第八話 王太子は二人を側近候補に迎える。
「それが、俺の四つ目の意見です」
そこまで言って、ジュードはようやく肩の力を抜いた。
「俺が言いたかったのはこれで全部です。……納得していただけましたか?」
そう尋ねられて、シルヴェストルはすぐには答えなかった。
ジュードの意見は、決してナディアを責めるためのものではなかった。彼女が自分自身を大切にできていないこと。そして、それが結果として彼女自身を追い詰めることになるのだと、ジュードは指摘している。シルヴェストル自身も、それについては思うところがあった。
「そう、だな」
小さく息を吐き、シルヴェストルはほんの僅かに視線を逸らした。
「……私としても、ナディア嬢には、もう少し……その……」
そこで、言葉が止まる。何と言えばいいのか分からないのだ。心配している、と言ってしまえば簡単なのだろうが、それだけでは何か違う気がした。
シルヴェストルはしばらく口を動かし、言葉を探すように唇をムニュムニュとさせていたが、やがて意を決したように顔を上げる。
「……自分を大切にしてほしいと思っている」
今度は、はっきりと言った。その瞬間、ジュードの顔にぱっと満足そうな笑みが浮かぶ。
「そうですよね、殿下!」
まるで『ちゃんと言えたじゃないですか』とでも言いたげな笑顔だった。
「……其方、その揶揄うような笑顔は止めるのだ」
「ええー?」
シルヴェストルが睨むと、ジュードは悪びれる様子もなく、ますます楽しそうに笑った。その様子が、どうしてか妙に鼻につく。
シルヴェストルの瞳が、不満げに薄紅色へと変わった。幼い子供が拗ねたように口を尖らせる姿は、普段の彼からは想像もつかないほど年相応のものだった。
その様子を見て、ラファエルは苦笑しながら腰に手を当て、マエルは何とも言えない顔でそっと天を仰ぐ。どうやら、この王太子の側近になるということは、政治や学問だけではなく、こういう問題まで一緒に考える必要があるらしい。マエルは、ほんの少しだけ遠い目をした。もっとも、今さら後悔したところで遅いのだろうが。
「それで、俺たちはどうでしたか?」
ジュードが、改めてシルヴェストルへ問いかける。先程までの軽いやり取りから一転して、今度は自分達の評価を求める声音だった。
シルヴェストルもそれを察し、表情を僅かに引き締める。
「二人とも素晴らしい意見であった。文句無しの合格だ」
一切の迷いのない言葉だった。ラファエルとジュードの二人が、それぞれ僅かに目を見開く。シルヴェストルはそんな二人と順番に目を合わせると、静かに言葉を続けた。
「そして、ラファエル、ジュード」
その声音には、先程までの年相応な拗ねた様子など微塵も残っていない。王太子としての威厳に満ちた態度だった。
「其方ら、私の側近候補にならないか?」
「側近候補、ですか?」
ラファエルが、不思議そうに聞き返した。その反応を予想していたシルヴェストルは再び頷く。
「元々、私がラファエルに会いに来た用件はこの事だったのだ」
「……なるほど」
ラファエルは一度だけ目を瞬かせ、それから納得したように頷いた。
考えてみれば不思議な話ではない。シルヴェストルがわざわざ自分のもとを訪れ、ナディアの一件について話したいと言っていた。その後にジュードまで加わったことで話は随分と変わったものの、最初からシルヴェストルが求めていたものは『一般的な貴族では出せない意見』、引いては優秀な人間を見つけることだった。
そして今、合格に対する報酬が目の前に提示されている。
「……私でよろしいのであれば、喜んでお受け致します」
ラファエルはそう言って、穏やかな笑みを浮かべた。
「殿下のお役に立てるのであれば、私にとってこれほど光栄なことはありません」
「そうか」
シルヴェストルは満足そうに頷いた。
ラファエルは侯爵家の嫡男であり、頭脳明晰で、周囲をよく見ている少年だ。先程までの意見交換でも、ただ自分の考えを述べるだけではなく、他者の意見を聞いた上で不足している部分を見つけ、必要ならば素直に認める柔軟さまで見せていた。
