人目のライブリー、6位にルーキー3人目のヨハンソン、7位に松島(まつしま)、8位にルーキー4人目のマクレーでした。


 しかしこの8人、今回はこのような順位だったけど、タイム的にはあまり変わらないから、今回8位だったマクレーが次はポールになる可能性もあるし、2位だった杏香が8位になる事もあるのです。


 あーっ、今シーズン始まったばかりなのに頭が痛いです。


 この後11時からピットウォークが始まります。アンバサダーの三人にも手伝ってもらわないと……


美郷(みさと)さん、私達はどうしたら良いですか?」


 梨帆(りほ)さんが訊いて来ました。


「そうね、両サイドに1人ずつ、真ん中に1人の配置で、あとドライバーのサポートをよろしく」


 そう言って準備をしている時、ピットウォークが始まりました。ファンサービスの始まりです。


 まあ、写真を撮ったりサインしたり握手したりなんですけどね!




 ピットウォークは40分くらいで終わり、私達はお昼を食べるため蛍亭(ほたるてい)に来ています。ここは鈴鹿でレースがある時は必ずお世話になるお食事処です。


「ねえ小山内(おさない)さん」


「えっ、なに?」


「小山内さんってファンの人と一緒に写真撮ったり、サインをしたりしますよね」


 そう言うのは綾原遥華(あやはらはるか)さんです。


「うん、ファンサービスだよ、他のドライバーもやってる事でしょう」


「まあ、そうだけどパンちゃんはやらないけどね」


 すかさず結菜がそう言います。


「パンちゃんってそうなの?」


 杏香と結菜がそう言って話していると……


「パンちゃんって誰?」


 今度は梨帆さんが訊いて来ました。


「もう、梨帆も遥華もどうしたの?」


 そう言って、美姫(みき)さんが話に入って来ましたけど……


「いや、スーパーフォーミュラの女性ドライバーってどういう人なのかなって思っていたから、でも私達と変わらないんだなって」


 そう言う遥華さんは、杏香と結菜をどういう風に見ているのかな……


「まあ、有名人だから特別に見えるかも知れないけど……」


 なんだか呆れたように美姫さんが言いました。


「でも、こんなにゆっくりしていて良いの? もうすぐ決勝なんでしょう」


 梨帆さんがそう言うので……


「お昼休みは必要でしょ! 大丈夫、決勝が始まれば、ちゃんと働いてもらうから」


 私がそう言うと……


「美郷さん、何時までゆっくりしていて良いんですか?」


 結菜がそう訊きました。結菜もQ2は頑張ったから疲れちゃったかな……


「そうね、2時からミーティングだから1時半にはここを出ようか」


 私がそう言った時、アンバサダーの三人は座敷の上で横になりました。午前中アンバサダーも結構忙しかったみたいだから、ゆっくり休んでもらいましょう。




 そして、決勝レースが始まりますが、今はグリッドウォーク中で、杏香の所には美姫さんが、結菜の所は遥華さんがパラソルを持って日陰を作っています。


 ちなみに梨帆さんは、パドックで休憩中です。


 この後、マシーンのエンジンが掛けられました。グリッドウォークも終わり、ドライバー以外はグリッドから離れます。まもなくフォーメーションラップが始まります。


 今、グリーンフラッグが振られて、先頭の中森がマシーンをスタートさせ、杏香がそれに続きます。


 マシーンを蛇行させながらタイヤを暖めて走り、レーススタートに備えます。


 各マシーンが最終コーナーを回ってメインストレートに戻って来ました。所定のグリッドに着いてスタートを待ちます。


 焦げついたタイヤとオイルの匂いが漂う中、緊張の一瞬です。


 今、後方でグリーンフラッグが振られレッドシグナルが点灯を始めました。これがひとつずつ点灯して、五つ目が点灯して、今、ブラックアウト! レースがスタートしました。


 1列目2番手からスタートした杏香が、いきなり中森の右側に並び第1コーナーのインを狙いますが、中森に上手く被せられ、オーバーテイク出来ませんでした。


「おいおいまったく、スタート直後にハラハラさせやがって」


 (げん)さんもこうなると人の親ですね! チームとしてはトップを狙わなければならないけど、親としては安全に走ってほしいというところでしょう。


 この後S字カーブを回ってすぐの逆バンクで杏香が仕掛けますが、中森に読まれていたようで、なかなかオーバーテイクさせてもらえません。


 手強いです。


「うーん、なかなか上手くいかないな」


 オーナーがそう言いますけど……


「まだ、始まったばかりですから」


 私はそう言いますけど、内心はオーナーと同じ気持ちです。前半にトップに立てれば、後が楽なんですけどね……


 中森と杏香が最終コーナーを回ってメインストレートに戻って来ました。タイムは?


「小山内さん1分37秒628です」


 オープニングラップは中森の1分37秒596です。まあ、良いコンディションで走れているかな。


「姫が1分38秒267です」


 菜穂子(なほこ)さんがそうコールします。


 結菜も良い感じですね。


 さて、スタートは上手く行きました。タイヤ交換を13LAPから15LAPに予定してますけど、上手く行くでしょうか……

開幕戦決勝がスタートしました。取り敢えず良いコンディションで走れています。後はタイヤ交換でどういう風なレース展開になるでしょうか? 開幕戦なので良くて表彰台、悪くても6位くらいまでに入れれば良いかな……

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