電子の蝶編 そのさんっ!
白うささんはまだ私の膝で限定クリームパンをもきゅもっきゅと食べている・・・
どうしよう・・・・就活といっても、終わりのほうの終活か・・・ん?白うささん食べ終わったみたいだ。耳がぴーんと立っている。
「なるほどなのです。その依頼引き受けましょうです!」私の膝の上で胸をぽんっと叩くと自信満々に言った。シズさんもそれを聞くと嬉しそうな笑顔が見られた。
「ホント!ホントに!!助かるよ!!」シズさんはパソコンの画面の中をぐるぐる飛び回ってる。
「し、白うささん!?簡単に引き受けちゃっていいんですか?」私が白うささんに確認すると白うささんは私の方を見て笑顔でほほ笑んだ。
「大丈夫なのです!白野はボクなので見つけろと言われても困るのですが、就活なら話は別です!ボクの仕事の範疇です!・・・・とことで桜さん?」白うささんは不思議そうな顔をして私に尋ねる。
「はいはい?」私も白うささんにつられて首をかしげる
「100歳のおばあちゃんがどうやって仕事をするのですか?」それを聞いて私もシズさんもがくっと体が倒れかけた。
私は白うささんに終活の意味をいちから説明した。白うささんはその度にほー!とかうなー!とかいちいちリアクションをしてたが、そのうち納得したように耳がぴーんっとなった。
「なるほど、つまりお婆ちゃんの人生の最後をお手伝いすればいいんですね?」
「そうです。多分シズさんの言ってる終活はその意味かと・・・・」画面のシズさんに目配せするとシズさんもウンウンと頷きながら私の言ってる言葉を汲んでくれた。
「なるほど、なるほど・・・・」白うささんは私の膝の上でうんうんと頷いてる。
「わかったのです。さっそく静江さんに会いに行きましょう!どこに行けばいいですシズさん?」
白うささんがシズさんに確認をすると。シズさんはもう地図を画面にだしていた。
「えーっとね!ここなんだけど・・・・」どれどれと画面をみると、この近くの場所のようだ。政府異能管理研究所カンパネラ小さな文字で書かれていた。
「げっ!なのです・・・」白うささんの嫌な声が響く。
私の膝の白うささんをみると・・・あれ?なんだろう耳が一気にぺたーんとなって、いつも明るいキラキラした目は一気に光を失っている。
「白うささん・・・?どうされました?」私は白うささんに優しく問いかける。
「いや・・・そのです・・・ね・・・ここには・・・・彼が・・いるんです・・・よ」
白うささんの珍しく小さなひ弱な声が響き渡る。
「彼・・・ですか?」私も白うささんに確認する。
「はいなのです・・・政府研究機関カンパネラ・・・異能管理部門室長・・・先宮宗厳さんです・・・」
「先宮…?どこかで・・・私も聞いたような・・・」私も記憶をたどりながら・・・・一つの結論にたどり着く・・・思い出した。そして私の背筋から一気に寒気が走る・・・
先宮宗厳・・・・あのおっそろしいおじさんか・・・・
ここに来る前、上司を殴った後に連れてかれた先であっためっちゃ怖いおっさん・・・・私も久々に、わっ人間って悪魔になれるんだね☆って思った人物か・・・
「ちょ、ちょっと!どうしたの2人ともっ!!行ってくれるんでしょ?ね?ね? もうタクシーも頼んだのよ!?」シズさんが私たちの顔色が変わったのを気にしながら話しかける。
私は白うささんに言った・・・・
「し、白・・・白うさ・・・さん!大丈夫ですよ・・・!と、ともに・・・・我らが覇道を!!」何言ってるんだ私・・・・
「そ、そうなのです・・・!竜ごときボ、ボクの、白魔術系最強呪文ふぉとん☆れいで文明破壊なのですっ!!」白うささんも恐怖で訳の分からないことを言っている。
下を窓から確認すると・・・・すでにタクシーが待っていた。私と白うささんは覚悟を決める・・・
戦場だ・・・戦場に行くのだ・・・・
こうして、私たちは政府の研究機関カンパネラに向かった。
電子の蝶編 そのよんっ!に続く




