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67 悪魔との決戦

俺たちは闇の国の首都、ラストハーバーに転移した。

闇の国なのに海があるってちょっと不思議だな。

そうこのラストハーバーには海がある。それも真っ黒な海が。

なんか気味悪い。

で、ここに来たことがない俺がどうしてここにいるのかというとシャルが『空間転移』で連れてきてくれたからだ。

コウキが部下を召喚する。

部下たちは俺を見た瞬間、サブマシンガンを構えて襲い掛かろうとしたが魔術『完全掌握』で全員の術者との糸を切断した。

俺たちは部下を引き連れて宮殿にむかう。

しばらくするととてつもなく大きい宮殿が姿を現した。

でっけー。

門番を洗脳して門を開けてもらう。

ついでにその門番に国王がいるところに連れて行ってもらった。

俺はいちいち扉を開けるのも面倒だったので扉を思いっきり蹴る。

臣下が驚いたようにこちらを見る。

臣下が攻撃しようとすると国王は手でそれを制す。

「ようこそいらっしゃいました死神さん、そして使い魔さんもね」

「お久しぶりです」

シャルが返事をする。俺は黙ったままだ。

「聞きたいことがある」

「なんでしょうか?」

「なぜ俺を狙う?俺を殺してもメリットはないだろう」

「メリットはありますよ。あなたを殺すことで私が最上位神に進化できる」

「…本気ですか?」

シャルがよろける。

自分の前の主人がそんな考えの持ち主だとは思っていなかったのだろう。

しかしこれが現実だ。

所詮コイツはそういうやつだったのだ。

「私はご主人様の、最上位神様の意思を受け継ぐ。そのためにはあなたを殺さなければならないんですよ。この世界の頂点に君臨するあなたをね」

「ご主人様?ジョシュアか!」

「ご主人様をそのような言い方で言うな!」

国王が杖を構える。

「あなたたち!手は出さないようにしなさい。これは私と死神の戦いです。乱入してきたら命はないと思いなさい!」

臣下が頷く。

「シャル、もしかしたら国王を殺さなければいけないかもしれない。俺も死ぬかもしれない。それでもいいか?」

「…はい」

「ありがとう」

俺はそっとシャルを抱き寄せると額に口付ける。

「コウキ、シャルを頼む」

「わかりました」

シャルをコウキに預けると俺は国王のほうを向いた。

もう杖なんか必要ない。

ただの荷物になるだけだ。

鎌を取り出すと国王をにらむ。

「テオ、様…」

シャルが俺に話しかける。

そういえばシャルが俺を本名で呼んでくれたのは初めてだったな。

俺は後ろに振り向いた。

「帰ってこないと許しませんからね。絶対に生きて帰ってきてください」

シャルは今にも泣きそうな顔をしていた。

あんまりこんなことで泣かせたくなかったな。

というよりこの可愛い顔を他の人たちに見せたくなかった。

「ああ、生きて帰ってくるよ。まだ言いたいことも言えていないしな」

俺はこの時、確信した。

これは恋だと。

生きて帰ったらきちんと俺の想いを伝えないといけないな。

その前にコイツに勝たないと。

俺は鎌をより強く掴んだ。






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