少なくとも、シルヴェストルが求めている条件には十分すぎるほど当てはまっている。
「俺も勿論、受けますよ」
続いて、ジュードが軽い調子で手を挙げた。
「むしろ、こっちからお願いしたいくらいです。殿下の側近候補なんて絶対面白いじゃないですか」
「其方はもう少し緊張感を持て」
「えー、だって殿下の側近ですよ? 楽しいに決まってます!」
相変わらずの調子で笑うジュードを見て、シルヴェストルは僅かに眉を寄せる。しかし、その言葉が冗談だけではないことも分かっていた。
ジュードは先程まで、自分の考えを臆することなく述べていた。王太子であるシルヴェストルに対しても、間違っていると思えば遠慮なく指摘し、必要とあらばナディアの問題にまで踏み込んだ。こういう人間も、今後必要になるのだろう。
「それでは、殿下」
ジュードはそのにこやかな笑顔のまま、シルヴェストルに対し、右膝を立てて跪いた。
「ジュード・デュ・ダジルヴァ。王冠派筆頭にして、我が国の南方を治めるダジルヴァ公爵家が六男は、シルヴェストル・ド・ヴェルサリエ・デュ・セレスティア王太子殿下の側近候補を謹んでお受け致します。未だ若輩の身なれば、かかる大任に些かの畏怖を禁じ得ませんが、我が公爵家の誇りと、この身に流れる血の最後の一滴に至るまでを殿下の御為に捧げ、その大いなる御覇道を支え奉る所存にございます。粉骨砕身の覚悟を以て、殿下の御盾、御剣となり、臣下の本分を全ういたすことをここに誓約致します」
その後に、ラファエルも跪いて続ける。
「ラファエル・ド・ベルジュラック。同じく王冠派に名を連ねるベルジュラック侯爵家が嫡男、シルヴェストル王太子殿下の側近候補を謹んで拝命致します。未だ器量不足の身なれば、かかる大任を拝することは身の引き締まる思いにございます。ですが、我が家の矜持に懸けて、殿下の御威光を曇らせるような不調法は断じていたしません。知略の限りを尽くして殿下の覇業を支え、永きにわたり揺るぎなき臣たることを、ここに誓約致します」
先ほどまでの軽妙な空気は、一瞬にして霧散していた。
跪く二人の若き貴族から放たれるのは、王冠派を担う家にふさわしい、圧倒的な重圧と至高の忠誠だった。だが、シルヴェストルはそれらから逃げることなく、静かに息を吸い、そして僅かに顎を引いた。
次の瞬間、王太子としての気品と威厳に満ちた声を、二人へ向けて響かせる。
「見事な誓いだ。ジュード、ラファエル」
シルヴェストルは二人を見下ろし、厳かに、しかし確かな信頼を込めて深く頷く。
「其方たちの忠義、しかと受け止めた。ダジルヴァとベルジュラックの忠誠が私の傍らにあることが、これほど心強いことはない。……二人とも、面を上げよ。これからは私の目指す道を共に行く仲間として、よろしく頼む」
これで、二人が正式に自分の側近候補となった。
シルヴェストルは、顔を上げた二人を交互に見つめる。その瞳は期待の山吹色に染まっていた。
「では、これからよろしくお願い致します。ラファエル様、ジュード様」
マエルが二人に向かって、丁寧に頭を下げる。しかし、その言葉を聞いたジュードは、きょとんと目を瞬かせた。
「……マエルは、なんでそんなに畏まってるの?」
「え?」
マエルは顔を上げた。何を言われたのか分からない、とでもいうような表情を浮かべている。
「いや、だって俺達、もう側近候補でしょ?」
「ええ、まあ……そうですね」
「だったら俺達、同僚じゃんか」
「……同僚」
思いもよらない言葉だった。
マエルが呆然と呟くと、ジュードは当然のことのように頷く。
「そう。同じく王太子殿下の側近候補だったら、身分を理由に遠慮する必要なんてないでしょ?」
「ですが……」
マエルは困ったようにラファエルを見る。
南方公爵家の六男であるジュードと侯爵家嫡男であるラファエルは、どちらも自分より遥かに身分が高い。それに対して、自分は男爵家の三男だ。これまで二人に対して敬語を使ってきたのも当然なことで、逆に何故遠慮しないという選択肢があるのだろうか。
「ジュードの言う通りだと思うよ」
