43 生徒たちとの特訓
闇魔法の特訓とは言ったもののやることが杖で『闇』を連続発動することぐらいしかないので他のこともやることにした。
それは空間魔法の強化である。
俺の『空間転移』を見てやりたいって言ったやつがいたので実際にすることになったがシャーロット曰く「あなたのように皆が魔法適性が高いわけではないのでかなり大変ですね」だそうだ。
俺はあのハゲ校長に許可を取って放課後のグラウンドを貸し切らせてもらった。
なぜかって?
決まってるだろ。
空間魔法はかなりの距離を歩いたり全力で走らないといけない。
それを短期で習得するためには猛ダッシュする必要がある。
つまり俺は生徒たちにそれをやらせるつもりなのだ。
というより今、やらせている。
「はい、あと10回ダッシュ!」
「はいっ!」
要するに部員に100メートルを猛ダッシュで往復100回させることによって『韋駄天』を習得させようとしているのだ。
部員たちは死にそうな顔で走り続けている。
ちなみにこれを提案したのは俺ではなくシャーロットである。
シャーロットはニヤニヤとその様子を見ている。
あ、ちなみに俺もニヤニヤしてます。
たぶんシャーロットよりヤバい顔だ。
「いいねぇいいねぇ」
この俺の恐怖の言葉に部員は震えあがる。
ふふふ…
もっと苦しめ!
「あと6回!」
彼らは「やっとか…」というようにすこし安心していた。
たかが6回されど6回!
気が抜けているぞ野郎ども。
俺は杖を取り出した。
その様子を見て生徒たちは再び全力でダッシュし始める。
「あと4回!」
生徒たちは死ぬ気で走って走って走りまくった。
その結果、ついに彼らは完走したのであった。
「つかれたぁー!」
生徒たちはグラウンドにぶっ倒れた。
「お疲れ様です」
「おつかれー」
「それでスキルは取得できましたか?」
みんなが確認をする。
するとみんなは「ありました!」とはしゃぎだした。
どうやら取得できなかったやつは誰もいなかったようだ。
やったな!
しかしながらこれは序の口にすぎない。
これからも厳しい修行が待っている。
さあ、第2ラウンドだ!




