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キャロッツォと馬3

「すげぇ…」


眩しさになれると、そこには超巨大な神木らしき木が生えている。

神木の周りにはどこから持ってきたのか金貨らしきコインや宝石らしき物、目当ての紐やらと、捧げているのか、適当に積み上げているのか分からない状態で置かれてるのが見えた。


1歩踏み出すと、巨大な馬が大量にいて、圧倒される。

何しろ、あの3mはあった神馬が小さく思える程に、

デカいのが多い。

中には一際大きく、10mはありそうなのもいた。


1番デカい馬と3m位の馬が「ヒヒンヒヒン」話してる?のが見えた。

あの馬かな?と見ているとまた頭の中に声が入ってくる。

『何を見ている?、見るでないわ』


どうやらあの馬らしい。

その時、ボンッとデカい音がし、あの馬が倒れる。

何も見えなかったが、デカい馬に蹴られたのだろうか?

デカい馬がビヒヒンと、なんか怒ったような鳴き声を出していたので、多分あってる。


そのデカい馬もこちらに気付いたようで、頭に声が入ってきた。


『何用か?、今は取り込み中だ、手短に話せ』


見た目、話し方と裏腹な、可愛らしい声で笑いそうななるのを必死に堪え、返答出来ずにいると、倒れた馬が産まれたての小鹿のように、おぼつかぬ足取りで、立ち上がり答えた。


『親父よ、あの者が先程話した、例の小僧なのだ』


『お前が刺したと言う小童か?』


『そうなのだ』


『小童よ、我が愚息が失礼をした、すまなかった』


この間の一件のことだろうか?それともこの面倒でうるさいマンドラゴラの事だろうか?あるいはどっちもかな?


「俺は刺されたけど、服が破けただけだし、食い物はもらったから、別にもう良いよ、このきゃろもうるさいけど役に立つし」

ときゃろをつまみ上げる。


『なっ!!、それにそのマンドラゴラは…』


父馬が驚き、強烈な殺気が溢れ出た。


『この愚息めが!!、今聞いた内容と違うではないか、これはいったいどういう事ぞ』



『小僧め余計な事を…』


息子馬が恨めしそうに睨んできた。


『事と次第によっては容赦せぬぞ』


なんか父馬お怒りである。

怒られてる時によそ見をして蹴られたのか?


『これは違うのです、刺したのでは無く、その小僧が飛び込んできたのです』

『言い訳をするな!愚息めが!、規則を破りおって!!』

『その小僧の動きが、よめなかったんです』

『初めから説明をせよ』

『先程話した通り、人間の雌が居たので、ちょっと興奮して、ちょっと宿らせに向かったのですが雄二人に邪魔をされ、うっかり1人を殺してしまいまして、とりあえず払い除けた後、雌4人に宿らせて、5人目に宿らせようとしたところで、その小僧が目の前に割り込んで来ようとしたのです、でも突然思考とは違う行動をされたために避けれませんでした』