ラファエルは穏やかに笑いながら、困惑するマエルへ視線を向けた。
ジュードだけなら、まだ分かる。彼は身分に関して最初からシルヴェストルとそれ以外という思考回路なのだから。しかし、まさかラファエルまで同じことを言い出すとは思わなかった。
マエルは、ますます困ったように眉を下げる。
「ラファエル様まで……」
「側近候補という立場になった以上、私たちはこれから殿下を支えるために協力しなければならない。いつまでも身分を気にしていては、かえって意思疎通の邪魔になるだろう?」
正論であることは、マエルにも分かっていた。側近というものが主君を支える立場である以上、互いの意見を遠慮なく交わせることは重要だ。身分の差を意識するあまり、言いたいことを言えなくなってしまえば、それこそシルヴェストルの為にならない。
「それは……そうかもしれませんが」
それでも、すぐに頷くことはできなかった。これまでの身分関係を考えれば、どうしても二人に対して今まで通り接することこそが自然に思えてしまう。そんなマエルの様子を見て、ラファエルはふと何かを思いついたように、僅かに肩を竦めた。
「それに」
そして、ほんの少しだけ悪戯っぽい笑みを浮かべる。
「この場にいる者の中で、君が一番年上だろう、マエル先輩?」
「うぇっ!?」
予想だにしなかった呼び方に、マエルは素っ頓狂な声を上げた。
「そーだよ、マエルが一番先輩じゃん!」
すかさずジュードまで乗っかってくる。
「王太子殿下とジュードは中等部一年生で、私は二年生、そしてマエルは三年生だ。それに君が一番先に側近候補になったのだから、序列でいえば君の方が上だよね」
「そ、そんなの誤差じゃないですか! 特にラファエル様とは年齢も一歳差で、側近候補になったのだってたった一日早いだけで……」
必死に反論するマエルの言葉を聞いた瞬間、ラファエルの瞳が僅かに煌めいた。どうやら、マエルの台詞から、説得に使えそうな言葉が出てきたらしい。
「おっと。先輩に『様』を付けられるのは、少々落ち着かないな」
「俺も『ジュード様』なんて呼ばれると、なんか変な感じするし。普通にジュードでいいよ、先輩!」
「ッだから、先輩先輩って連呼しないでくださいよ!」
とうとうマエルは頭を抱えた。先ほどまで身分の差を気にしていた自分を、二人が揃って別の方向から追い詰めてくる。しかも、どうやら二人とも本気で楽しんでいるらしい。
そんなマエルの反応を見て、二人はますます嬉しそうに笑った。
「では、君が自然体で話してくれたら、こちらも先輩呼びはしないよ」
ラファエルはそう言って、困り果てているマエルを真っ直ぐに見つめる。
「そもそも、先輩呼びも上下関係が出来てしまうからね。これから同じ殿下を支える仲間になるのなら、私たちの間に余計な壁はない方がいいだろう?」
「ですが……」
それでもなお言い淀むマエルに、ラファエルはそれ以上急かすことをしなかった。代わりに、ジュードが一歩だけ踏み込む。
「マエル」
ジュードはいつもの笑顔を浮かべたまま、マエルを見つめた。
「これから一緒に殿下を支えるんだからさ。俺たち、仲間でしょ?」
「……」
マエルは言葉を失った。
二人は本気で、自分たち三人が同じ立場だと考えている。そういう心の声が聞こえてきても、まだ信じられない。それほどまでに、そんなふうに言われるとは思っていなかった。自分は『王太子殿下の側近候補』という立場にいるだけで、彼らとは違うと思っていた。
上位貴族で、一切の瑕疵がない二人。たとえ同じ場所に立つことになったとしても、自分だけが一歩後ろにいるような、そんな感覚になるだろうと思っていた。
だからこそ、ジュードの言葉は妙に胸に響いた。
「……分かった」
マエルは少しだけ迷ったあと、ゆっくりと頷く。
「それじゃあ……ラファエル、ジュード、これからよろしく」
「うん!」
「こちらこそよろしく、マエル」
ジュードが満面の笑みを浮かべ、ラファエルも穏やかに頷いた。その光景を、シルヴェストルは黙って眺めていた。
