四十六話
すみません。
少し短いです。
俺たちは、足首が埋まる程度の草しか生えないマモス平原に戦力を配置した。
前回は足場の定まらない森に近い場所での戦闘だったが、今回は機動力を最大限生かせる場所。
そんな平地のど真ん中でエターナ軍を数時間も前から待っていた。
「しかし、こんな大雑把な作戦で、上手くいくのですか?」
そう言う割には不安の欠片も見えないイリーナが、ぼけ~っと平原を見回す。
「いいじゃありゃせんか。もし作戦が失敗しても、わっちが頑張れば……うふふ」
不吉な事をささやき、なんだか口元に邪悪っぽい微笑を浮かべるシオン。
「もう、お二人ともなにを言ってるんですか! 今回はテイル様が立てた作戦で、エターナ軍を倒すんですよ! そして手柄を立てた私は……へへへっ」
なんか、二人ともキモい! を通り越して怖い! いったい何をやらされるんだ俺?
「敵兵確認! 数およそ五千!」
偵察の兵が俺の思考をさえぎり敵の到来を告げた。
やはり、エターナとケットルシー全軍で来やがった。
こちらとの差は二倍。
前回のラダニアとの戦闘とほぼ同じ戦力さだが、今回の相手はランバーグとシェリーだ。
まともにやりあうなら、こちらに二、三倍の兵力が欲しいぐらいだ。
まあ、まともに戦うならだけどな!
「よし、皆、予定通り頼む!」
「「「「「おう!」」」」」
俺の声に反応し、所々から反応が見えた。
まあ、三人の姉妹ほどの人気では無いが、休んでいる間なるべくフレンドリーに接した効果が出てきたようだ。
返事をしなかった奴らも、素直に俺の命令に従ってくれている。
これで、わざわざイリーナやシオンを間に挟むタイムロスを防げた。
「さあ、決着をつけようじゃないか!」
俺は珍しく高揚した気持ちを抑えるため、口の端を大きくつり上げた。




