第一話「毒乙女ちゃん編」そのじゅう!!
茨ちゃんもうすぐ・・・・もうすぐ夢がかなうからね・・・茨パパが今回でてきます。そして物語もついに佳境に入ります!
海藤勇夫・・・・・社長さんは名乗った。
「私には罪があります。大事な娘を捨ててきたことです。何故娘が貴方たちの所にたどり着いたか分かりませんがお話ししたいと思います。」海藤さんはそう言って茨さんと自分の過去を話し始めた。
「私は茨の事を大事に大事に思っていました。大事な一人娘で、そう・・・丁度貴方くらいの幼さでした。」
海藤さんは白うささんを見て言う。
「私はしかし、間違いを犯してしまいました。あの日茨に妻が刃を向けていたのです。」
「私は必死に止めようとしました。そして包丁が私の腕に刺さったのです。猛烈な痛みでした・・・この世すべてを焼き付くすような痛みでした。」社長さんが腕をまくり義手の右腕を見せる。
「私は気づいたのです。あれは茨の血が混じった包丁だったんだ・・・とそう思うと私は急に茨の事が怖くなったのです。大事な娘なのに・・・」
海藤さんの声が段々涙ぐんでいる・・・・
「私はその後逃げ出すように家を出ました。とにかく怖かったんです。いつか妻共々娘に殺されるんではないか・・・そして、持っていた資金を使ってこの会社を作ったのです。所長さん本当に茨は絵本作家になりたいと言ってたんですか・・・?」白うささんはコクコクと首を縦に振る。
「そうですか。茨がいつも言っていたんです・・・私もいつか、お父さんみたいに人を幸せにできる絵を見せたいと・・・・所長さん!茨をうちの会社で働かせる事は可能でしょうか?私は父親らしいことを何もしてあげれませんでした。今なら茨を助け出せる力も、茨が本当に作家になりたいというなら応援したいのです。」
海藤さんは涙を流しながら言っていた。
白うささんは海藤さんの前に立つといつもと違う凛とした声で言った。
「逃げませんか? 親子としてではなく、一人の社員として採用させてもらうんです。政府もできる限りの協力はいたします。でも、貴方はあくまで父親ではなく社長さんです。その覚悟はありますか?」
いつもの白うささんとは別人のようだ。すごく大人びた姿に見える・・・・
「そうですね・・・私も茨には父親ではなく、社長として仕事を教えて立派に育て上げたいです。あの子が夢見た景色を、人を幸せにできる絵を・・・書いてもらいます!」海藤さんも先ほどとは目の色が違う・・・熱意に満ちた目をしていた。
白うささんは先ほどとは違うニコッとした笑顔で海藤さんに笑いかけると。
「その言葉を待っていました。部屋を一室用意できますでしょうか?こちらで茨さん専用の作業室の準備をさせていただきます。海藤社長、異能力職業安定所に協力いただきありがとうございました。」
「採用の決定はこちらの方からご本人の方にさせていただきますので、連絡が取れ次第またこちらの方にお話にこさせていただきます。」そういうと白うささんは帰りますよーっと私の手を引いた。
「はい、よろしくお願いします。」帰り際に海藤社長が頭を下げて見送ってくれていた。
「はぁ~・・・お仕事決まってよかったのです。」白うささんが夕日の中パタパタ耳を動かしながら歩く
まさか、こんな形でお仕事が決まるとは思ってなかった。
「そうですね、白うささん・・・なんか釈然としませんけど・・・」私が言ったことを白うささんも聞こえたのだろう。
「そうですね釈然としないかもです。でも、すべては運命なのですよ。危険な異能でも罪を犯さず立派にしてればいつかは花が開くのです・・・それが・・・異能の・・・」白うささんが言い終わる前に突風が
吹く。私はその続きを聞こうとしたが、白うささんはクスッと笑って・・・
「なんのことかわかんないのですー?」と私の腕にしがみついてきた。
まぁ、いいか・・・・私と白うささんは明日茨さんの家に行こうと約束をするとお互いに家に帰ることにした。
そして次の日茨さんの家の前。白うささんが事前に電話をして確認は取っているようで玄関のチャイムを鳴らす。「はーい」と甲高い声が聞こえた後にガチャとニコニコと笑顔の人のよさそうな女性がでてきた。この女性が最後の障害だった。
毒乙女が毒を恐れない、夢を叶えるための最後の障害・・・・・
園ノ香苗・・・・茨さんの恐れるたった一人の存在・・・・
第一話「毒乙女ちゃん編」そのじゅういち!!に続く
はい?ご都合主義? いいじゃないですか茨ちゃん幸せになれば・・・うん
さぁ、ラスボスが登場してきました。えぐいえぐい話をと考えております。次回もよろしくお願いします。




