幕開け13
『…そうですね。では、話の核に迫りたいと思います』
『ああ…お願いするよ』
『人類は滅亡しました。それと同時に、神が死んだ瞬間でした』
『…うーん。神も死んだら一体誰がまた地球を創ったんだろう…』
『そう、それが本題です。生命が居なくなり、神が居なくなって、地球もなくなりました。しかし、神は地球が滅びる瞬間に宇宙をもう一度作りました』
『…!?』
流石に意味が分からない。
地球がなくなって、また一から宇宙を作った??
…だめだ、酸欠になりそうなぐらい頭を回転させているけど、答えが一向にでない。
『話は戻りますが、私の言った順番憶えていますか??』
『ああ、憶えているよ。宇宙⇒地球⇒生命⇒人類⇒神様…でしょ??』
『その通りです。では、先ほどの話を加えていただけますか』
『えっと…神様⇒宇宙…あっ!!』
そういうことか。
少女の言った矛盾がようやく形になった。
神は人の手によって創られたが、宇宙は神が創った…。
そうすれば一応筋は通る。
しかし…
『君の話は一応筋が通る。けど、筋が通らないこと、矛盾が一つあるよね!?』
『はい、そうですね…』
そう、一つだけこのループに入らないものがある。
『最初の宇宙は誰が創ったんだ??』
『そうです、そこが問題点ですね。スタートラインですが、実は明らかになっておりません』
『…え!?』
まさかの返答に素っ頓狂な声を出してしまった。
少女のいう世界がループしていると仮定するならば、スタートラインも何か要因があるはずなんだ。
無から有が生まれるにはきっかけが必要、それは必然のはずなのに…。
『鏡也様、その話は私も分かりませんが、この世界が生まれたことはなんとなくお分かり頂けましたか??』
『…うーん。そうだね。神様が生まれた経緯がイマイチ不明かな』
『そうですか。分かりました。では生まれた経緯を簡潔に説明します』
これから少女が喋る内容は分からないが、一つだけ分かることがある。
僕は何かとんでもないことに巻き込まれているという事だ。




