悪役令嬢の記憶~夢の中の悪役令嬢と夢を描く雪兎
「なんか真白君って話すときに、伸ばし棒とか句点がない感じがする。なんていうんだろうなんかマシュマロでも噛んでるみたいな不思議なしゃべり方だよね。」
恥ずかしそうに真白君は身を少しよじりながら、、、
「(*´σー`)エヘヘよく言われるよ。男らしくないって、、、」
「いや気にすることはないと思うけれど、なんか真白君に似合っていて素敵だなと思うよ。」
「ありがとう、、、」
彼は恥ずかしそうに赤いイチゴのような眼を少し下に傾ける。
「そういえばさ、真白君はまだ【一週目の人生で成金貴族に捨てられた悪役令嬢は二週目の人生で復讐を誓う】っていうなろう系の作品、読んでる?」
私は気になっていたことを質問した。
「え!うん一応よんでいるよ、それに、、、」
何かを言いたげだがそこから先は口ごもってしまって目をそわそわと泳がすばかりだ。
「そうなんだ!あの作品にさ真白君みたいなキャラクターが出てくるよね、えっと、、、」
「スノー・ホワイトって子だよね、、、主人公アスター許嫁であるブラウン・ダークと不倫関係にあってブラウンダークの実の弟って設定だよね確か、、、」
「そうそう、あ!ごめん別に真白君がそういう子なんじゃないかってことが言いたいわけではないの、」
「(・∀・)ウン!!全然大丈夫!」
「そっか、一週間くらい前に私その世界の中に入っちゃう夢を見てさ、」
「ええ!なんか恥ずかしいな」
真白君は頭の後ろを搔きながら照れている。
「なんで真白君が恥ずかしがるの?」
「いや別に何でもないよ、、、」
何かありそうだがあまり聡明ではない私にはなぜ彼が恥ずかしがっているのかは分からなかった。
「その中で出てきたスノー・ホワイトが真白君と瓜二つだったんだ。それで夢の中のスノー・ホワイトに君真白君だよねって聞いちゃったくらいに似ていたんだ。偶然なのかな?」
「そうなんだ、、、僕もさ一週間前の夜中不思議なことがあったんだ」
「どんな事?」
その時間帯が私が夢を見ていたのと同じタイミングという事もあり気になった。
「実は僕も小説家になろうというサイトである小説を書いていたんだけれど、、、」
これは初耳の情報だ。まさか真白君も小説家になろうに小説を投稿していたとは、、、
「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」
私は真白君が怖がらないようにゆったりと何回かうなずいた。
「その小説の内容がセリフ部分だけ少し改変されていたんだ。僕の知らない間に、、、」
「ええ!そんなに真白君って寝相が良くないの?私心配だよ、、、」
冗談交じりに私は言った。
「疑うなら寝相というより、夢遊病のほうだと思う」
私のボケは完全にスルーされた、真白君は思った以上に天然さんなようだ。
「しかも夢遊病などを疑うにしてもおかしなことがある。小説家になろうでは小説を投稿してから、その小説に対して改稿をした場合【改】という文字が表示されるはずなんだよ。その改稿をした日時とともに、確かにその話には【改】の字がついていたのだけれどね、なぜかそこに表示された時刻は僕が起きている時間帯のものだったんだ。僕はその日見たい深夜アニメがあってリアタイ派だから寝過ごさないように必死にテレビの時計とにらめっこをしていたから覚えている。蝦夷菊さんはこれについてどう思う?」
「(゜-゜)うーんどうなんだろう?変わっていたセリフっていうのはどんなものだったの?」
「元々は主人公はその時幸せの絶頂で、普段と変わりない穏やかなセリフで日常を描写するものだったはずなのだけれど、いきなり、ほかの登場人物についてあなたは誰?とか。あなたは何々君だよねだとかよくわからないセリフを発し始めるんだ。登場人物が物語を動かすとはよく言うけれど、本当に自然に動くことってあるんだね、いやはや不思議だ」
「その話を聞いていて、私は何らかの既視感を覚えた。」
このような会話を一時間ほどした私たちは、それ以外の進展は特になく。とりあえず今日のところは解散することにした。




