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第2話。

肌を刺すような冷たい風が。部屋に入り込んでいた。


窓が少し、開けっぱだった。


カーテンはひらりひらりと揺れている。


まぁ。そうよね、

分かってはいたわ。ずっと、


こ)...夏希、そろそろ起きなさい?

な)...うん、


俺は気づいた。


な)...やっぱそうだよな、


目を開けるまでもなく。わかる。


細く高い声、


俺は。


な)...ほんの少しだけ、こうなるんじゃないかって

な)...わかってた。

こ)...私もよ。

な)...そうだな。

(...沈黙が流れた。)


な)...こころはさ。

こ)...どうしたの。

な)...俺がずっとこのままだったら、

な)...どうする。

こ)...どうするって、言われてもね。

こ)...私は、変わらないわよ。

こ)...ずっと、友達。

こ)...いえ。ずっと想ってるわ。

な)...そうか。

(...また。沈黙が流れた。)


な)...なら。よかった、

こ)...ふふ。

こ)...戻らなかったら。ずっと私が守るわよ。

な)...ありがとな、こころ。

こ)...気にしなくていいのよ。


な)...学校、電話した方がいいよな

こ)...そうね、

な)...こころ、出来ないか、?

こ)...ふふ。

こ)...だめよ

な)...なんでだよ、

こ)...なんとなく、よ

な)...まじかよ。


プルルル


電話をかけた。


な)...もしもし。

?)...おはようございます。柊花高等学校でございます。

な)...2年の、白波です。

な)...担任の先生、いらっしゃいますか。

?)...少々お待ちください。


こ)...ふふ。なんか面白いわね

な)...いや、全然な、?

こ)...電話に出てくれた先生も困惑してるんじゃない?

な)...だろーな。


担任)もしもし

な)...白波です。

担任)...親御さんか?

な)...違います、俺です。夏希です

担任)...ひやかしか?

な)...ちょっと事情がありまして、朝。少しだけ話したいことがあって。

担任)よくわからんが。わかった、

な)...ありがとうございます。

担任)何時くらいだ?

な)...8時くらいには、伺います。

担任)...わかった。

担任)空けておく。

な)...ありがとうございます。失礼します。

担任)...ああ。


な)...早く、準備した方がいいな

こ)...そうね。


俺たちは急いで学校へ向かった。


な)...時間、結構ぎりだな、

こ)...夏希が着替えるのが遅いから、ね

な)...仕方ないだろ、まだ。慣れてねーし、

こ)...ふふ。


な)...先、こころいってくれないか?

な)...先生、呼んで欲しい。

こ)...まあ、これはした方が良さそうね。

な)...助かるぜ、こころ、

こ)...あとで、借りは返してね

な)...ったく。わかったよ

こ)...ふふ。


こ)...2年A組の水瀬です。

こ)...影浦先生いらっしゃいますか?

先生)どうしたんだ?水瀬。

先生)...今から少し予定があるんだ

こ)...そのことです

こ)...だから、呼びに来ました

先生)...ああ。そうだったのか、

こ)...相談室って使えますか?

先生)...一応、使えないことはないが。

こ)...じゃあお願いします。

先生)...わかった。

先生)...で、肝心の白波はどこだ?

こ)...相談室入ったら呼びます

先生)...あー。わかった、


(...少しして。)


こ)...ほら、

な)...うん。


恐る恐る部屋に入った。


先生)...誰だ?

先生)...妹さんか?

な)...白波です。

先生)...の妹さんか?

な)...夏希です。

先生)...一体どういうことか、わからないのだが。

な)...俺も、分からなくて。

な)...昨日、起きたらこうなってた。

な)...みたいな。

先生)...正直、よくわからないな。

な)...俺も、分からないです。

先生)...まぁ。とりあえずは、

先生)...普通に授業に出てくれ。

先生)...クラスのやつには、説明するぞ?

な)...いや、大丈夫です。

先生)...そうか。

先生)...まぁ、今はそれでいい。

先生)...あとでまた話そう。

な)...ありがとうございました。

先生)...ああ。

な)...失礼します。

こ)...失礼します。


な)...ふぅぅぅ。

な)...怖いな、

こ)...そうね。

な)...トイレ、と行っていい、?

こ)...いいわよ


な)...どっち行けばいいのかな、

こ)...女子トイレでいいんじゃないかしら、

な)...まじか、

な)...なんとなく。良くないことをしてるような、

こ)...まぁ。身体は女の子だし、

な)...そういう問題か、?

こ)...そうよ。

こ)...ほら、早くしないとHR遅れるわよ

な)...ちょ、まてよ。

こ)...わかってるわよ。


な)...なんか、怖いな。

こ)...そうね。

な)...緊張する。

(...息を飲んだ。)


な)...よし。入るか

こ)...そうね、きっと、大丈夫よ。


ドアを開けた。


話し声が一瞬にして、静まり返った。


全員がこちらを見ている。

気がする。


と、思いきや。

また。ざわめき始めた。


な)...やっぱ。そうなるよね、

こ)...まぁ、そうよね。


な)...また、あとで。ね

こ)...そうね。また、

こ)...HR終わったら行くわね。

な)...うん。


怖い。


恐い。


みんなが俺を見ている。


俺を見て、何を言っている。


きっと悪口だろう。


誰も、話せる人がいない、


どうしよう。


先生)...さて。

先生)...静かにしろ、HR始めるぞ


よかった。

やっと、始まった。


先生)...まずは。

先生)...白波のこと。だが


え、?

