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真夏の雪  作者: Than Nen
幕開け
15/23

幕開け13

『…そうですね。では、話の核に迫りたいと思います』


『ああ…お願いするよ』


『人類は滅亡しました。それと同時に、神が死んだ瞬間でした』


『…うーん。神も死んだら一体誰がまた地球を創ったんだろう…』


『そう、それが本題です。生命が居なくなり、神が居なくなって、地球もなくなりました。しかし、神は地球が滅びる瞬間に宇宙をもう一度作りました』


『…!?』




流石に意味が分からない。


地球がなくなって、また一から宇宙を作った??


…だめだ、酸欠になりそうなぐらい頭を回転させているけど、答えが一向にでない。





『話は戻りますが、私の言った順番憶えていますか??』


『ああ、憶えているよ。宇宙⇒地球⇒生命⇒人類⇒神様…でしょ??』


『その通りです。では、先ほどの話を加えていただけますか』


『えっと…神様⇒宇宙…あっ!!』




そういうことか。


少女の言った矛盾がようやく形になった。


神は人の手によって創られたが、宇宙は神が創った…。


そうすれば一応筋は通る。


しかし…




『君の話は一応筋が通る。けど、筋が通らないこと、矛盾が一つあるよね!?』


『はい、そうですね…』




そう、一つだけこのループに入らないものがある。




『最初の宇宙は誰が創ったんだ??』


『そうです、そこが問題点ですね。スタートラインですが、実は明らかになっておりません』


『…え!?』




まさかの返答に素っ頓狂な声を出してしまった。


少女のいう世界がループしていると仮定するならば、スタートラインも何か要因があるはずなんだ。


無から有が生まれるにはきっかけが必要、それは必然のはずなのに…。




『鏡也様、その話は私も分かりませんが、この世界が生まれたことはなんとなくお分かり頂けましたか??』


『…うーん。そうだね。神様が生まれた経緯がイマイチ不明かな』


『そうですか。分かりました。では生まれた経緯を簡潔に説明します』




これから少女が喋る内容は分からないが、一つだけ分かることがある。


僕は何かとんでもないことに巻き込まれているという事だ。

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