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83 ラストハーバーへ!

まるで宙に浮いているような感覚だった。

俺は脱力しすべてに身を任せる。

その時、俺の脳内に声が響いた。

「…さい!起きてください!」

あれ?俺、死んだんじゃないの?

頭には柔らかい感触がある。

俺がうっすらと目を開けるとそこにはシャルが覗いている姿が映っていた。

どうやら俺は膝枕をされているようだ。

「大丈夫ですか?」

「うー。なんとか生きてるみたいだな」

俺は起き上がろうとするがすぐに力が抜けてしまった。

「無理しないでください。なんであんな無茶なことをしたんですか」

「はぁ。あんぐらいしねえとアイツは死ななかったろ。でもなんで俺は死んでないんだ?」

「それは『神器・死神の王』を展開している時だけ死を免れるからですね」

「なるほど」

俺はゆっくりと目を閉じた。

そしてスキル『念話』で二人に話しかける。

『こちらマルティネス。いま敵を片付けた。そっちはどうだ?』

『こちらラスター。こちらも片付けたところだ』

『こちらコウキ!未だ敵と交戦中!応援を要請する!うわぁあああああ!!!』

コウキの声と共に爆発音が響く。

『あー。ラスター、俺いま戦う力が残ってないからお前が行ってくれ』

『了解!』

それを最後にラスターの声は消えた。

「シャル、家に戻るか?」

「その前にダーク・ナイトメアのメンバーを回収しましょう」

「あ。すまん、みんな。存在を忘れてたわ」

俺は今度こそきちんと立つ。

そしてメンバーのみんなのもとへ歩き始めた。

しばらくすると黙り込んでいるみんなが見えてくる。

「おーい!」

「おーい」

シャルも俺の真似をしてそう言う。

俺たちが呼びかけるとヤタガラスがこちらを見て一瞬、驚いていたが駆け寄ってくる。

「ご無事でしたか!てっきりやられてしまったと思っていましたよ」

「もしかしたら幽霊かもよ?まあ冗談だがな」

「ははは…」

「ちょっと時間がない。今、ラストハーバーが攻撃されてる。俺が送ってやるから加勢しろ」

「了解しました」

俺は『空間転移』を発動しみんなと一緒にラストハーバーに転移する。

よく見ると宮殿のほうで煙が立ち上っていた。

人々がこちらに押し寄せてくる。

敵軍が人々をさらおうとして逃げてきたのである。

俺がステータスを確認すると完全に回復していた。

「シャルごめん。俺、行くよ」

「わかりました」

シャルは俺の頬に静かに口付ける。

すこし照れたように笑うと「行ってらっしゃい」と言った。

「行ってくる。みんな俺に続け!誰も俺より前に出るなよ」

みんながコクリと頷くと俺は城にむかって歩き出した。







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