話さない。約束じゃ。


先生)…まずは、白波のことだが。

先生)…少し事情があって、しばらく今の姿で生活することになった。

先生)…余計な詮索はするなよ。

先生)…席とかは、とりあえず今まで通りでいく。


ざわざわ。


うるさい。


...また。みんなが見てる。


怖い


呼吸が上手くできない。


早く、終わって、


先生)...今日の予定だが、予定通りだ

先生)...じゃあ、これで終わる


早く、速く。来てくれ。頼む。


こ)...夏希、飲み物買いに行きましょ?

な)...おう、


廊下に出た。


周囲からずっと視線が刺さる。


こちらを見ては、ざわめきだす。


な)...はぁ。早く行こーぜ、

こ)...そうね。


な)...ここまで来たら、

な)...もう、人、はぁ、こないだろ。

こ)...そうね、はぁ、


な)...もう嫌だわ。帰ろうかな、


こころは何も言わなかった。


な)...こころ?

こ)...え?あ、なんでもないわよ。

な)...どうしたの。

こ)...ただ、考え事してただけよ。

な)...ああ。

(...少し間があった。)


な)...このまま、これなら転校してーな、

な)...気が気じゃねーわ。

こ)...そうね、

な)...なんか冷たくね?

こ)...私も、

こ)...どうしたらいいか考えたのよ。

な)...そうか。

な)...すまん。ありがとな


な)...そろそろ教室戻らないと、か。

な)...ほんとに嫌だわ、まじ。

こ)...まぁ、頑張りましょ?

な)...ああ、そうだけどよ、まじで嫌だわ、

こ)...今日だけは頑張りましょ

な)...わかったよ。


やっぱり。視線を感じる


先程何も変わらないほどに


こ)...じゃあまた

こ)...授業終わったら行くわね

な)...ああ。またな


席に座った。


周囲の人間と距離を感じる。


誰も話しかけてこない。


ー俺は独りだ。


先生が、話してくれたのか。

副担任、教科ごとの先生は俺のことを知っていた。


な)...はぁ。疲れた

こ)...お疲れ様。

な)...帰ろーぜ。

こ)...そうね


廊下に出た。


な)...え?

こ)...どうしたの


先程までの視線は嘘と思えるほどなく。


周囲に溶け込んでいた。


な)...いや。

な)...もう、視線を感じないなってな

こ)...あら、そうなの?

こ)...何か。

こ)...あったんじゃないかしら。

な)...そうなのか?よくわかんねーけど、

な)...帰ろーぜ

こ)...ふふ。そうね



な)...はぁ、もう疲れた。最悪だわ

な)...また、土日終わったら学校じゃん

こ)...ふふ。そうね

な)...なんだよ、笑うなよ

こ)...じゃあさ、明後日気分転換にショッピングでもいかないかしら。

な)...めっちゃ急じゃん

な)...まぁ、行こうぜ

こ)...ふふ。それならよかったわ

な)...明日が楽しみなったな

こ)...そうね。


な)...なぁ。

こ)...どうしたの?

(...少し間があった。)


な)...今日も。

な)...泊まってかないか、?

こ)...あら、別にいいわよ

な)...よかった。

こ)...それにしても急ね。どうしたの?

な)...別に。理由なんて、

な)...ただ。

な)...独りが、怖いんだ。

こ)...そう。

こ)...なのね。

こ)...私がいるのよ、そんなこと。

こ)...気にしなくていいわ。

な)...よかった。

な)...こころがいなかったら、

な)...どうなるか想像もつかねーな

こ)...ふふ。そうね


な)...やっと家じゃん、もう疲れたわ、まじ。

こ)...ふふ。お疲れ様ね、

な)...おう。


こ)...あ。夏希、ちょっといいかしら

な)...どうした?

こ)...明日、午前中予定あって、一緒には寝れないわね

な)...そうか、

な)...まぁ。そうだよな。

な)...わかった。

こ)...ほんと、ごめんなさいね。

こ)...夏希が寝るまでは、一緒にいるわね。

な)...いいよ。別に、

な)...一人で。

こ)...そう。

(...少し、寂しそうな顔をした。)


な)...そんな顔すんなよ。

(...少し間があった。)


な)...やっぱ、り。一緒にいてくれ。

こ)...夏希なら。

こ)...そう言ってくれるって。分かってたわ。

な)...なんだよ。それ

こ)...ふふ。


身支度を済ませた。


な)...もう寝みーわ。

こ)...疲れてたものね。

な)...まだ9時か、さすがにはえーか。

な)...夜中起きちゃいそうだよな

こ)...そうね。

な)...少し、話したい。

こ)...どうしたの?

な)...ちょっとした、変化があって。な

こ)...そうなのね。

な)...いや。

な)...やっぱいい。もう寝ようぜ。

な)...まだ。

な)...話すには早い気がするしな

こ)...そう。

こ)...寝るまでは、隣。いるわよ

な)...そうか。

(...少し間があった。)


な)...冗談。言っていいか

こ)...いいわよ。

な)...寝なかったら、

な)...ずっといてくれるのか。

こ)...ふふ。

こ)...そうねー。

こ)...まぁ、そうなるわね

な)...そうか。

な)...まだ。寝たくないな

こ)...ふふ。

こ)...別に明日も会えるじゃない、

な)...冗談だから、真に受けんな。

な)...もう。寝よーぜ。

な)...布団敷くわ。

こ)...ふふ。冗談。なのね


な)...はぁ。布団がいちばんすきだわ。

こ)...そうね。

こ)...1番は布団なの?

な)...嘘ついた。1番は。

な)...空けておこう。かな

こ)...そう。


な)...おやすみ、こころ。

こ)...おやすみ

こ)...夏希。


(...少しして。)


そろそろ。寝た、かな?

よし。


おやすみ。夏希、


そっと。家を出た。

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