76 開戦
敵はみんな手にサブマシンガンやら拳銃やらを装備していた。
それの出所は大体想像できるが。
俺はサッと手を挙げる。
「ヤタガラス隊…放て!」
そして手を振り下ろす。
その瞬間、まわりのメンバーが『闇』を放った。
俺は彼らにスキル『拒絶』の他に魔法も与えた。
つまりこのダーク・ナイトメアは剣も銃も魔法も使える先鋭部隊なのだ。
といっても魔法はついこの間、取得したばかりなのだが。
敵がこちらに気付きサブマシンガンを向けてくる。
「撤退!」
俺たちは敵に見えるように街に逃げ込む。
後方でザザッと土を踏む音がする。
うまくいった!
「では作戦開始!」
俺たちは3つに分かれて行動する。
俺のいるチーム以外には『影分身』で分身を入れておいた。
まあどっちも一応、俺だし大丈夫でしょ!
「みんな!『視覚サポート』を発動させろ!」
「了解」
『視覚サポート』。それは暗視や仲間と認識している者の罠、つまり細すぎて見えない『蜘蛛の糸』を認識するためのスキルだ。
ただ術者本人は見えるから問題ない。
早速、罠に引っかかってるな。
後ろを見ると敵の軍人が糸に足を引っかけて転んでいるところだった。
しかし敵はしぶとく俺たちを追ってくる。
なかには転移してこようとしたやつがいたが俺が新たに取得したスキル『空間転移妨害』で阻止する。
すると後ろから巨大な炎のブレスが追ってくる。
『攻撃無効化』で攻撃をかき消すが大半の糸が燃えてしまった。
「うおおおおおおおおおお!!!」
敵が雄たけびを上げながら迫ってくる。
俺は急いで『蜘蛛の糸』で追加の糸を張ると急停止。
そして振り向くと『完全掌握』で相手を完全に攻撃不能にする。
『地面凍結』発動。
俺たちがいるところ以外の地面が凍結する。
なかには滑って転ぶやつもいた。
「いけ!」
俺の合図と共にダーク・ナイトメアのみんなは剣を抜き糸を使って敵に接近した。
糸は意識すれば粘着力のない弾力のあるものが作れる。
俺も『フリューゲルナイト』を起動させ移動する。
近くにいたやつが「なにあれ!?ライトセーバー!?」とか言ってたけど完全無視。
つーかここ、戦場だってこと意識できてる?
とかつまんないことを思いながら俺は敵に急接近する。
地味に滑んないように1ミリぐらい『立体機動』で浮いて斬りかかった。
相手はサブマシンガンで受け止めようとするが俺の『フリューゲルナイト』がそれを溶かして切り捨てる。
そして最低限の動きで相手を倒すと後ろのやつを襲う。
コイツも同じくサブマシンガンで受け止めようとするがサブマシンガンごと真っ二つにされた。
まわりを見てみるとメンバーのみんなが滑りそうになりながら剣にライトエフェクトライトを輝かせて相手を倒していた。
俺は後ろからサブマシンガンで殴ろうとしたやつを手のなかで『フリューゲルナイト』を一回転させそのまま突き刺す。
いちいち動くのも面倒だったから『フリューゲルSP001』で敵を撃ちまくった。
こうして俺たちは大勝利を収めた。