まぁ言い訳っちゃ言い訳だけどあってはいるな。

チラリと父馬がこちらを見てきたので、一応頷いておく。


『思考が読めぬと言う事はスキル持ちか…、して小僧よ、体は問題無いのか?』


異世界者のスキルが元々あったのか、それとも途中から発生したのかは俺には分からないがまぁどうでもいい、聞かれた事だけ答える。


「確かにスキルは何個かある、体の異変は今の所感じないが、正直わからないね」


『人間はスキルが1つあるだけで特殊だと言うのに複数か…』


「いや、1つは元々あったけど、残りのはコイツに聞いて覚えた」

とまたきゃろをつまみ上げる。


『その、きゃろというネームドマンドラゴラは愚息と関係あるのか?』


父馬の後ろで、息子馬が首を振ってるが、意味は分からないので説明する。


「そいつが食い物と一緒に運んできたが?」


なんか息子馬が涙目になってる気がした。


『なん…と、誠か!?』


父馬の怒気に気圧されて怯むが頷く事で答えとする。


どうゆう事だ?と言うように父馬が息子を睨む。


『ワシは確かに食べ物はくれてやったが…マンドラゴラなどやった覚えは無いぞ』


すると空気を読まないきゃろが胸を逸らして偉そうに喋りだした。


「ネームドマンドラゴラのキャロ様よ!、名前はその神馬がくれたわ」


言って息子馬を指差す。


『『なっ!!!?』』


今度は親子揃って目玉が飛び出しそうな程に驚いている。


『うっ…嘘を申すな!?いくらマンドラゴラとて許さぬぞ』


「あんたが昔、私の前できゃろって言ってたじゃないの!!」


話が噛み合ってないようだったので聞いてみると、マヌケな話であった。


神馬はニンジン(キャロッツォ)という植物を育て食べている。

そのキャロッツォの元にたまたまマンドラゴラが住み着いた。

そこに鼻歌を歌いながら、キャロッツォ世話をしに息子馬が来た。

その鼻歌を名付けと勘違いしたマンドラゴラ。

その波長が、たまたま名とあってしまったために、偶然、たまたま、勘違いにより、ネームドマンドラゴラのきゃろが誕生。

そのきゃろを、息子馬がキャロッツォと勘違いして引き抜いて、食べ物と一緒に運んできたらしい。


『…愚息の成長が遅かったのは、名付けのせいか…』

『そんな馬鹿な…』


愕然とする神馬親子。

なんかアホっぽくて怖さが和らぐね。


なんでもこの世界で、マンドラゴラは進化のキャロッツォと呼ばれ…


[書きづらいので、キャロッツォを人参にしても良いですか?←作者]


絶大な力を得られるらしい。

馬が食べれば、翼が生えペガサスのように空を舞う。

魔物が食べれば、新たな魔王となる。

人間が食べれば、天使となる。


今までは3本確認されていたが、それぞれの種族に食べられ、現在の北の魔王、東の魔王、西の魔王として君臨しているらしい。

天使が魔王なのは、食べた人間が悪しき心の持ち主で堕天使となったそうだ。

神馬が食べた事は無いが、魔王に対抗するために探していたとの事だった。

それがネームドとなってここに居る…。


「えっと…返そうか?」


俺が言うと、父馬が。

『貰っても良いのか?』


「良いよ〜どうせ貰ったもんだし」


「ちょっと!?ふざけんじゃないわよ!!私はあんたとお母様に養ってもらうって、決まってるんだからね!!、勝手に決めるんじゃないわよ」


さっきまで神木に夢中になっていた、きゃろがギャーギャーと喚いて文句を言い出した。


「それに渡されたら、私食べられるじゃないのよ」


「それは仕方ないだろ?食べ物なんだし」


「鬼!悪魔!ろくで…人でなし!!…絶対返されないわよ!!」


コイツ、今ろくでなしって言いそうになりやがったな…昔は良く言われたけど。

とまぁそれは良いか、どうすっかなぁ。


「どうしましょ?」


父馬に問う。


『ネームドに進化してしまってるしのぉ…残念じゃが今回は諦めるしか無いか…ネームドじゃなければ自我は無かったのだが…』


めっちゃ残念そうに息子馬を睨んでる。


「きゃろ、なんか方法無いのか?」


「う〜ん?1本だけで良いなら、心当たりもあるけど…」


『誠か!?』


「タダはダメよ?何と交換する?」


『何でもっ!!神木以外の物なら何でも出すぞ』


「だってさ?」


なるほど、これで紐を貰えって事か。

全部わかってたのか?

まさかだよな?マンドラゴラだし…


きゃろは、後日マンドラゴラは渡すと言って、紐と神木の落ち葉を先払い分と言って大量に貰った。


神馬達に別れを告げて、洞窟を戻り、無事に網罠を作って、川に向かう。

きゃろはやる事?があると言って洞窟に残った。

帰ったらきゃろがいない…なんて事はありません笑


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