第24話 未来の秘密を、政府にどこまで話すか
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大阪中央第七ビルが通常空間へ戻ってから一時間もしないうちに、俺たちは自分たちだけでこの件を抱えておくことが不可能になったと理解した。
目撃者が多すぎた。
平日の夕方、大阪市内のオフィスビルが突然見えなくなったのだ。道路には車が走り、周囲の建物にはまだ大勢の人間がいた。消防や警察が到着するより前から、規制線の外では何十人もの人がスマートフォンを構えていた。
最初に拡散された動画は十五秒ほどしかない。
大阪中央第七ビルを撮影していた映像の途中で、建物の輪郭が揺らぎ、半透明になったあと完全に景色から消える。空いたはずの場所には向こう側の建物が見え、しばらくすると何もなかった場所から再び九階建てのビルが現れる。
加工だと言われれば、それまでの映像だった。
問題は、同じ現象を別方向から撮影した動画が次々に出てきたことだ。
「これ、もう消せませんね」
消防からの事情聴取を終えたあと、近くに借りた会議室で瀬尾がノートパソコンをこちらへ向けた。
画面には、似たような映像が何本も並んでいる。歩道から撮られたもの、向かいのビルから撮られたもの、走行中の車内から偶然映り込んだものまであった。
「最初の一本だけなら編集ってことで流せたでしょうけど、撮影位置も機種も違う動画がこれだけあると無理です。それに、ビルの中にいた人と外にいた人の投稿も始まってます」
九条が椅子へ深く座りながら、瀬尾の画面を覗き込んだ。
「中にいた奴らは何て言ってんだ?」
「外が真っ白になったとか、携帯が全部圏外になったとかですね。外にいた人は『ビルが消えた』。消防へ通報した記録も残ってるので、ただのネット動画では終わらないと思います」
予想はしていた。
八王子の地下で《扉》が開いたときは、そこにいたのは俺たちだけだった。横浜も許可を取った区画内で観測している。東雲小春や森川千紘の覚醒も、関係者を限定した状態で対応できた。
今回は違う。
街の真ん中だ。
しかも建物一棟。
「深町さんは?」
「検査上、大きな異常なしです。ただ頭痛と強い疲労があるので、今夜はそのまま経過観察だそうです」
凛の報告に、少しだけ安心した。
未来の世界五位だから大丈夫だとは、もう考えないようにしている。それでも検査結果を聞くまでは、本人が平然としていてもどこかに異常が出ているのではないかと気になっていた。
「会社のほうはどうなってます?」
「深町さんが能力を使ったなんて話は、まだ誰もしてません。今のところは、地下設備の異常と今回の現象に何らかの関係がある可能性がある、というところで止めています」
「それでいいです」
深町律という個人を、いきなり世間へ能力者として放り出すつもりはなかった。
森川千紘の件で、自分たちが作ったばかりのルールがある。
本人の同意なく能力情報を公開しない。
深町が成人だからといって、その部分まで変える理由はない。
「問題はこっちですね」
瀬尾が別の画面を開いた。
アーク・フロンティア。
社名検索の件数が、昨日までとは比較にならないほど増えている。
「なんでうちまで?」
「現場で佐伯さんたちが消防と話してるところを撮られてます。それと、管理会社の人が『異常調査に来ていた民間会社が避難を提案した』って取材に答えたみたいです」
「……ああ」
頭を抱えたくなった。
未来では世界最大の探索者組織。
現在は。
出来たばかりの物流会社に近い何か。
そんな会社が、ビル消失の二時間以上前から現地にいた。
どう考えても怪しい。
「佐伯」
九条が呼んだ。
「逃げるか?」
「どこへです?」
「知らん。海外とか」
「もっと怪しくなるでしょう」
冗談なのは分かっている。
けれど、少しだけ気持ちは楽になった。
「隠すのは無理ですね」
俺は言った。
「ただし、全部を話す必要もないと思います。前駆粒子と前駆接続については、今ある観測記録をまとめる。深町さんや東雲さん、森川さん個人の情報は守る。未来掲示板については――」
そこで言葉を止めた。
凛も瀬尾も、何も言わず俺を見る。
「話しません」
今まで以上に、はっきり決めた。
俺のスマホだけが十年後の掲示板につながっている。
それが政府や世間に知られた場合、どうなるか。
想像するのは難しくない。
未来予知。
災害。
株価。
技術。
国際情勢。
知りたがる人間はいくらでもいる。
俺個人の問題だけでは済まなくなる。
何より。
未来掲示板は、再現できない。
今の科学で測れる前駆粒子や空間異常とは違う。
俺のスマホを誰かへ渡しても、少なくともこれまで他の人には真っ暗な画面にしか見えていない。
「政府と話すことになっても?」
凛が確認する。
「そこも同じです。出せるのは、現在側で確認できた情報だけにします」
