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33 異世界では病気が流行しているそうです

人間の間で病気が流行しているらしい。

しかもただの病気ではないのだ。

その病気にかかった人間は吸血鬼になってしまうそうだ。

ちなみに神様はかからないそうだから一安心。

あとこの病気にかかるのは人間だけだそう。

「不自然ですね」

「そうか?」

俺とランスは書斎でそれについて話し合っていた。

ちなみにシャーロットはお買い物中。

「おかしいですよ。だって人間がかかってるなら獣人(ワービースト)がかかってもおかしくないですから」

「言われてみれば…」

たしかに獣人(ワービースト)が感染したという報告はない。

しかし獣人(ワービースト)の人口は人間と同じぐらいだったはずだ。

それなのに獣人(ワービースト)が感染しないのはなぜか。

思い当たる節は一つしかなかった。

「…創造神」

ランスもコクリと頷く。

「おそらくこれは創造神が仕組んだことでしょう」

やつはかつて吸血鬼を使った実験をしていた。

吸血鬼についてなにか知っていてもおかしくはない。

「ちょっと外にいってくる」

俺は『飛行魔法』を発動させエデンにむかった。



俺はそれから色んなところに行った。

俺は色々な都市をまわって気付いたことがある。

それは吸血鬼はどれも自我を失っていることだ。

ただ血を求めてベッドの上で暴れ回る。

どの人間も本当に哀れな姿へと変貌している。

そしてもう一つ、気付いたことがある。

それはうろついている吸血鬼はどれも人の住んでいる場所に押し寄せているということだ。

そう、まるでゾンビのように。

俺は試しに吸血鬼を一匹だけとっ捕まえて鎌で刺してみたが結果、無傷。

解放してやったら襲ってきたけど自動的に鎌の結界が発動してそれ以上、寄らせなかった。



これらのことを報告するとランスは「人間から知性を奪うつもりだ」と言っていた。

「だけど人間だけから知性を奪うことなんてしなくてもいいんじゃないか」

「なんか人間ばかりに執着しているようで気持ち悪いですね」

「同感だ」

はやく創造神を倒して吸血鬼になった人たちを元に戻さなくては、と思った。

その次の日のことである。

吸血鬼がエデンに押し寄せたのは。




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