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電子の蝶過去編~恋色万華鏡そのにっ

さてさて、どうすればいいものか・・・・白野さんから案内されたお屋敷。

それはとても摩訶不思議なものだった。まず夏なのに桜が咲いてるし、大通りにあるのに周りの人はそんな風景に目も向けない。


白野さんは私の手を引いて屋敷に案内しようとする。私は慌てて白野さんに確認した。

「あ、あのっ!白野さん?なんでお庭に桜が咲いてるんですか!?」

「それになんでほかの人は気にしないんですか!?・・・・それから、えっと・・・」私の頭はパニックになり次々に質問する。


しかし白野さんは立ち止まり私の鼻を指で押さえ、ニコっと笑うとただ一言

「だから言ってますよ?ボクは魔法使いなんです」そして、私を屋敷の前まで連れていく・・・・見れば見るほど大きなお屋敷だ。


前に一度こんな建物を見たことがある・・・そうだ、奉公にでていた旦那様と一緒に行ったときに見た西洋風のレンガつくりの建物だ。私が熱心に観察をしていると、白野さんは扉を開けた。


「ささっ、どうぞどうぞです。遠慮せずに。」私は白野さんに連れられ屋敷の中にはいった。

そこは大きなホールになっていて、階段の上には桜の木の下にいる兎のステンドグラスが太陽の光を反射して鮮やかにホールに光輝いている。


「わー・・・・すごい・・・」夢のような綺麗なホールだった。

「ふっふっふっ、我が白野家が誇るホールです 見事なもので・・・うなっ!!」白野さんが言葉を言い終わる前にパコーンっと鈍い音がする。私が目を向けると杖が見事に白野さんの後頭部にクリティカルヒットしていた・・・・あぁ、目を回している。


「は、白野さん!!」私が慌てて駆け寄ると、後ろから声が聞こえた。

「おやおや?ぼっちゃまが女性を連れてくるなんて珍しいというか初めてですなぁ。どちら様で?」

よぼよぼの割烹着をおばあちゃんがそこにはいた。しかし、本能的に私は察する・・・あ、このおばあちゃんラスボスクラスだ・・・・


「あっ、その、白野さんからこちらで・・・お仕事をうけて・・その・・・」

「あぁ、女中さんかい?そりゃよかった。見ての通りこの年寄り最近足腰がきつくてねぇ・・・」

お婆ちゃんは腰をとんとんするが、私は知っているこの人はきっとおっそろしく元気がいい。


「あぁ、紹介がまだだったねぇ・・・私の名前は神宮司戦音じんぐうじいさねここのメイド長をやってるんだよ。気軽に戦音ちゃんって呼んどくれ」戦音ちゃんはウィンクをした。


・・・いろいろ突っ込みたい。ほら?名前もラスボスっぽい、ていうかメイド長なのかこの人の肩書・・・そしていきなり主をノックアウトか・・・・


「あ、あの・・・申し遅れました。私は蝶野静江っていいます!よろしくお願いします!戦音さん!」

私が頭を下げるとちっちっちっと戦音さんは指を振る。

「戦音ちゃんだよっ!まだ私はぴっちぴちなんだからねぇ!!」…なんだろうすごくやりづらい


「わ、分かりました。戦音・・・ちゃん?」

「そうだよそれでいいんだ。じゃあさっそく着替えてもらおうかなぁほれほれ」戦音ちゃんは私の背中を押して部屋に案内する。


「あ、あの白野さんはいいんですか?」私が確認をすると

「あぁいいんだよ!どうせもう少ししたら復活するさ。まったく、か弱い私を一人に遊びに行くなんて言いご身分だ。」戦音ちゃんは私をクローゼットのある部屋に案内する。


「さぁ、どれがいいかねぇ・・・あぁ、このふりふりのがいいかねぇ・・・それとも英国のメイド服も捨てがたいねぇ」戦音ちゃんはウキウキしながら私に似合う服を探している。


どれも綺麗だった。自分にはそぐわないものばかりある・・・リボンや白や黒を基調にしたメイド服、まるで迎賓館できるような美しいドレス調のものまで・・・どれも、本当にきれいだ。


「あ、あの一体こんなになんであるんですか・・・?女中さんがいるわけでもないのに・・・」私は戦音ちゃんに尋ねると

「あぁ、これかい?私の若いころのお古だよ!クールだろう?これでも若い頃はメイド暗殺者として・・・」戦音ちゃんは遠い目をしながら話し出す。


あ、これ聞いちゃまずかったやつだ・・・・

私は話題を変えようと辺りを見回していると一着の服に目が留まる。ほかの服と違って華やかとは言いがたいが、白い着物に桜の模様、暗めの赤い袴にエプロンと私はその服に目を奪われた。


「あ!い、戦音ちゃん私この服!この服がいいです!」すぐに私はその服をとって戦音ちゃんに見せる。


「ん?あぁ、いいのかい?そんなのでそれはぼっちゃんが作ってもらったやつだけど、着る人がいなくてねぇ・・・あんまりデザインも地味だしねぇ?」


「でも、私これが気に入りました。これが着たいです!」私がそういうと戦音ちゃんはしぶしぶ持っていたメイド服をしまうと

「じゃあきてみるかい?」そういって私に着付けをしてくれた。


ちょうど着付けが終わるころ・・・・・

「うなーーーーーーーー!!!!どこだあのばあさんめーーー!!!」とドアの向こうから白野さんの声が聞こえた。





過去編第二話終了です。あまり話は進みませんでしたが濃いキャラは好きなのでどんどん出していきたいと思います。静江さんのメイド生活がこれから始まります。本編そっちのけですごく長くなりそうな気がする・・・・

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