横浜で神代征司が言っていたことを思い出す。
未来のデータと現在の観測は、混ぜるなら区別する。
俺たちがこれから社会へ出していくものは。
俺のスマホがなくても。
誰かが検証できる形でなければならない。
◇
その夜のうちに、アーク・フロンティア名義で短い発表を出した。
大阪中央第七ビルで発生した現象について、当社は事前に地下設備周辺の異常値を確認し、建物管理会社へ安全確認を提案していたこと。
現在、消防、警察および関係機関へ観測記録を提供し、原因究明へ協力していること。
現時点で人的被害は確認されていないこと。
そして。
原因について憶測で断定しないでほしいこと。
それだけだ。
能力者の存在も。
ダンジョンも。
未来も。
何一つ書かなかった。
翌朝になると。
問い合わせが殺到した。
報道機関。
大学。
建設会社。
正体不明の研究団体。
動画配信者。
なぜか心霊番組の制作会社まで混じっている。
「心霊現象じゃないんですけど」
事務所で問い合わせ一覧を見ながら呟くと、瀬尾が笑った。
「今の世間からしたら、建物が消えるほうが幽霊よりよっぽど心霊現象ですよ」
「断ってください」
「もう断りました」
「仕事早いですね」
「『幽霊ではありません』って」
「そこまで書かなくていいでしょう」
そんなやり取りをしているうちに。
午前十時十四分。
一本の電話が入った。
瀬尾が受け。
途中で表情を変えた。
「佐伯さん」
「今度はどこです?」
「内閣官房です」
「…………はい?」
「内閣官房危機管理調整室。大阪の件について、正式に話を聞きたいそうです」
心霊番組との落差が大きすぎる。
◇
九月二十九日。
俺は神代征司と榊原恭介を連れて、東京都内の合同庁舎にいた。
瀬尾にも来てもらっている。
九条は留守番だ。
本人はかなり不満そうだったが、「政府との技術説明へ未来の世界二位だからという理由で連れていくわけにはいきません」と言ったら、渋々納得した。
凛も八王子へ残っている。
今のアークを全員空にするわけにはいかない。
案内された会議室には、俺たちより先に十人近い人間がいた。
内閣官房。
国土交通関係。
消防関係。
警察。
名前を聞いても俺には所属の違いがよく分からない技術職らしい人までいる。
その中央にいた女性が立ち上がった。
「内閣官房危機管理調整室の御厨です。本日は急なお願いに応じていただき、ありがとうございます」
三十代後半くらいだろうか。
黒いスーツを着た女性で、話し方は穏やかだ。
けれど。
目だけは。
全然穏やかではない。
「株式会社アーク・フロンティア、代表の佐伯です。こちらこそよろしくお願いします」
名刺を交換し。
席へ座る。
御厨さんは、いきなり大阪の動画を再生した。
「こちらは一般に出回っているものではありません。道路監視カメラ、周辺施設の防犯映像、消防が到着後に撮影した記録を同期させたものです」
四つの映像が同時に流れる。
どれも。
同じ時刻に。
同じ建物が消えている。
「映像加工の可能性は?」
神代が尋ねる。
「警察側で確認しましたが、その可能性は極めて低いと判断されています。また、建物内部にいた五名を含む複数の関係者から、外部との通信が完全に途絶えたという証言も一致しています」
そこで映像が止まった。
「ですので今日は、『大阪中央第七ビルで通常では説明できない現象が起きたのか』を確認するためにお呼びしたわけではありません」
御厨さんの視線が。
俺へ向いた。
「皆さんが、なぜそれが起きる前から現場にいたのか。それを教えていただきたい」
当然。
そこへ来る。
「地下の異常を調べていたからです」
「具体的には?」
神代が。
用意してきた資料を開いた。
今年春頃から国内外の複数地点で確認されている地下構造の異常。
通常の空洞では説明できない測定結果。
八王子。
横浜。
箱根。
そして大阪。
一つずつ。
現在側のデータだけを使って説明する。
次に。
榊原が前駆粒子の話をした。
「現時点では仮称です。既存の観測だけでは直接捕捉しにくい。ただ、GX―17を利用したこの装置なら変動を拾える」
「一つ確認させてください」
政府側の技術担当者が資料から顔を上げた。
「『前駆』とは、何かの前触れという意味ですね。では、何の前触れなんですか?」
榊原は資料に表示した大阪の観測記録を示した。
「大阪では、建物の消失に先立って観測値が変動しました。それで便宜上そう呼んでいます。ただし、この粒子が空間異常の原因なのか、あるいは別の現象に伴って現れたものなのか、現時点では分かりません」
「つまり、これから何が起きるかまで確定した名称ではない?」
「はい。予兆であるという判断も、現段階では仮説です」
御厨さんは資料の該当箇所に印を付けた。
