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63 お引越しだ!

俺に平和な日常が戻ってきた。はずだった。

「なぜこうなった…」

俺は自分のベッドを凝視していた。

そこにはシャロが横たわっている。

しかし誤解しないでほしい。

俺は決してあんなことやこんなことをしたわけではない。

神に誓って。いや、俺は一応神様なのだが。

関係ない話になるが俺は教師を辞めてきた。

それはもちろん生徒たちの身の安全のためだ。

俺のトラブルに巻き込まれてケガをしたらいけないからな。

で、こっちの話に戻るけどマジでなんでコイツが俺の布団に潜りこんでんの?

いや、こっちの世界に帰ってきた時に勢いで思わずあんなこと言っちゃったけど別に恋人でもないやつの布団に潜りこむか普通!?

シャルがゴソゴソと起き上がる。

「あ…う…えーと。ごめんなさーいっ!失礼しましたっ!」

俺は猛スピードで寝室から飛び出す。

俺が部屋の前でハーッハーッと殺されそうな顔をしていると扉がガチャリと開く。

後ろ側から禍々しいほどのオーラを感じ俺はそろりと逃げようとするが肩を掴まれた。

「見たんですか?」

振り返るとそこには今にも泣きそうなシャルの顔が。

泣き顔、可愛いわー。

俺がそんな場違いなことを考えていると拳骨が飛んできた。

「がはっ」

シャルに殴られれながら俺には平和な日常が戻ってきた。



いつか見たような光景だ。

シャルが俺をにらみながら朝ごはんを食べ、俺は気まずいかんじで朝ごはんを食う。

しかしそこにはアズルートとエマちゃんはおらず少し寂しかった。

アズルートにまた行きたいなぁ。

その時、シャルが口を開いた。

「今度、アズルートに行きませんか?」

シャルも同じことを考えていたらしい。

「ああ、暇だし行くか」

アズルートなら風の結界に囲まれているからダーク・ナイトメアが侵入してこない。

というかアズルートにこのまま引っ越すのも悪くないな。

そう思いながら俺は料理を口に放り込んだ。



来てしまった。

マジで来ちまったよ、アズルートに。

ついに安全地帯にやってきたぞ!

しかも元々あった家は売り払って新しい家も買っちゃって。

家具は『異空間構築』で全部家から持ってきた。

さて、お金も結構貯まったしのんびりとシャルと二人でスローライフでもやるか!

しかし俺はまだ気付いていなかった。

あの男は、ダーク・ナイトメアは俺を地獄だろうとどこまでも追いかけてくるということに。







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