第6話。
それから数日。
特に変わったこともなく。
金曜日を迎えた。
こ)...夏希遅いわよ。
こ)...寝坊するわよ?
な)...おはよぉ。
な)...まだ眠いよ、
こ)...早く起きて!
な)...あと5分
な)...だけ。
こ)...だめよ。
こ)...早く起きなさい。
な)...もぉ。
な)...ケチ。
こ)...はいはい。
こ)...早くしなさいね
な)...ふぁーい。
こ)...学校行くまで、手。繋ぎましょ。
な)...やだ。
こ)...そうなのね。
こ)...少しもだめかしら、
な)...だめなものはだめなの。
な)...今度。ならね。
こ)...ふふ。
こ)...その時が楽しみね。
こ)...早く行きましょ。
な)...うん。
チャイムが響いた。
こ)...夏希お昼行きましょ
な)....うん。
こ)...お腹すいたわね、
こ)...購買寄らないかしら、
な)...いいよ。
な)...こころなんか奢ってー、
こ)...だめよ。
こ)...今日そんな持ち合わせないもの、
な)...お願い。
な)...お姉ちゃん。
こ)...ふふ。
こ)...そんな簡単に、甘やかさないわよ?
な)...えー。
な)...お姉ちゃんひど、い。
(...少し間があった。)
こ)...ふふ。
こ)...そんな顔しても、だめよ。
な)...ふん。
な)...もういい。
な)...お姉ちゃんってもう呼ばない。
こ)...ふふ。拗ねちゃったの?
な)...うるさい。
こ)...ふーん。
こ)...どうしようかしらね。
な)...ごめん。ってば。
な)...お姉ちゃん。
こ)...それでなんなの?
な)...だ。
こ)...だ?
な)...だ。
な)...いや。好きだから。
袖をぎゅっと掴んだ。
こ)...ふふ。今日は特別よ?
な)...やった。
な)...じゃあ。
な)...このグミがいい、
こ)...あら。
こ)...それだけでいいの?
な)...え、まだいいの。
な)...どうしようかな、
こ)...妹と買い物に来てるみたいね。
な)...え?
な)...えっと、あとこれがいい。
こ)...はいはい。
こ)...早く買って食べましょ。
こ)...ごちそうさま。
な)...ごちそうさま。
こ)...夏希、それだけでよかったの?
こ)...さっき買ったグミだけじゃない
な)...いいの、グミ好きだし。
こ)...ふふ。
こ)...なんだか夏希らしいわね、
な)...それにしてもこころはいっぱい食べるね。
こ)...失礼ね。
な)...太っちゃうよ?
こ)...うるさいわね。
こ)...たまにはいいじゃない。
な)...こころには、ずっと。
な)...かわいいままでいて欲しいな。
こ)....かわいい、ね。
な)...こころはかわいいよ。
こ)...ふふ。
こ)...そういうこと、私以外にいっちゃだめよ?
な)...こんなこと。
な)...お姉ちゃんにしか言わないよ。
(...少し間があった。)
こ)...ふふ。
こ)...ぎゅーしてもいいかしら。
な)...まだだめなの。
こ)...そうね。
こ)じゃあ今回はあきらめ.......
ぎゅ。
世界が一瞬。止まって見えた。
こ)あ、え?
な)...まだって言ったでしょ。
(...少し沈黙が流れた。)
離れられない。離れたくない。
─いっそこのまま。ずっと、
な)....はい。おしまい。
な)...もう恥ずかしいから、だめ
(...少し間があった。)
な)...こ、こころ?
こ)...あ、ごめんなさいね。
こ)...ちょっと..ね。
な)...こころから、ぎゅーしよっていったのに。
こ)...ふふ。ごめんなさいね
こ)...突然。だったから、
な)...お願いしたのはそっちのくせに、
こ)...ごめんなさいね。
こ)...またしようね。
な)...もうやんないもん
こ)...あーあ、また拗ねちゃったわね。
な)..別に拗ねてないもん。
こ)...ふーんそっか。
こ)...じゃあもう1回しとく..?
な)...だから、もうやんないもん。
な)...早く、教室戻ろ、
こ)...そうね。じゃあ次までお預けね。
こ)...寂しくなるわね、
..チャイムが響く
はぁ、やっと終わった。
まだ心臓が痛い。
こ)...夏希帰りましょ
な)...うん。
な)...ちょっとまって。
こ)...なにかあったの?
