42 生徒たちに死神だってバレてしまいました
さて、どのように言い訳をしよう。
俺はいますごい困っている。
なぜかというと防御のために鎌を使ってしまったからである。
要するに生徒たちに「あれは一体なんですか?」と言われているのだ。
これは話していいのだろうか。
俺はシャーロットにアイコンタクトをする。
するとシャーロットは口だけで声には出さずに「いいんじゃないんですか」と言った。
よくはないっ!
俺が最上位神だとバレると色々マズイのだっ。
「まずは離れろ。じゃなきゃ殺す」
俺の言葉に生徒たちは距離をとる。
「まずはなにを知りたい?」
生徒たちから「あの鎌のことです!」とか言う声が聞こえる。
「うーん、察して?」
「なにをですか?」
「なにをってその、なんだ…あの鎌見て俺がなんだかわからない?」
沈黙。
え?わからないの?
ちょっと待って。
これはマジめの予想外。
いや、だってヘンリーでもわかったのに、わからないの?
そういえばヘンリー、今頃なにやってるかなー。
そんなつまらないことを考えてる間に誰かがボソッと言った。
「…死神?」
せーかいでーす。
はぁ、知られたくなかったなぁ。
生徒たちは「それだ!それだ!」とか言って騒いでいる。
ていうかパッと死神っていう答えが出てこないのはヤバいよ君たち。
まぁいい。
最上位神ってことがバレてないだけで十分だ。
保護者から絶対、クレーム来るねこれは。
『そんな先生のところに子供を預けられないわっ』的な。
「あの…」
シャーロットが口を開く。
生徒たちが一斉にシャーロットのほうに向く。
「このことは私たちだけの秘密にしてくれませんか?こういう事が知られると風評被害が酷いと思うんです」
ナイス!シャーロット!
「秘密にしてくれればこの人と私が特別に闇魔法の特訓をして差し上げます」
生徒たちの顔がキラキラと輝く。
いや、俺は一度もやるとは言っておらんぞ。
だけどやんなきゃいけないんだろうなー。
「はぁ、わかった。やる」
生徒たちが飛び跳ねて喜ぶ。
どうやら取引は成功したらしい。
こうして俺は魔法の特訓をすることになった。
ふふふ…
生きて帰れるとは思うなよ…




