49 転生者の島
俺はヘンリーに手を差し伸べる。
ヘンリーはその手を掴んで立ち上がった。
「おいアンタあの技はなんだよ。チートか?」
はい。
私、思いっきりチートを使いましたー。
なんてことは言えるはずもなく俺は黙って生徒たちのほうに向かった。
すこし歩いたところで俺は振り返る。
「お前、強くなったな」
「…だろ?」
二人は再び近づくと握手をした。
「次は俺が勝つ」
「いや、また俺が勝つ」
二人は笑いあった。
「じゃあそろそろ帰らせてもらう」
「また来いよ」
「ああ」
俺は部員全員を転移させアクリシータ魔法学院に戻った。
生徒たちの荷物を返却する。
「では解散だ。おつかれ」
「お疲れ様ですっ!」
そう言うと彼らは家に帰っていった。
「シャーロット、先に戻ってろ。用事ができた」
「わかりました」
俺はエデンに転移した。
「あ、おかえりなさい」
「もう俺の家じゃないけどな」
そこにはなぜかポテチ片手に漫画を読んでいるランスの姿があった。
本当に最上位神の一人なのか?
「この間、ステータスを確認したら『自在の魔術師』という称号があったのだが魔術とは?」
「ああ魔術ですか。なんか魔物の間に自然発生した前の魔法みたいなやつですね。ちなみに普通の人間は使えないみたいですよ?ただ神は違うみたいですが。それも最上位神は」
「魔術のような異能の力は魔物には必要なのか?」
「そうみたいですね。これは手を出さないようにしましょう」
「わかった」
「あとなんかこの世界に転生者が来たみたいですよ?彼らはなにやらゲーム?とかいうものだと思ってるらしいですが」
目の前に地球儀が浮かぶ。
「転生者?」
「彼らは一斉に今日、この世界に来ました。水の国の領海に新しい島ができてそこに集まってるみたいですね」
「調査の必要があるな」
「はい。今後彼らは魔物の虐殺を始めるでしょう。この世界のルールを知りませんから」
「どうやらもう始めたみたいだぞ」
地球儀の例の島がアップされ人間が島の魔物を殺している映像が映し出される。
「行ってくる」
「そこにですか?」
俺はその島に一番近い行ったことがある港町に転移した。
俺は箒を取り出し浮上する。
同時に『風圧加速』を発動させその島に向かった。




