幕開け11
『なら、宇宙は誰が作ったんだ!?』
そう、それは辻褄が合わない答え。
少女は無から有を創るにはきっかけが必要だと言った。
なら宇宙は誰が作ったのか!?
先ほどの順番なら、神は最後になる。
人間は、基、生命は宇宙が出来てから生まれたとすれば、一体、何者が…。
『鏡也様、お見事です。私の言った順番では、また新たな何かの介入が必要になります』
『…そうだよね。宇宙を創る何か別な介入が必要なはずなんだ』
『しかし鏡也様。実のところ申しますと正解は…。神です』
…!?
全く不可解だ。
先ほど少女の言った順番なら、神は最後になる。
神が創ったというなら、それは矛盾になる。
『それじゃ君が言った順番と矛盾が生じるんだけど??』
『そうですね…。私の言った事は矛盾しています。しかし、答えは私の言った通りです』
『ごめん、イマイチ理解できないや…』
『そうですね。申し訳ございません。なら、もう少し話を続けましょうか…』
少女は少し困ったような顔をして、そう言った。
けど、本当に困った顔をしていたのは僕のほうだと思う。
少女の言ったことが矛盾していて、けど少女はそれが正解だと言う。
僕程度の頭脳では理解できるはずもなく、何か消化不良を起こしたような気持ちになった。
『では続きをお話したいと思います。人間は神を創りました。しかし、人間は争いにより絶滅してしまいました…』
『ちょっと待って!!人間が絶滅したって、どういう事だよ!!』
意味が分からない。
人類が絶滅した??
あんまり面白くもない冗談だよ。
現に現実世界でもパラレルワールドにも人間は存在したじゃないか!?
『そうですね…。おっしゃることは分かります。しかし、事実なのです』
その時の少女の言葉はどこか冷たく感じられた…。




