62 きゃぁあああああああ喋ったぁ!
俺は放送室に駆け込んだ。
しかしそこには誰もおらずただ紙が置いてある。
それには「テオ・マルティネス、貴様を地獄の底まで追いかけて殺す」とだけ書いてあった。
いや無理ですわ。
貴様ごときに殺される俺ではないのよー。
俺は紙を近くにあったゴミ箱に投げ捨てる。
「さてと、アクリシータ魔法学院に置いてきた人たちを戻してこなきゃな」
俺は『空間転移』を発動する。
アクリシータ魔法学院では大勢の人が混乱していた。
俺の生徒たちは俺に気付くと駆け寄ってくる。
「先生!大丈夫ですか!?」
オスカー少年だ。
「うん、大丈夫じゃない」
全然、大丈夫じゃない。死ぬわ。
息切れがエグイな。
まさか死ぬか?いや、ないないない。
俺は生徒以外の人を転移させようとするができない。
魔力切れか…
待てよ。俺が魔力切れ?おかしくない?
だって俺、魔力の測定に失敗してるんだよ?
それが魔力切れ?
ありえ、ない…
そこで俺の意識は途絶えた。
ここは…?
なんかモフモフした感触があるから死んではない。たぶん。
「おはようございます」
俺はゆっくりと起き上がる。
そこにはシャルの姿があった。
「どのくらい寝てた?」
「そうですねぇ。ざっと三日間ぐらいですかね」
「三日間!?」
「はい」
マジか。三日間も!?
「ダーク・ナイトメアは?」
俺がこう言うとシャルは首を横に振る。
完全に逃したということだろう。
俺は心のなかで舌打ちをする。
「そういえば俺の魔力が途中で切れたんだがなにか知っているか?」
「これは私の予想ですが私の魔力は無くならなかったので何かしらの方法であなただけ魔力が吸い取られたと考えるべきでしょう」
「吸い、取られたぁ?」
「はい。恐らくそのような魔法があるのでしょう」
「なんと厄介な…」
あんな短時間で俺の膨大な魔力を吸い取るなんて対抗方法はあるのだろうか?
うーん。
ねえねえ女神(仮)様、なんかいい解決策はない?
と言っても答えが返ってくるわけもなく…
《スキル『魔法開発』で新たな魔法をつくることを提案します》
きゃぁあああああああ喋ったぁ!
「シャ、シャル」
「はい?」
「通知の人がしゃしゃしゃ喋ったんだけど」
「知らなかったんですか?ある程度高い神になると通知がレベルアップして知ってる範囲で答えられるようになるんですよ」
「マジか」
「マジです」
俺は女神(仮)に話しかける。
アンタ、名前は?
《女神(仮)です》
変な名前つけてすみませんでした。
《沈黙》
それ自分で言っちゃうんだ。
アンタ、ヤバいな。
《沈黙》
もういいや。
で、どういう魔法をつくればいい?
その後、俺は女神(仮)に色々とアドバイスをしてもらいもう一度寝ることにした。
「おやすみー」




