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第21話 未来掲示板に名前のない覚醒者

又修正しました。有難う御座います。v2.0

 九月二十六日。


 九月二十二日、埼玉県内の高校で、体育館の窓ガラスが一斉に割れていた。


 ニュース記事だけを読めば、原因不明の事故としていずれ忘れられていく程度の出来事だった。老朽化した窓枠や建物内部の急激な気圧変化、あるいは誰かが気づかなかった衝撃など、専門家が調べればそのうち何かしら説明のつく原因が見つかるのかもしれない。


 ただ、俺たちはもう、昨日までなら存在しないと思っていたものを実際に見ている。


 ダンジョン発生まで三百四十二日を残した世界で覚醒した、東雲小春。


 その直後に見つかった原因不明事故を、何の確認もせず偶然で片づけることはできなかった。


「もう一度、最初から流しますね」


 アーク・フロンティアの事務所で、瀬尾が高校生の投稿した動画を大型モニターへ映した。


 撮影されているのは体育館での朝礼らしい。画質はそれほど良くないものの、ステージ上には教師が立ち、床には学年ごとに生徒が並んでいるのが分かる。


 動画が二十秒を過ぎたあたりで、画面中央より少し右にいた女子生徒が両耳を押さえた。周囲では生徒の話し声が続き、ステージの教師もマイクを使って何か注意している。


 その直後、女子生徒が耐えかねたように声を上げた。


 何を叫んだのか、動画でははっきり聞き取れない。


 だが、その瞬間だった。


 体育館の左右に並んでいた窓ガラスが、ほぼ同時に外側へ吹き飛んだ。


 瀬尾が映像を止める。


「投稿者のコメントには、あの子が『うるさい』と叫んだ直後に割れたとあります。ただ、この映像だけで本人が原因だと断定することはできません。窓の割れ方も、専門家に見てもらわないと分からないですね」


 九条が腕を組んだままモニターを眺めた。


「少なくとも、誰かが石投げて全部割ったって感じじゃねえな」


「体育館の窓を一度に全部割れるような石の投げ方ができたら、そっちのほうが能力者ですよ」


「例えだよ」


 俺が返すと、凛が少し前へ出て画面を指さした。


「この子、窓が割れる前から耳を塞いでますよね。叫ぶ前に、何か普段と違うものを感じていたんじゃないでしょうか」


「俺もそこが気になりました。東雲さんのときも、能力が出る直前に前駆粒子濃度が急激に変化しています。今回も同じだとしたら、本人側にも何か前兆があった可能性がありますね」


