58 総合体育大会④
『ついにやってきましたっ!決闘団体決勝!アクリシータ魔法学院対イノセンス魔法学院ですっ!』
会場に拍手が沸き選手が入場する。
『試合…開始ッ!』
試合開始から予想外のことが起きた。
敵がいきなりいなくなったのだ。
三人はキョロキョロと敵の姿を探している。
そして三人は俺と同時に気付いた。
「上だっ…!」
上から黒いブレスが降ってくる。『闇の咆哮』だ。
オスカー少年も負けじと『闇の咆哮』を放つ。
ブレスとブレスがぶつかり合い爆風が吹き荒れた。
三人が吹き飛ばされて壁に衝突する。
オリバーが飛び出た。
『風圧加速』で飛翔し風を自在に使うオリバーはまるで魔法使いのようだった。
いや、魔法使いだけど。
ぶっちゃけすごいな。
俺には魔法であんな風に背中の風を自在に操ることはできない(嘘。実際はできる)。
杖がなければだが(嘘。杖があってもできる)。
オリバーは風の翼で敵にむかうと『風刃』を放つ。
しかし敵は『立体起動』で上にジャンプし簡単によけてしまう。
その時、敵を魔法陣が囲った。
そこから岩が出てくる。
ローガンの『岩の乱舞』だ。
敵三人は『空間転移』を発動しこれから逃れる。
いや、逃れられていない。
岩は敵を追い続ける。
『岩の追尾』だ。
その時、敵をオリバーの『風刃』とオスカー少年の『闇』が襲う。
岩は敵は攻撃をいっぺんにくらい、落下する。
しかし敵はそれだけでは倒れなかった。
敵は地面に転移するとバラバラに分かれて三人を攻撃する。
だが三人は簡単にやられなかった。
オスカー少年とローガンは『韋駄天』で忍者のように、オリバーは風の翼で華麗に攻撃をよける。
マジかっけー。
オスカー少年が『闇の弓矢』で敵の一人を壁に釘付けにするとローガンも『岩の咆哮』で壁に打ち付ける。
最後にオリバーが『風の乱舞』で相手を倒しそこで笛が鳴った。
『さあ、決勝戦の判定は!?』
審判はなかなか動かない。
そしてついにその審判が判定を下した。
『アクリシータ魔法学院の勝利ッ!第一回総合体育大会の決闘団体の優勝者はアクリシータ魔法学院ですっ!』
会場が拍手で沸いた。時折声援も聞こえる。
三人はこちらに戻ってきた。
「お前ら今回も派手にやってきたな。はぁ(あきれ気味)」
「ははは…」
照れくさそうに笑っていてみんな嬉しそうである。
「優勝おめでとう」
さあ次は俺の番だ。
俺は試合場を軽くにらむとその場を後にした。




