78 慈悲なき神②
俺は驚愕した。
なぜなら死んだはずの男がゴソゴソと動き出したからだ。
「ひゃはは…ひゃっははははははははぁ!!!」
男は狂ったように叫びだした。
みんなもそんな恐怖を感じるような光景に思わず一歩下がってしまう。
これは…これは一体なんなんだ!?
《スキル『絶対不死』を確認しました》
なにそのチートスキル!?
俺もほしい!
《ユニークスキル『絶対不死』の取得条件に達していないため取得できません。取得条件はスキル保持者を殺害することです》
それ不可能だよね!?
そんなことを考えてると男が暴れだした。
「おいおい死なねぇからって暴れるなよ」
「アンタに俺は殺せねぇ。俺には『絶対不死』があるからなぁ!!!ひゃっははははは!!!」
もういい。
『絶対不死』は面倒だからいいや。
俺は『永遠の苦』を発動する。
するといきなり男が叫び始めた。
「ぁああああああああああああああああああああ!!!」
街中に叫び声が響く。
メンバーのみんなが顔を真っ青にして引いている。
俺は『冥土送り』を発動し闇の沼に男を沈めていく。
「俺は死なないっ!俺は死ななあああああい!!!」
『完全掌握』で男の『絶対不死』を使えなくする。
これで男は絶対不死ではなくなった。
男の頭のなかでは『絶対不死』が機能停止したことを女神(仮)から告げられているのだろう。
男の顔には死に対する恐怖の表情が浮かんでいた。
それでもやつは「俺は死なない」と叫び続けていた。
それは『冥土送り』が閉じる直前まで響いていた。
・・・
これって殺害に含まれるのかな?
でもたぶんあの世に送るだけだから殺害にはならない?まあいいや。
みんなを見ると俺を恐怖の対象として見ていた。
そりゃそうだろうな。
だってこんな恐ろしい魔法使って平常心を保てるやつなんてサイコパス以外何者でもないもんな。
ザ・無慈悲なる神だな。
『死者の舞』発動。
俺がこの恐ろしい魔法を発動すると死者がすくりと操り人形のように立つ。
俺はこの都市にいる死者を土の国へ進軍させる。
「お前ら、ついてこい」
「…はい」
ヤタガラスが代表して俺に答える。
残りのグループが俺たちに合流すると俺たちは死者の軍隊についていった。
しばらくすると襲ってきた本隊が見えてきた。
俺は隠れながら死者を本隊に合流させる。
「あいつらはあくまで囮だ。俺があいつらに本隊を襲わせるから混乱したところをお前らが襲い掛かれ」
「了解」
俺は死者を操りサブマシンガンで攻撃させる。
「今だ!」
俺たちは飛び出した。そして本隊に襲い掛かる。
俺は『フリューゲルナイト』と『フリューゲルSP001』を両手に装備すると手っ取り早いやつに左手の『フリューゲルナイト』を突き刺した。
するとそいつを盾にしてまわりの敵を右手の『フリューゲルSP001』で撃ちぬいていく。
我ながらエイムがヤバいな。
メンバーのみんなは通常通り剣を振り回して相手を倒している。
こんなことを繰り返していくうちに敵が誰一人としていなくなってしまった。