 とはいえ、動画に映った高校生を瀬尾に特定させて、そのまま会いに行くつもりはなかった。


「瀬尾、この子の名前や自宅までは探さなくていいです。学校はニュース記事から分かっているので、今回は学校を通しましょう」


 瀬尾は少し意外そうに俺を見る。


「神代さんのときは勤務先まで行きましたよね」


「あのときは四日後に本人が失踪すると分かってましたから。それに今回は未成年です。緊急性もまだ確定していないし、本人のSNSや住所まで掘るのはやりすぎです」


 九条が感心したようにこちらを見る。


「お前、だいぶまともになったな」


「最初からまともです」


「旅館ごと買うこと考えてた奴が?」


「買ってません!」


 即座に否定すると、凛と瀬尾が揃って笑った。


 完全に信用を失っている。


 それでも今回の方針には全員が賛成してくれた。


 問題は、出来たばかりの会社が「体育館の原因不明事故を調べたい」と学校へ連絡したところで、まともに取り合ってもらえるのかということだった。


     ◇


 そこで頼ったのが、神代征司だった。


『つまり、私の肩書きを使いたいわけだな』


「ものすごく言い方が悪いですけど、否定はできません」


 電話の向こうで、神代が小さくため息をつく。


『君たちだけで原因不明のガラス破損を調べたいと言っても、まず断られるだろう。地盤や局所的な振動異常の可能性を調査している技術者として、私から学校へ連絡してみる』


「助かります。ただ、生徒本人への接触は学校と保護者を通してからにしたいです」


『それはこちらからも条件にするつもりだ。本人への聞き取りは、学校と保護者、そして本人自身が了承した場合だけにしよう』


「お願いします」


 少し間があったあと、神代が静かに言った。


『佐伯君。随分慎重になったな』


「最近、そればっかり言われます」


『悪いことではない。未来を知っているからこそ、知っている側が一線を越えないようにする必要がある』


 その言葉は、今の俺にはよく分かった。


 未来を知っていれば、出来ることはいくらでも増える。誰が重要人物になるのか、誰が事故に遭うのか、どこで何が起きるのか。調べようと思えば、本人すら知らない将来へ踏み込めてしまう。


 だからといって、その人の現在まで自由に扱っていいわけではない。


 神代の失踪や小春の覚醒を経験したことで、その境界は以前より意識するようになっていた。


 神代から学校へ連絡を入れてもらった結果、その日の午後には、校内設備の異常調査という形で現地を確認できることになった。


     ◇


 事故が起きた体育館は、映像で見るよりずっと生々しい状態だった。


 割れたガラス自体はすでに片づけられ、窓の多くには応急処置として板が張られている。それでも床の端には立入禁止のテープが残され、普段の体育授業は別の施設へ移しているらしい。


 今回来たのは、俺と凛、瀬尾、神代の四人だった。


 九条も当然のようについて来るつもりだったが、「高校へ大人数で押しかける必要はありません」と凛に止められ、八王子で留守番を任されている。本人は最後まで「俺だけ仲間外れじゃねえか」と不満そうだった。


