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白蛇神様の運命の恋  作者: 朱音小夏


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第十三話

 一週間の学校生活が終った。

 その間にも、校内から校外、神社に来る人々を見てきたが、白妙が「うん」という人物は現れなかった。


「んー、やっぱり神様の運命の人って難しいですね」

「まぁ、そう簡単には見つからんだろうな」

「そんなのんきな......言い出しっぺなのに......」

「そもそもだが、簡単に見つかれば苦労はせんし、そなたらの手を借りたりはしない」


 白妙はそういうと味噌汁を啜った。

 今日の夕飯はサバの味噌煮にほうれん草のお浸しだ。

 今までの食事を見ていると、白妙は肉より魚派のようである。


「......そういえば気になっていたんですけど」

「ん? なんだ? 言ってみろ」

「そもそも神様って恋愛するんですか?」

「......愚門だな。神が恋愛をしなければこの世に人間など生まれたりはせん」

「と、いうことは、白妙様のことだからさぞおモテになったんでしょうね!」


 小夜がそういうと、白妙は白妙はスッと目を逸らした。


「......」


 ......もしや。


「まさか白妙様、恋愛経験なかったんですか?」

「......そんなことせずとも子は生せる」

「冷めてますね......」


 神様って現実主義すぎる......と、少し残念に思もいながら小夜はほうれんそうのお浸しをつついた。

 すると、兎月が元気よく手を挙げた。


「僕は小夜のこと大好きだぞ!!」

「ふふっ。ありがとう、うーちゃん」


 小夜は子供にするように兎月の頭を優しく撫でる。


「小夜! 僕お風呂に入ってみたい!!」

「そっか! じゃあ一緒に入る?」

「!! いいのか?!」


 兎月は身を乗り出しながら目を輝かせる。

 そして、白妙に勝ち誇ったような顔を向ける。

 しかし、白妙は動じることはなかった。


「流石、うさぎ。性欲が強いことで」

「なにおぅ?!」

「まぁまぁ。ケンカしないで。白妙様?うーちゃんはまだ子供なんだから性欲とか言わんで下さいな」

「小夜......そなたものん気なものだな」

「?」


 白妙の意味深な言葉に、小夜は疑問を持った。

 実際に兎月は子供の姿なのだから、何も気にすることはないだろう。

 何なら、親戚の小学生の男の子とも入ったことはある。

 ――その時"ぺったんこの貧乳ねーちゃん"といわれたのにはキレたのはいい思い出なのだが。


「兎月。そなたに下心が見えておるぞ?」

「な、なんだなんだ!! 自分が小夜よお風呂に入れないからって、イチャモン付けるんじゃないぞ!!」

「......まったく。これだから守護霊は。年齢を詐称できていいものだな」

「そ、そんなことはしていない!! 白妙様のムッツリ!!」


 白妙と兎月が言い合いから取っ組み合いを始めようとしたその時――。


「ゴホン」


 権蔵が咳払いをする。


「二人とも、ご飯の最中はご飯に集中してくださいね?」

「「......」」


 二人は黙地込んだ。

 小夜はそんな二人を見ながら思う。

 ――神も守護霊も威厳がないな。

 そう思った小夜なのであった。


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