ほんの少し前まで、自分の側近候補を探すために一人で頭を悩ませていた。それが今では、目の前に三人いる。それぞれに違った長所があり、そして違った欠点も持っている。それでも、少なくとも自分一人では気付けなかったことを、彼らはそれぞれの視点から指摘してくれるだろう。
足りないものがあるなら、互いに補えばいい。自分一人では見えないものを、誰かに見つけてもらえばいい。そうして、共に成長していけばいい。それこそが、自分の求めていた側近なのかもしれない。
「……よし」
シルヴェストルは小さく呟いた。
「これで三人だな」
「三人、ですか?」
ラファエルが聞き返す。
「ああ。私の側近候補は、これで三人になった」
その言葉を聞いて、ジュードが楽しげに笑った。
「うんうん、順調ですね!」
「そうだな。……少なくとも、最初よりは」
シルヴェストルはそう答えた。
もっとも、この三人を集めるだけでもこれほど苦労したのだ。残る側近候補探しが、この先どれほど大変なものになるのか、その時のシルヴェストルはまだ知らなかった。
꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖
【おまけ】
「ちなみに、其方らは先程まで何を話していたのだ?」
ふと気になったシルヴェストルが二人に問いかけると、ジュードはすぐには答えず、チラリと周囲を見回した。
「ラファエル、まだ『結界』は残ってるよね?」
「安心して。殿下達が来る直前から今まで、一度たりとも破られていないよ」
そう答えたラファエルは、ふふっと自慢げに笑う。
「結界?」
シルヴェストルはその単語に引っ掛かり、僅かに眉を寄せた。するとすぐに、
「ああ、認識阻害のやつですよ」
と、ジュードが答える。
「密談するときによく使う魔法です。範囲外にいる人には、結界の内側で何を話しているのか分からなくするもので、習うのは二年生の魔法実技ですね」
「それくらい知っておる。私が聞いているのはそこではなくて」
「ああ、なるほど。何故、神童と名高い殿下でも存在に気付けないほど精巧な結界をわざわざこの場所で張っているのか、ということに疑問を抱いているんですね」
「何故そこでその呼び名を使うのだ……」
隙あらば持ち上げてくるジュードに、シルヴェストルは呆れた目を向ける。
「ジュードの提案ですよ」
そんな二人のやり取りを見ながら、ラファエルが穏やかに口を挟んだ。
「ジュードは殿下達が来ることを事前に察知していたみたいで。『殿下は何か重要なことを話すつもりだから、結界を張ってくれないか』と頼まれたんです」
「まあ、ありえないとは思ってましたけど、万が一ラファエルが殿下の側近候補を断ったり、殿下の怒りを買ってしまったりしても、結界があれば外に話が漏れることはないじゃないですか」
ジュードはそこで、軽く肩を竦めた。
「生憎、俺は情報収集の方で日々魔力を使っていて、結構魔力を喰う認識阻害の結界を長時間張るのは厳しかったんです。だから、ラファエルにお願いしました」
「そ、そうなのか。それは二人に感謝しなければな」
シルヴェストルは、僅かに口元を引きつらせながら礼を言った。
こんなに広々と開けた中央庭園で、何の対策もせずに重要な話をするなど、情報漏洩を甘く見ている愚か者のすることだ。そして、その愚か者に自分が該当していたことに気付いてしまえば、流石のシルヴェストルも居たたまれない。
ただ、それならば何故マエルには二人の心の声が聞こえていたのかという疑問が残る。
しかし、それは単純な話だ。この結界が阻害するのは、あくまで『結界の外にいる者が、内側で交わされている会話を認識すること』である。結界の内側にいる人物そのものを認識できなくするわけでもなければ、実際に口から発せられた声以外まで遮断するものでもない。
つまり、マエルの血統魔法によって聞き取られた『心の声』までは、この結界の対象外だったのである。