「割れた方向は、ほぼすべて外側です」


 体育館を管理している教師が、事故当時の写真を見せながら説明してくれた。


「警察にも確認してもらいましたが、爆発物のようなものは見つかっていません。窓の業者にも調べてもらったものの、一度にこれだけ割れた原因は分からないそうです」


 神代は窓枠や壁を確認しながら質問を重ねる。


「事故の直前、建物全体が揺れたという証言はありませんでしたか?」


「それはありません。ただ……何人かの生徒が、窓が割れる少し前に耳が詰まったような感覚があったとは話しています。全員ではありませんが」


 俺と神代は同時に顔を見合わせた。


 その情報はニュースにも、動画のコメント欄にも出ていない。


 瀬尾もすぐに意味を察したらしく、小型観測器を起動した。


「入口付近は基準値の一・一倍。壁際が一・二倍で、ステージ前はほぼ通常値です」


 そのまま少しずつ場所を変えながら測定していく。


 そして動画の女子生徒が立っていた付近へ来たところで、数字が変わった。


「ここだけ一・七倍あります」


 事故からすでに数日経っている。


 それにもかかわらず、周囲より明確に高い。


 神代は瀬尾に測定器を数メートル移動させ、何度か同じ確認を繰り返した。


「局所的すぎるな。地下に前駆領域そのものがあるなら、もう少し広く反応が出るはずだ。八王子や箱根とは性質が違う」


「じゃあ何なんでしょう」


「断定はできないが、場所に異常があるのではなく、ここにいた何かの影響が一時的に残った可能性はある」


 神代は「何か」と言った。


 ただ、俺の頭には別の言葉が浮かんでいた。


 誰か。


 まだ証拠はない。


 だから、その場では口にしなかった。


     ◇


 調査開始から一時間ほど経った頃、案内してくれていた教師が少し迷った様子で口を開いた。


「実は、事故のあとから一人だけ学校を休んでいる生徒がいます」


 凛がすぐに尋ねる。


「怪我をした生徒ですか?」


「いいえ。怪我はありません。ただ……本人が、自分のせいで窓が割れたんじゃないかと思い込んでいるようなんです」


 その言葉で、俺たちの間に緊張が走った。


「動画で耳を塞いでいた生徒ですか?」


「そうです」


 教師の説明によれば、その生徒は事故の数日前から、周囲の音が以前より異常に大きく聞こえると訴えていたらしい。


 教室のチャイムや机を引く音、廊下を走る足音、エアコンの作動音。これまで気にも留めなかったものまで、耳元で鳴らされているように感じていた。


 事故当日の朝礼では、体育館内に反響する話し声やマイク音にとうとう耐えられなくなり、両耳を塞いだ。


 そして、「静かにして」と叫んだ直後に窓が割れた。


「本人とお話しすることはできますか?」


 俺が尋ねると、教師はすぐには答えなかった。


「保護者には、今日の調査についてすでに連絡しています。ただ、本人へ話を聞くかどうかは、ご家族と本人の意向を確認してからになります」


「それで大丈夫です。こちらから無理に会うつもりはありません」


 それから四十分ほど待った。


 学校と保護者が話し合い、最終的には本人自身が会ってみたいと言ってくれた。


     ◇


 場所は保健室になった。


 母親と担任も同席している。


 こちらは人数を絞り、俺と凛だけが中へ入り、神代と瀬尾には廊下で待ってもらった。


 少女はベッド脇の椅子へ座っていた。


 高校一年生らしいまだ幼さの残る顔立ちで、肩より少し長い髪を下ろしている。顔色はあまり良くなく、俺たちが入ると少し緊張した様子で背筋を伸ばした。


「初めまして。佐伯です。こちらは白石凛。俺たちは、体育館で起きた事故について調べています」


「……森川千紘です」


 そこで初めて、彼女の名前を知った。


 森川千紘。


 未来ランキングには一度も出てこなかった名前だ。


「先生から、私がやったんじゃないかって聞いたんですか?」


「そう聞いたわけではありません。ただ、事故の前から音が大きく聞こえていたことと、窓が割れた瞬間の状況について説明を受けました」


 千紘は膝の上で両手を強く握り合わせた。


「でも、私が叫んだ瞬間に割れたんです。だったら……私がやったんですよね」


 ここで「違う」と言えば、その場では少し安心するかもしれない。


 偶然だ。


 あなたは何も悪くない。


 そう言い切ってしまうほうが簡単だった。


 けれど、もし本当に能力が発現しているのなら、次に同じことが起きる可能性がある。そのとき被害が窓だけで済む保証はない。


「可能性はあります」


 千紘の母親の表情が強張り、本人も俯いた。


「ただし、あなたがわざと窓を壊したという意味ではありません。今まで誰も知らなかった現象が、あなたの周りで起きた可能性がある、という意味です」


「知らなかった現象……?」


「俺たちも調べ始めたばかりです。でも、似たことが起きた人を一人知っています。その人も最初は、自分が何をしたのか分かってませんでした」


 東雲小春の名前は出さず、個人が特定されない範囲で東雲さんに起きたことを説明した。


 突然、身近な金属が切れたこと。


 その時点では本人にも理由が分からなかったこと。


 体調を確認し、安全を確保したうえで再現試験を行ったこと。


「その人も……普通に生活してるんですか?」


 千紘が不安そうに尋ねた。


「してます。旅館で働いてますよ」


「旅館?」


「昨日も普通に朝食を出してました」


 千紘は一瞬きょとんとしたあと、小さく笑った。


「何ですか、それ」


「俺も最初、同じこと思いました」


 隣の凛も笑ったことで、保健室に張っていた空気が少しだけ緩んだ。


 そのタイミングで、凛が穏やかに尋ねる。


「森川さん。今も音は大きく聞こえますか?」


「少しだけ。家にいると静かだから大丈夫なんですけど、車の音とか、人がいっぱい話してる場所は前より辛いです」


「頭痛や吐き気はあります?」


「頭が痛くなることはあります。でも、ずっとじゃないです」


 俺はその内容を記録しながら、廊下にいる神代へ簡単に共有した。


 能力があるかどうか。


 それは調べる。


 でも、今日は試さない。


 そこだけは最初から決めていた。


「森川さん。今日は何かを起こそうとしなくて大丈夫です。むしろ音が辛くなったら我慢せず、耳を守れるものを使って休んでください。身体の状態を記録しながら、安全に調べたほうがいいと思います」


