57 総合体育大会③
『さあ、判定は!?どっちだ!』
試合場の真ん中で審判が赤旗を上げる。
『アクリシータ魔法学院の勝利ッ!アクリシータ魔法学院が第二試合への切符を手に入れた!』
三人がこちらに戻ってくる。
「お前ら、よくやった!」
俺はハイタッチのポーズをする。
三人は俺に一人ずつタッチした。
「イエーイ!」
「イエス!」
「っしゃあ!」
みんなハイテンションでいいねぇ。そういうの好き。
「みんな、次の対戦相手はシード枠のアレクサンダー魔法学院だ。それまで体力と魔力は温存しておけよ」
魔力は一回使うと魔力切れで連続でやれないことがある。
そうならないためにも選手には休んでもらう必要があるのだ。
三人は元気に「はい!」と返事をすると待機室に戻っていった。
『さあ始まりました!決闘団体第四試合!アクリシータ魔法学院対アレクサンダー魔法学院ですっ!』
選手が試合場に入場する。
『では試合、開始!』
いきなり床が凍った。まるでスケート場のように。
はやいっ…!
しかしその魔法を放ったのはうちの生徒ではなかった。
三人は『立体起動』で空中に逃れる。
そこを『氷の弓矢』が襲う。
三人はもっと高く上空に『空間転移』で移動する。
ついに三人は攻撃を仕掛けた。
オスカー少年が『闇の咆哮』を下にむかって放つ。
黒いブレスをもろにくらったアレクサンダー魔法学院の生徒は気を失っていた。
審判が赤旗を上げる。
『し、試合続行不能!よってアクリシータ魔法学院の勝利ッ!』
観客席にいる人は誰もが青ざめていた。
そりゃあそうだろう。
こんな威力の魔法なんて生徒に使えないはずだからな。
こうなった理由は俺の特訓なんだろうが。
三人がこっちに戻ってくる。
敵の三人は…担架に乗せられて保健室に連れていかれてるな。
お大事にー。
うちの三人はもうなんか「いえーい!」みたいなかんじではしゃいじゃってるよ。
こいつら優勝するんじゃね?
「瞬殺だったな…」
俺があきれながら言う。
「すみません。つい夢中で。でも気絶するとは思わなかったなぁ」
「だな」
その後、みんなでワイワイしてたらもう出番が来た。
「お前ら次は決勝戦だ。絶対に勝ってこい!勝ったらなんかおごってやる」
「本当ですか!?」
「よっしゃあ絶対、勝つっ!」
三人は試合場にむかって歩き出した。




