39 俺、先生になる!
アクリシータ魔法学院での仕事は生徒に闇魔法を教えることと部活の顧問をやることだ。
え?少なくない?って思ったけど校長が「最上位神なんだからこれぐらいのことはやらせてください」って言ったから了承した。
残りは全部アシストの人がやってくれるらしい。
むっちゃ楽。
でもやっぱり世界から魔法属性が消えたから水魔法以外の魔法も教えるための教員確保が大変だったらしい。
それで部活のほうは戦闘のプロということで決闘部の顧問をすることとなった。
決闘は最近新しくできたスポーツで杖を使って戦うスポーツだ。
殺傷性の高い魔法以外を使い審判が判定するまで戦い続ける。
そんなこんなでアクリシータ魔法学院は開校を迎えた。
「えー闇魔法の分野を担当することになったテオ・マルティネスだ。よろしく」
教室は日本の学校と同じようなかんじだった。
やっぱどこ行ってもこういうデザインは変わらないんだな。
生徒は使い魔の持ち込みを許可されている。
よってクラスの大半は使い魔を連れてきている。
「ちなみに闇魔法と聞いてお前らはどういうイメージを持った?」
後ろのほうから手が上がる。
「どうぞ」
「私の闇魔法のイメージは呪いとかです」
「他には?」
「かっっこいい!」
「なんか強そう」
様々な意見が飛び交う。
「なるほど…。先程、闇魔法は呪いだと言った人がいたが実際間違ってない。そうだな例えば…あ、ちょうど寝てる野郎がいるから実験台になってもらおう。でも殺したり後遺症が残るものじゃないから安心して」
俺はその寝ている男子生徒に近づいた。
そしてソイツのまぶたに触る。
レム睡眠。
眼球運動が確認できた。
今頃、夢のなかなんだろう。
ソイツの目を強制的にあける。
白目が見えたが関係ない。
『悪夢』発動。
「コイツの様子を見ておけ」
男子生徒が寝言を言いだした。
それのほとんどが恐怖を感じているようなセリフだ。
からだが震えだす。
その時、男子生徒ががばっと飛び起きた。
「いま使った魔法は『悪夢』。その名の通り悪夢を見させる魔法だ」
「やりすぎですよ」
さっきまで静かにしていたシャーロットが人化して俺の隣に立つ。
「ごめんごめん」
いきなり現れた美女にクラス中がざわつく。
「ああ、すまん。これはシャーロット。俺の使い魔だ」
「一緒に住んでます」
「そういうことを誤解を招くようなことを言うんじゃない。ここがどこだかわかってんのか?」
「わかってますよ」
いきなり教壇の上でイチャイチャし始めた(本人は自覚していない)先生とその使い魔を生徒たちはポカンと見つめる。
「ゴホン、とまぁ闇魔法は簡単に言うと相手を殺したり操ったりする魔法だ。攻撃半分、精神干渉系半分ってかんじだな。わかったか?」
このようにして俺の授業は進行していった。
生徒たちにとって俺たちは接しやすいらしく男は俺に、女はシャーロットに話しかけてくるようになった。
まぁこれが後に評判になって生徒の数が増え、校長に感謝されることになるのだが。
うん、結構楽しいわ。