「能力があるかどうか、今すぐ確かめなくてもいいんですか?」


「いいです。先に覚醒を確認した人も、何度も試したりはしてません。身体で何が起きてるのか分からないうちに、面白半分で再現させるほうが危ないですから」


 その答えを聞き、千紘の母親が初めて少しだけ安堵したように息を吐いた。


 俺は医者でも研究者でもない。


 ただ未来を知っている。


 だからこそ、未来では当たり前になる力を、現在の人間にも当たり前のように使わせてはいけない。


 そう思った。


     ◇


 学校を出る前に、千紘の母親と今後の連絡方法を決めた。


 調査や能力確認を行う場合は、必ず保護者と学校を通す。本人が望まない限り、名前や事故との関係を外へ出さない。体調に異変があれば俺たちより医療機関を優先し、能力らしい現象が再び起きた場合だけ追加で連絡をもらう。


 こちらから一方的に監視するのではなく、困ったときに連絡できる関係だけ作る。


「会社として、そこまでしていただいて大丈夫なんですか?」


 千紘の母親に聞かれ、俺は少し考えてから答えた。


「今すぐ利益になることではありません。ただ、これから同じことが別の場所でも起きる可能性があります。今回の経験を、次に困る人を助けるための仕組みにできるなら、俺たちにとっても十分意味があります」


