21 俺マジTUEEEEEE!
4人の乗った馬車が目的地のひとつに着いた。
「ここで止めてください」
馬車の動きが止まる。
運転席にいた執事のような人が扉を開けてくれた。
「ありがとう」
「これも仕事ですから」
全員が降りるのを確認した彼は扉を閉めた。
「あなたはそこで待っていなさい。すぐに終わらせてきます」
「かしこまりました」
え?
すぐに終わらせるなんて約束しちゃっていいの?
「さあ、破壊をはじめましょう」
「こわ…」
『闇の咆哮』発動。
目の前の街を一気に粉砕する。
続けて『闇の豪雨』発動。
今度は街を上から襲う。
あれ?
思ったんだけど『闇の豪雨』だけでこの街、破壊できるじゃん!
『闇の豪雨』を連続発動。
街は黒い槍によってことごとく破壊された。
「はい、終了」
「おつかれさまです」
なんか後ろのほうでガキが「スゲー」って言ってる声が聞こえるな。
そうだろ!
俺マジTUEEEEEE!
「さあ、エデンに行きましょう!」
やけにシャーロットのテンションが高いような…
気のせいだろう!
はははっ!
それから5時間ほどでエデンに着いた。
エデンは前に話を聞いた魔法属性が土地によって決まらない国の首都で世界の調和の象徴である都市だそうだ。
だから街中は色々な魔法属性の人間で溢れかえっていた。
空には天使のような者もいたし風を利用して飛んでいるやつもいた。
なにその魔法。
俺、風属性もってるのにその魔法まだ持ってないんだけど。
いいなぁ。
俺もあれやりてー。
今度、風魔法を練習しなきゃなぁ。
「さあ、着きましたよ。ここが闇の国が所有する宿です。闇の国の偉い方々とその関係者しか入れません。すごいですよ!」
「ん?それだと俺が偉い人の一員になってるのだが、気のせいか?」
「あなたのポジションは次期国王と呼ばれる人間のポジションですよ?」
…マジか。
俺が、次期国王?
いやいや。
ないないない。
「これが国王のとってくれた部屋です。これは本当にMVPしか入れませんよ。人生で一回しか入れないと思います」
ああ、だからやけにテンションが高いわけだ。
でも珍しく喜んでる姿が見れて良かった。
いつもなにを考えてるかわからないからね。
意外と笑顔も可愛いんだな…
そんなことを思いながら俺はその部屋に入っていった。