な)....なんでもない。
な)...行こ。
こ)...何かあったら。
こ)...お姉ちゃんに相談するのよ、
な)....うん。
な)...今日は早く帰ろ、?
こ)...そうね。
こ)...早く帰ってゆっくり休みましょ?
こ)...夏希、明日空いてたかしら?
な)...うん。
な)...いつも通りね。
こ)...怜奈が、明日みんなで遊びたいそうよ。
な)...こころがいるなら。
な)...行く。
こ)...ふふ。
こ)...すっかり甘えん坊さんね。
こ)...じゃあ伝えとくわね。
な)...からかわないで。
こ)...ふふ。
こ)...手、繋ぎましょ?
な)...今日はもうぎゅーしたじゃん。
な)...だめ。
こ)...はーい。
こ)...じゃあもう帰りましょ、
な)...そんな落ち込まないでよ。
な)...私が悪いみたい、じゃん。
こ)....手、握れば。落ち込まないわよ。
な)...ずるいよ。
な)...その作戦。
こ)...あら?
な)...作戦じゃないわよ、
(...少し間があった。)
こ)...ふふ。
こ)...相変わらず優しいのね。
な)...うるさいばか。
こ)...可愛くて小さい手ね。
な)...言わなくていいから。
な)...もうしばらくしないから。
こ)...あらぁ。残念ね。
こ)...毎日でもいいのよ?
な)...今日は、特別なだけ。
な)...だよ。
な)...明日はないから。
こ)...ふふ。きっと明日も夏希ならしてくれるわよ。
な)...しないけどね。
こ)...ふふ。明日のお楽しみね。
こ)...明日がもっと楽しみになったわ。
な)...私は。
な)...少し心配。
こ)...そうよね。
こ)...人見知りだものね。
な)...初対面じゃないけど
な)...まだ。ちょっと怖い。
こ)...きっと。大丈夫よ。
こ)...昔から優しい子だもの。
こ)...ちょっと変だけどね。
な)...こころの友達だし。
な)...ちょっと変なのも納得かも。
こ)...夏希?
こ)...どういうことよ。
な)...ふふ。冗談。
な)...私も、ちょっと楽しみになった。
こ)...ふふ。
こ)...ならよかったわ。
(...少し間があった。)
こ)...明日は寝させて貰えなさそうね、
な)...遅くまで、寝ようかな。
こ)...そんなことしてたら遅刻するわよ?
な)...そうだよね。頑張らなくちゃ。
こ)...私が起こしに行くから
こ)...心配しなくてもいいのよ。
な)...今日は、泊まんないんだ。
こ)...ふふ。泊まって欲しかったの?
こ)...そうなら。
こ)...いえ。明日のお楽しみね。
な)...わかった。我慢。する
こ)...ふふ。偉いわね。
こ)...またね。夏希、
こ)...明日はちゃんと起きなさいよ。、
な)...きっと頑張る。
こ)...ふふ。何よそれ
な)...こころが起こしてくれるし、
な)...ゆっくり寝る。
こ)...そうね。
こ)...でも私だって、たまには寝坊もするのよ?
な)...大丈夫、だってこころだもん。
こ)...説明になってないわよ。
な)...だから大丈夫だよ。
な)...信じてるね。
こ)...もう。夏希には勝てないわね。
こ)...また明日ね。
な)...うん。体調壊さないようにね。
な)...またね。
はぁ、今日はこころの作戦に負けちゃったな。
でも。.....恥ずかしくて離しちゃった。
離したくなかった、のに。
ぎゅーするだけ、なのに
.......もう。わかんないな。
...さっきの手、まだ少しあったかいな。
─スマホが鳴った。
こ)明日は12時集合だから10時半に起こしに行くけど、ちゃんと起きててね!
.....
な)......うん。お姉ちゃん。
.....
返信も見ずに、スマホを置いた。
.....今日も一緒に。
...やっぱだめ。
....顔を見るとどうしても思い出しちゃう。
さっきのこと。
はぁー!!早く寝よ!もうおやすみ!
....どうしたんだろ私。