「分かりました。そこは報告書でも明確に区別してください。名称だけで結果が確定したように受け取られるのは避けたい」
「承知しました」
ひとまず説明が一区切りついたところで、別の役人が観測装置を指した。
「なぜGX―17を使おうと思ったんですか?」
来た。
GX―17そのものは、現在でも購入できる旧規格材だ。購入記録を調べられて困ることもない。
説明できないのは、それが前駆粒子の観測に使えると、俺がどうやって知ったのかだ。
榊原が俺を見る。
俺が答えた。
「その判断根拠については、現時点ではお話しできません」
会議室の空気が。
少し変わった。
御厨さんは表情を崩さない。
「国家機関へ協力を求める一方で、情報源は秘匿するということですか?」
「協力を求めるために来たわけではありません。聞かれたので、今確認できている事実を説明しています」
我ながら。
かなり生意気だったと思う。
でも。
ここで曖昧にして。
後から全部出せと言われるほうが困る。
「俺たちが出せるものは、現在の機器で第三者が検証できるデータです。八王子の観測映像、横浜の記録、大阪の前駆粒子変動。必要なら共同で測定もできます。ただ、俺たちが予測に使っている情報の中には、現時点では第三者に同じ方法で確認してもらえないものもあります。そこまで開示するつもりはありません」
「第三者には確認できない情報?」
御厨さんが。
そこだけ拾った。
失言した。
隣で瀬尾が。
ほんの少しだけ俺を見る。
「言葉通りです」
「予測に使っている情報が別にある?」
「それには答えられません」
しばらく。
沈黙した。
怒られるか。
疑われるか。
最悪。
拘束とかあるのか。
そこまで考えた。
けれど。
御厨さんは。
意外にも。
それ以上追及しなかった。
「分かりました。では、再現可能な部分だけで結構です」
「……いいんですか?」
「よくはありません。ただ、現時点でこちらが優先すべきなのは、あなたの秘密を暴くことではなく、大阪の現象が別の場所でも起こる可能性があるかどうかです」
俺は。
少しだけ。
この人を見直した。
「あります」
答えた。
「どの程度?」
「全国です」
会議室が静かになる。
「おそらく、日本だけでもありません」
今度は。
誰も口を挟まなかった。
「神代さんの観測では、海外にも同じ地下異常があります。今すぐ大阪と同じことが全部の場所で起きるとは言いません。でも、現象そのものは世界規模で進行している可能性が高いです」
御厨さんが神代を見る。
「どの程度の確度ですか?」
「異常領域の存在そのものなら高い。ただし、それが何になるのかについては、我々もまだ研究段階です」
「いつ顕在化する?」
これには。
俺ではなく。
神代が答えた。
「現在の成長傾向だけなら、来年夏から秋にかけて大きな変化が起きる可能性がある」
未来掲示板。
二〇二七年九月一日。
正確な日付を。
俺は言わなかった。
でも。
これで。
政府にも。
一年以内に何かが起きる可能性は伝わった。
◇
そこからの会議は。
予想以上に長かった。
八王子で二十七秒だけ開いた《扉》。
横浜で無人機を飲み込んだ空間異常。
箱根で確認された東雲小春の前駆覚醒。
埼玉の高校。
大阪。
ただし。
能力者については。
本人を特定できない形にした。
「人間側にも影響が出るということですか?」
「少なくとも、三例あります」
「身体的変異?」
「今のところは、通常では説明できない現象を起こせるようになったとしか言えません」
「再現性は?」
「一部あります。ただし意図的に高濃度環境へ人を置く実験は禁止しています」
御厨さんが。
そこで初めて。
少しだけ表情を緩めた。
「その判断には賛成します」
「良かったです」
「むしろ、民間企業がすでに人体実験を始めていると言われたら、ここから別の会議になっていました」
「絶対やりません」
そこだけは。
即答した。
未来でどれだけ強くなるとしても。
今の人間を。
実験材料にするつもりはない。
それから。
政府側が持っている情報も。
少しずつ出てきた。
「実は」
国土交通関係の技術者が。
一枚の資料を机へ置いた。
「皆さんの説明を聞くまで、関連性があるとは考えていなかった事例があります」
写真。
地下駐車場。
「八月、栃木県内の公共施設で、地下駐車場の壁までの距離が一晩だけ約十一メートル伸びたという報告がありました」
「十一メートル?」
「翌朝には元へ戻っています。測定ミスとして処理されました。ただ、防犯カメラでも通路の奥行きが変化しているように見える」
次。
「六月には、北海道の道路トンネルでGPSを除いた距離計測に不整合が出ています」
次。
「四月、福岡県内の地下工事現場で、掘削深度と地上からの測定値に最大十八メートルの差が出た事例もある」
俺たちは。
黙って資料を見る。
政府は。
何も知らなかったわけじゃない。
