↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/15

知己のためのResolution

 増援として現れたディック。その存在は、横須賀基地側からすれば、かなりマズかった。

 アンカーランスという特殊な得物は、ただの槍では不可能な間合いと扱いを可能とするため、格闘戦主体の田中親子では相性が悪い。

 加えて、親衛隊長である彼の一喝と指揮により、ルーナ側の兵士は士気と統制を取り戻した。

 これにより、基地のノーマルス部隊の6割が壊滅。唯一、ディックとまともに戦える恋が奮戦してはいるが、雲行きは怪しくなってきている。



 そんな厳しい戦いが繰り広げられている中、学生達はようやく基地に到着。シェルターへと続く道は長蛇の列となっていた。


「うわ、すっごい人……。あたし達、入れるかな?」

 ごった返す人混みに、友子は不安を口にするが、冴月は、基地の外の様子が気になるらしく聞いていない。


「冴月? どうかした?」


「あ、ううん。なんでもない」


(向こうで戦ってる機体から聞こえた声って、もしかして……)

 ディックと優花らの会話がオープンチャンネルで交わされていたことで、誰が戦っているのかわかった冴月は、このままシェルターに入っていいものかと悩んだ。

 今はまだ挽回できそうだが、もし、増援が追加されたら、ここも安全とは言えない。何より、こんなところで彼女達を死なせるのは、あまりにも――

 それだけの理由があれば、冴月が決心するのに

十分だった。


「……ごめん、友子さん。先にシェルターに行ってて」


「冴月? え? ちょっと、どこ行く気?」


「知り合いを助けてくる」

 戸惑う友子の問いに簡潔に答えた冴月は、シェルターへと向かう列から離れて、格納庫へと駆け出した。



 そこには、恋に言われて逃げたはずのシルヴィオ達が、まだ残っていた。


「何をしてるんだ! 早く!」


「待ってください! あと少しでデータのコピーが――」


「そんなものは後でいい! 死にたいのか!」

 機体のデータを何としても残しておこうとする開発チームの者を叱り、退避を促すシルヴィオ。大事なのはわかるが、責任者であるシルヴィオの方がよっぽど現実が見えている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。