ちなみに、先程のジュードの言い方では、まるで彼自身も認識阻害の結界を張れるようにも聞こえるが、別に不思議なことではない。貴族はこうした『よく使う魔法』について、幼い頃から一通りの知識を教え込まれるのが普通なのだ。実際にどれほどの規模や精度で発現させられるかは本人の魔力量や適性次第だが、少なくとも、この場にいる全員が認識阻害の結界そのものを張ることはできる。
ジュードが言った『習うのは二年生の魔法実技』というのも、あくまで学園で正式に扱う授業としての話である。貴族の子供ならば、それ以前から家庭教師などを通じて基礎的な使い方を教わっていても、何らおかしくはない。
「それで、結局二人は何を話していたんだ?」
改めて、マエルが二人に尋ねた。
ここへ来るまでに聞こえていた〝声〟は、ジュードもラファエルも、殆どがシルヴェストルに対する賛辞ばかりだった。だからこそ、二人が結界の中で何を話していたのかについては、マエルも知らない。
すると、ジュードとラファエルは互いに顔を見合わせ、
「「内緒」」
と、二人の声が綺麗に重なった。
やっとラファエルとジュードが側近候補になりました。最初に想定していたよりもずっと長かった……。
あと、今のところは王族崇拝派と中立派くらいしか出ていませんが、今後いろいろな派閥が出てくる予定なので、一応ここで軽くまとめておきます。
本編でもきちんと説明する予定なので、「へー、こういうのがあるんだね」くらいの軽い認識で大丈夫です。
【ヴェルサリア王国の七大派閥】
① 王族崇拝派(過激派)
〚王冠派〛
・会話での呼び方
「王冠の方々」「宮廷派」「玉座の信徒たち」
・主な構成
ダシルヴァ公爵家 (ジュードのとこ)が筆頭
ベルジュラック侯爵家 (ラファエルのとこ)
特別な血統魔法を有する殆どの名門家
・特徴
「王家そのもの」への忠誠を重視。王命は絶対と考える傾向が強い。極端な一族は「民は王家に奉仕するための存在」とまで考える(主にダシルヴァ公爵家)。
② 保守派
〚古旗派〛
・会話での呼び方
「古旗」「旧家連中」「伝統派」
・主な構成
ブリュネル侯爵家(正妃)やクテュリエ辺境伯(第3妃)を筆頭とする。
伝統主義の貴族たち
・特徴
最も人数が多い。王権は認めるが、貴族の権利も守ろうとする。革新派とは数百年来の宿敵。
③ 親皇国派(教皇派)
〚聖座派〛
・会話での呼び方
「聖座」「祭壇側」「祈り屋たち」
・主な構成
フェルナンデス辺境伯(第2妃)
聖職者家系
治癒魔法の名門
・特徴
西方のサンクティア教皇国との協調、宗教的権威を重視。王権よりも神意を優先する者もいる。
④ 親公国派
〚東風派〛
・会話での呼び方
「東風」「実務派」「計算屋」
・主な構成
ガルシア辺境伯(第4妃)
軍事や商業などの貴族
工房・魔導技術系の家門
・特徴
東方のアルザリア公国連邦との連携を重視。現実主義者が多い。他派閥との妥協も比較的得意。
⑤ 革新派
〚新星派〛
・会話での呼び方
「新星」「若鷹ども」「法典屋」
・主な構成
アンベール子爵家(第5妃)
新興貴族
若手官僚
学者・研究者
・特徴
保守派と常に対立。血統や格式より能力を重視。他派閥の貴族からは「危険思想」と見られがち。基本的には親公国派と同じだが、こちらは自国の力だけで改革していこうとしている為、少々机上の空論になることもしばしば。
⑥ 親平民派(親共和国派)
〚民灯派〛
・会話での呼び方
「民灯」「広場側」「商人貴族ども」
・主な構成
商人出身貴族
都市貴族
元ラベ男爵家(元第6妃)
・特徴
南方のセルディア共和国との友好を重視。平民教育の推進派。商業振興を重視。保守派からは「貴族の誇りを捨てた者たち」と嫌われる。筆頭だった商人上がりのラベ男爵家から嫁いだ第6妃がとある大事件を起こしたせいで、派閥勢力は七つ中最弱となった。
⑦ 中立派
〚灰衣派〛
・会話での呼び方
「灰衣」「風見鶏」「傍観者たち」
・主な構成
クレールフォン子爵家(保守派寄り、ナディアのとこ)
モンテリエ男爵家(王族崇拝派寄り、マエルのとこ)
弱小貴族
派閥争いを避けたい家門
・特徴
完全中立はほぼ存在しない。実際には、保守派寄りの中立、王族崇拝派寄りの中立、親公国派寄りの中立など多岐に分かれる。