知っていた。
ただ。
全部。
別々の異常として。
処理していた。
機器故障。
測定ミス。
地盤異常。
説明不能。
それらが。
今日。
初めて。
一つにつながろうとしている。
「神代さん」
「ああ」
神代も。
同じことを考えていたらしい。
「全部、再測定したい」
「出来ますか?」
俺が御厨さんへ聞く。
彼女は。
少し考えたあと。
答えた。
「正式な手続きが必要です。ただし、優先度は上げます」
そして。
俺を見る。
「一つ条件があります」
「何でしょう」
「今後、同種の現象を確認した場合、少なくとも我々へは共有してください。公表を求めているわけではありません。あなた方だけで対処して、次が大阪より大きな事故になれば困る」
断る理由は。
なかった。
「分かりました。ただ、覚醒した人の個人情報については、本人の同意なしには出しません」
「事件性や緊急避難が必要な場合を除き、その方針で構いません」
「あと」
「まだありますか?」
「うちを勝手に国の下部組織にしないでください」
御厨さんは。
数秒。
俺を見た。
瀬尾が。
隣で。
顔を伏せている。
笑っているのかもしれない。
「その予定はありません」
「なら大丈夫です」
「ただし、政府の予算で共同観測を行うことになれば、契約と報告義務は発生します」
「それは普通の会社としてやります」
「最初から、その話をしています」
少し。
恥ずかしくなった。
◇
十月二日。
内閣官房を中心に。
ごく少人数の非公開連絡会が立ち上がった。
正式名称は長かった。
俺は一回聞いて覚えるのを諦めた。
俺たちの中では。
《前駆現象連絡会》。
それで統一した。
政府が。
ダンジョンという言葉を。
使ったわけではない。
能力者という言葉すら。
正式には使っていない。
それでも。
地下で。
世界規模の異常が進んでいる。
人間にも。
説明できない変化が起こり始めている。
そこまでは。
認めた。
世界がダンジョンを知る予定だった日まで。
あと三百三十四日。
本来の未来より。
十一か月近く早く。
日本政府が。
初めて。
こちら側へ来た。
◇
八王子へ戻った夜。
俺は未来掲示板を開いた。
《日本政府 前駆現象 2026》
検索。
結果は。
やはり変わっていた。
『〖歴史〗2026年10月2日 第一次前駆現象連絡会』
『名無しの探索者:2036/10/02 20:11
今日で十年か』
『名無しの探索者:2036/10/02 20:12
政府が初めて「何か起きてる」って正式に認めた日』
『名無しの探索者:2036/10/02 20:13
大阪動画がきっかけだったけど、決定打はアークが持ち込んだ観測データ』
『名無しの探索者:2036/10/02 20:14
『この時点じゃ政府にも、本発生の具体的な時期までは共有されてなかったんだよな』
俺の指が。
止まった。
「……そこまで未来に残るんだ」
さらに下。
『でも結果的には正解だったんじゃね』
『日付だけ知って安心したら前駆接続で死人出てた可能性あるし』
『実際この頃から「予定時刻を安全基準に使うな」ってアークが言い続けてる』
大阪で。
神代と決めたことだ。
未来情報は。
何が起きるかを知るために使う。
でも。
いつまでは安全だと考えるためには使わない。
それが。
十年後にも残っていた。
俺は。
少しだけ安心した。
未来掲示板を隠していることに。
罪悪感がないわけじゃない。
政府が知れば。
もっと早く準備できることもある。
でも。
今は。
未来そのものを渡すより。
現在側で使える情報へ変えて渡すほうがいい。
そう思えた。
そして。
掲示板の一番下。
新しく追加された書き込みに。
目が止まった。
『この連絡会で一番デカかったの、政府側の未解決資料がアークに開放されたことだからな』
『あれで日本の前駆接続マップ一気に埋まった』
『栃木の十一メートル通路とか懐かしい』
『最初の生物侵入記録もここから見つかったんだっけ?』
「……生物?」
俺は。
続きを開いた。
『そう』
『政府が機器故障扱いしてた資料の中に、一件だけ』
『ダンジョン発生前に』
『向こう側から』
『何かが出てきた記録があった』
俺は。
しばらく。
画面を見たまま動けなかった。
今まで。
こちらから。
扉の向こうを見た。
無人機が。
向こうへ消えた。
それだけだった。
でも。
もし。
逆もあるなら。
ダンジョンが正式に発生するまで。
三百三十四日。
そんな数字は。
もう。
何の安心材料にもならない。
俺はすぐ、神代へ電話をかけた。
「神代さん。政府からもらった資料、今見られます?」
『見られるが、どうした?』
「探してほしいものがあります」
未来では。
一年後から始まるはずだった。
人間と。
ダンジョンの生物との接触。
それが。
すでに。
始まっているかもしれなかった。




