構ってもらいたがりの友人と私

セシリアには学生時代からの友人がいる。いつも辛い辛いと愚痴をこぼしている友人マデリンを、セシリアはずっと慰め、話を聞き続けていた。
あまりにも愚痴しか言わないマデリンと会うのは苦痛に思えてきたのだが、『あなたしか愚痴を言える人はいないの』という言葉を鵜呑みにして付き合い続けてきた。

だけど、ある時、セシリアは気付いてしまった。マデリンは『かまってちゃん』だと。


同情を引いてかまってもらいたがる友人と、強く断れない主人公の十年あまりのお話。



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