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真夏の雪  作者: Than Nen
幕開け
11/23

幕開け9

『一体どうなってんだよ…』




ここは神降神社ではない。それは分かった。


けど、上星神社って言うのはどういう事だ!?


現実世界では無い、この世界だけにある神社…。




『もし、仮にこの世界が現実世界とリンクしていなければ…ここは何処になるんだ!?』




今まで考えていたことは、この世界は現実世界との平行世界にあたるパラレルワールドではないのか、という曖昧な推論だった。


しかし、パラレルワールドというのは一般的には、自分の周りは大抵リンクしているということだ。


現に、学校は連中は現実世界と同じだし、街並みもこの神社を除けばリンクしている。


自分の存在も西野鏡也として認識されているし、親友の香田カイトも居た…。



けど、上星りこは居ない。


それがおかしい。たしかに上星という名前はここにある。


では何故少女一人が居ないのか…。



頭を精一杯回転させてみる。


酸素が足りなくなったのだろうか??


僕はフワフワとした気分になり、目の前が徐々にブラックアウトした。




『…なるほど、普段頭を使わないからかな…』




なんて呟いた途端、意識が完全に無くなった。

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