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高良フェノミナン2nd  作者: カラー
第9章:交錯する夜

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幕間:千種のチカラ

 ミコさんがわたしに入ってから、なんとなく人の気持ちを感じとれるようになった。

 それは色であり、彩度であり、濃淡。

 ただしどの色がどんな気持ちなのかはまだ分からないし、なにより純粋な色をまだ見たことがない。

 すべてが混じりあった色で…当たり前だが純粋な愛、純粋な憎悪があちらこちらに存在するわけがない。自分に置き換えなくてもその程度は分かる。


 ちょっとずつどの色がどんな感情なのかを学んでいるところだ。


 その思索はとても疲れてしまうのだが。


 ごめんね、幸平。

 あたしがこんなにべったりくっついていたら、あなたが疲れてしまうのに。

 あなただけは読めない。必要もないし、読みたいとは思わない。


 ()()()()()()


 虫の良い話だけれど、大事な人だけはミステリアスであってほしい。

 でなければ、人生などというものに絶望してしまうかもしれない。


 おそらくは…ミコさんもそうであったのだろう。だからこそ、その人が亡くなって、自らの心を閉ざさなければ…他人の色に自我が押しつぶされてしまったに違いない。


 に、しても…。

 大杉美樹でさえ、わずかながら幸平に思慕の色を帯びていたことは、さすがにあたしだって驚いた。

 もしかしたら…なにかを決意したことが、その思いを過去に押し流そうとしたからこそ、今さらにあたしが感じ取れたのかもしれない。


 いずれ話してくれるはずだ。

 あたしたちは…友達だから。

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