97 管理者ソフィア
題名のサブタイトルを変更しました。
「見損なったぞヨルムンガンド。自分よりも地位の高い神を侮辱するなんてあてはならないことだ。そして最も気に食わないのは自分の主人の顔を全く覚えていないことだな」
「…ソフィア、ちゃん?」
その少女は純白の翼を広げて浮いていた。
もしも前闇の国の国王やランスを悪魔というならこちらは天使と言うべきだろう。
その少女からは神々しいオーラが溢れていた。
「ヨルムンガンド、君のようなお荷物はいらない」
「お、お待ちください管理者様。私はまだあなたのお役に立てます!なので…」
「黙れヨルムンガンド。私は決めてしまったのだ。今更言ってももう遅い」
そう言うと少女の目が赤く光る。
すると瞬く間にヨルムンガンドという人物はこの世から消えた。
俺たちを静寂が包む。
その静寂を破ったのはソフィアちゃんだった。
「皆さん恐らくわかっていると思いますが私はこの世の管理者の一人で神の一人でもあります」
「管理者なんだな」
「はい。いままでのように呼んでくれて構いません」
「あのさ、ここに麒麟を呼ぶことはできるかな?」
「呼ぶことはできます。しかしあなたのその呪いはある方法でしか解けません」
「俺がやってたのじゃダメなのか?」
「はい」
「その方法とやらは?」
「その方法はただひとつだけです」
「ひとつ…」
「それはあなたが管理者になるということです」
「管理者に?どうやったらなれるんだ!」
「簡単なことです。管理者に勝てばいいんですよ」
「どうすれば戦えるんだ?ソフィアちゃんとは戦いたくないんだけど」
「他の管理者に連絡を取ってここに来てもらいますよ」
そう言うとソフィアちゃんは誰かと通信し始めた。
するとすぐにここに誰かが転移してくる。
「こいつかソフィア」
転移してきたのは70代ぐらいのおじいちゃんだった。
「テオおにいちゃん、この人と戦って勝てたら管理者になれる。負けたら即死だよ」
「わかってる」
「おいそこの若いの、空中でやろう。結界を張ってな」
「承知しました」
俺は空中に浮遊しようとするがシャルに手を掴まれてしまう。
「お忘れ物ですよ」
そう言うとシャルは俺の頬に口付けた。
シズカさんも顔を赤く染めて見ている。
「いってらっしゃい」
「行ってくる」
俺は空中に浮遊した。
下ではなんだなんだと見物人が集まってくる。
俺は右手に鎌を、左手に仮面を出現させた。
そして仮面を顔に装着する。
「その仮面…」
「なにか知っているのか爺さん」
「知っている。それはかつてあの方が着けていた神器だ。それをなぜお前が…」
「あの方?」
「そんなことはどうでもいいだろう。はやく始めるぞ」
俺たちのすこし離れたところに結界が張られた。
これは街を壊さないための配慮である。
「行くぞ!少年!」
爺さんはその右手に炎剣を顕現させると俺にむかって飛び出した。




