32 神々の国
アズルートから出た俺たちはランスのところに行くことにした。
まあ、ランスは監視してるからわかってると思うけど。
『空間転移』発動。
「あら、いらっしゃい。というよりおかえり?」
「ここに住まわせてもらいたいのだがいいか?」
「もちろんですよ。だってここはあなたの家ですから。もちろんシャーロットさんもオーケーですよ」
「なんで私の名前を知っているのですか?」
「なんでって最上位神ですから。はじめましてランスです」
「シャーロットです」
二人が握手をする。
「さあ、屋敷内を案内しますよ」
そういえば俺、ここしか来たことなかったな。
扉を開けると長い通路が続いていた。
ここが一番奥の部屋らしい。
通路の壁にいくつかドアがあった。
「死神さんの部屋は右の部屋です。で、シャーロットさんの部屋は左です」
俺は部屋の扉を開く。
俺の部屋には右にベッド、正面に机、左に本棚があった。
机からは窓を通して外の光景が見える。
外には涼しそうな森が広がっていた。
俺は窓を開けた。
小鳥のさえずりが聞こえる。
いかにも平和というかんじの場所だった。
「いい場所でしょう。でもここはエデンじゃないんですよ」
「そうなのか?」
「はい。ここは神々の国です。ありとあらゆる神が過ごす森なんですよ。ちなみに彼はここに来れないので心配しなくていいですよ」
「なんで創造神は来れないのですか?」
シャーロットが質問をする。
「創造神だからです。彼は世界を創造したことでその世界に固定されてしまっているんです」
「じゃあここは安全地帯っていうことか」
「そうなりますね」
「ここにはお店はありますか?」
「遠くの街にありますね。精霊とか妖精、エルフがいる街です」
「そういう類の生物はエデンにはいないのか?」
「いないですね。彼らは神聖な生物なので。例の遠くの街には私が連れて行ってあげますよ」
「ありがとうございます」
「残りの部屋も紹介しますよ。わからないと不便ですから。私についてきてください」
その後、台所やリビング、玄関などの場所をランスは教えてくれた。