 東雲小春だけなら。


 未来の世界四位という、特別な人間だけに起きた現象だと考える余地があった。


 けれど。


 未来のランキングにも歴史にも名前が残っていない高校生にまで同じ種類の変化が起きているのなら。


 覚醒は英雄だけのものではない。


 その事実のほうが、俺には重要だった。


     ◇


 帰りの車内で、俺は未来掲示板を開いた。


 まず検索したのは、今日初めて知った名前だった。


《森川千紘》


 検索結果は、一件も出なかった。


「未来に名前がない……」


 隣にいた凛がこちらを見る。


「有名な探索者にならないということですか?」


「それもあり得ます。未来には覚醒したあとも普通に暮らしている人がいくらでもいるでしょうし、全員の名前が掲示板へ残るわけじゃない」


 九条や凛、東雲小春のように、未来で世界上位へ行く人間には大量の記録がある。


 でも未来には。


 名前を知られないまま生きる覚醒者だっているはずだ。


 それなら、名前が出ないこと自体はおかしくない。


 そこで今度は、事故そのものを検索した。


《埼玉 高校 体育館 窓ガラス 一斉破損 2026》


 こちらには結果があった。


『〖前駆覚醒史〗埼玉県高校体育館破損事故』


 以前なら、単なる原因不明事故として扱われていた出来事だ。


 スレッドを開く。


『名無しの探索者:2036/09/26 18:12


 東雲の翌日に見つかった二例目』


『名無しの探索者:2036/09/26 18:13


 本人の実名は最後まで非公開だったはず』


『名無しの探索者:2036/09/26 18:14


 これがきっかけでアークの《前駆覚醒者保護指針》が出来た』


 俺は背もたれへ身体を預けた。


 今回も未来が変わっている。


 しかも変わったのは、一人の人生だけではなかった。


 その下には、後にアークが定めることになる対応基準についての書き込みが続いていた。


 覚醒の疑いがある未成年者へ直接接触しないこと。


 保護者、学校、必要に応じて医療機関を介して対応すること。


 能力の再現より健康状態の確認を優先し、本人の同意なく能力や個人情報を公開しないこと。


 どれも。


 今日、俺たちがその場で決めたことだった。


「また俺たちが、十年後のルールを作ったみたいです」


 俺は画面を見ながら、表示された内容を凛へ読み上げた。


 凛はしばらく黙って聞いていたが、やがて少し笑った。



「いいんじゃないですか。強い人を集める方法より、困っている人をどう守るかのほうが、会社の決まりとしては大事だと思います」


「そうですね」


 世界最強の探索者を集める。


 未来で値上がりする素材を確保する。


 重要な土地を押さえる。


 それも必要だ。


 ただ、それだけでは世界最大の組織にはなれても、俺が作りたいアーク・フロンティアにはならない。


「瀬尾。昨日始めた原因不明事故の検索、続けましょう。ただし、見つけても勝手に本人を特定するのは禁止で。まず場所と現象だけ整理して、必要なら正式な相談窓口を作りたいです」


「問い合わせ窓口ですか?」


「そうです。突然、自分でも説明できないことが起きた人が、誰にも言えないまま一人で抱え込まなくて済む場所が欲しい」


「名前はどうします?」


「そこはあとで考えます。『突然変なことが起きた人はこちら』だと怪しすぎるでしょうし」


「自覚あるんですね」


「ありますよ」


 凛が笑い、俺もつられて笑った。


 そこで未来掲示板を閉じようとして、ふと一つの書き込みが目に入った。


『名無しの探索者:2036/09/26 18:22


 二例目まではまだ平和だったよな』


 妙な言い回しだった。


 指を止め、その続きへ目を移す。


『名無しの探索者:2036/09/26 18:23


 三例目でアークが本気になった』


『名無しの探索者:2036/09/26 18:23


 能力発現だけで建物一棟消えかけたからな』


 さっきまでの空気が消えた。


 さらに読み進める。


『あれ大阪だっけ?』


『大阪』


『しかも後の世界五位』


 俺は思わず身を起こした。


「……見つけた」


 凛と瀬尾がこちらを見る。


「何をです?」


「まだ会っていなかった、上位五人の最後の一人です」


 世界ランキング第五位。


 今まで名前だけを確認し、まだ手を伸ばしていなかった人物。


 未来ではアーク・フロンティアへ所属する最後の一人が、大阪で前駆覚醒を起こす。


 しかも、小春や千紘のように、何かが切れたとか窓が割れたという規模ではないらしい。


 建物一棟が消えかけた。


 その一文だけで、放置していい相手ではないことは十分だった。


 九条がバックミラー越しにこちらを見る。


「今度は何だ?」


「大阪です」


「大阪?」


「世界五位がいます。たぶん、もう覚醒が始まってる」


 俺は未来掲示板に残された書き込みを見直した。


  小春を見つけたことで、前駆覚醒という現象が初めて確認され、未来の歴史にも残るようになった。


 千紘を見つけたことで、覚醒者を保護する仕組みが生まれ始めた。


 そして、その次に起きるのが。


 未来の世界五位による、三例目。


 今度は、起きてから助けるのでは遅いかもしれない。


 ダンジョン発生まで三百四十日。


 俺たちが思っていたよりずっと早く、世界は異能を持つ人間を生み始めていた。


 そして大阪では、その中でも未来の頂点へ食い込む一人が、すでに何かを起こそうとしている。


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― 新着の感想 ―
前駆覚醒が常態化したし他国でも同じ異常ケースの発生が激増してるのではないかな ネット普及してるからどんどんSNSでアップされまくってると思われる 千紘ちゃんは結婚して名字が変わったからフルネームでヒ…
未来掲示板を開いてる時のスマホ画面は主人公以外には、真っ暗に見えるんじゃなかったっけ? 本文に見えるかのような記述が……  凛へ見せると。  彼女はしばらく画面を読んだあと。  少し笑…
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