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約束(エンゲージ)  作者: 千歳瑠璃
幻獣創造
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気まずさ

クリスとニールに勝利をした俺達は、〝第三次開放〟に至ることが出来た。自分の胸の奥にあった本当の想いを理解したからこそ出来た勝利……決して一人の願いを優先していたら勝てる戦いではなかった。


 谷崎が言っていた通りに、俺達にとっては今日が分岐点だった。大切な物に気が付くか、そのまま死ぬかの分岐点。今日という日は俺達には無くてはならない日だった。


 クリスとニールが来なければ、きっと俺達は戦争の勝者になれなかっただろう。胸の中にあった想いを、どこかで理解していながらも認めずに、一人の願いを優先して殺されていたに違いない。事実、俺達は〝第二次開放〟に至っていない召喚者と、体の作りは人間である二人に殺されそうになった。


 このまま進んでいたらどこかで殺されていたに違いない。自分の想いにすらも気が付かないまま、無惨に死んでいたに違いない。偽りの願いを抱えたまま死んでいたに違いない。


 だからこそ、今日で〝第三次開放〟に至れたのは紛れもなく戦争の勝者に近づいただろう。これから戦うであろう召喚者とも、まともに戦えるに違いない。だが、油断して特訓をしなければ負ける可能性もある。


 〝約束〟で結ばれた俺達は、片一方が死ねば、二人共死ぬ。その意味は、二人共大切な物を守れなかったという結果に繋がる。それだけは絶対に回避しなければならないことだろう。


 もう、大切な人を……大好きな人を失う経験なしたくない。無力なまま、何も出来ないままで、死を見つめるのは絶対にしたくない。自分に出来ることをし、最後まであがき続ける。


 だが、決心とは裏腹に、一つだけ問題があった。それは、俺達の間に気まずい空気が流れているということだ。


 戦闘中、大切な物に気が付いた俺達は、〝約束〟を通じてお互いに抱いている感情を知った。言葉にせずとも伝わってきた、感じることが出来た。だからこそ、気まずい空気が流れていた。


クリスが死んだことによって、〝空間操作〟の魔法が消えて、東京から戻った俺は、白雪の姿を見て駆け出した。全身傷だらけの白雪を見て、敵がどれほど強かったのを容易に想像することが出来た。


 白雪相手にここまで追い詰める相手なのだから相当強かったのだろう。そして、大切な事に気が付いたということは、ニールは白雪に教えてくれたのだ、クリスと同じように。


「白雪!大丈夫か!?」


 白雪が立っている場所にたどり着いた俺は、足元にある死体を見て、目を閉じた。胴体と首が繋がっておらず、血が溢れるように出ていた。白雪は俺と同じで、ニールを殺すことを決めたのだろう。


 胸の前で手を合わせる。胸の中で、感謝の気持ちを告げながら数秒間黙祷をし、目を開けて白雪を見る。


「海人も苦労した見たいね……」


 白雪と同じで、俺も全身傷だらけだ。クリスの想いが込められた剣は今までに経験したことがないほど重かった。大切な物に気が付かなければ受け止めることが出来ないほどに。


「ああ。けど、勝利した。そして、〝第三次開放〟に至ることが出来た。召喚者の最も高みに至ることが出来た」


「……ええ、そうね。クリスとニールのお陰で、私達は前に進めるわ」


 顔を少し赤らめて、目を合わせようとしない白雪。手をモジモジさせている姿は、普段の白雪の姿からは全く想像も付かない行動だった。率直に言えば少し気味が悪い。傷を負いすぎて頭が可笑しくなったのではないだろうか。


「どうしたんだ?顔を真っ赤にして……」


 そこで俺も気が付いた。どうして白雪が顔を赤くして俺と目を合わせてこない理由が。正確には、少し距離がある対応を取る理由に気が付いてしまった。


 気が付いた時には既に遅かった。白雪を顔を見ると同時に顔が赤く染まるのが自分でも分かった。普段から白雪は可愛いが、なんだか今日は一段と可愛く見える。想いを自覚してしまえば普通の女の子にしか見えなかった。


 召喚者である白雪は、〝約束〟で結ばれたパートナーであると同時に俺の一番大切な人。大切だった……今でも大切に思っている凜奈とはもっと別の感情を抱いた女の子なのだ。心までもが一緒に繋がっている。


「そ、その……とりあえず、寮に戻るか?〝魔術閉鎖空間イージス〟も解除した方がいいだろうし……」


「そうね……そうしましょう」


 返事はしてくれるが、白雪は全く俺の方を見ない。今だって、全く目線を俺の方に向けずに、下を向いている。だが、耳まで赤くなっているので、きっと頬は林檎のように真っ赤になっているだろう。


「…………」


「…………」


 言葉もなく、歩き始めた白雪の少し後ろを歩く俺。普段であれば真横を歩くのだが、恥ずかしいため後ろを歩く形になっている。耳が真っ赤な白雪の隣に行くとさらに気まずくなる予感がする。


 〝魔術閉鎖空間〟は展開したままで、寮に帰る俺達。俺達二人以外に誰も居ない街は、まるでこの世界に二人だけしか生きていないかの錯覚を受ける。今まで、何度も出入りしてきた空間なのにも関わらず、こんなことを考えてしまうのはきっと、白雪の想いを知っているからだろう。


 〝約束〟を通じて知った感情は、真っ直ぐで紛い物ではなく、本物の感情だった。だからこそ、〝約束〟が反応して〝第三次開放〟に至ることが出来たのだが、それは互いに本当の想いを知ってるという状況になる。


 今までは、そんなこと一切考えたことなかったので、意識してなかったが、俺はずっと前から白雪の事が好きだったのだろう。ただ、〝みんなが笑顔で居れる世界〟という初めの願いが、その感情を消していただけで、実際はずっと前から好きだった。


 一人きりの願いを消したら、心の中は白雪の事で埋め尽くされていた。だからこそ、反応した俺達は高みに上ることが出来た。それは、白雪だって同じだろう。


 俺に対しての感情はもう気が付いている。けれど、ずっとパートナーとしての感情だったものが、今までに抱いたことがない感情を得ることによって、どのように対応すればいいのか理解出来ていない状態なのだろう。


「…………」


 自分の願いだった物を捨ててまで、大切な物を見つけた俺達は結局のところ、初めて得た感情をどうすればいいのか理解出来ていない、ただの子供のような物なのだろう。


 気まずい空気の中、一定の距離間を保って歩く俺達。近づきもせずに、離れずもせずに漁までの帰り道を無言で帰る。人が居れば多少はましだろうが、召喚者以外に入ることが出来ないので、無理な話だ。


 何度か話しかけようと試みるが、耳まで真っ赤にしている白雪の姿を見ると躊躇ってしまう。結局、学園まで一言も、一回も目を合わせなかった俺達は、寮の前に到着する。


「と、とりあえず……一回自分の部屋に戻って、風呂とか着替えとかするか……。このままでと午後授業も出ることが出来ないから」


「ええ、そうね……」


 女子寮の方を見ながら答える白雪。隣で戦ってくれていた白雪と話しをするだけで、緊張してしまう自分が不思議だった。それだけ、今抱いている想いは門物なのだと実感させられる。


「〝魔術閉鎖空間〟は白雪が部屋に戻ったと同時に解除してもいいから……」


「わかった」


 寮の前で別れた俺は急いで部屋に戻る。部屋の中に入るのと同時に結界が解除され、普段通りの時間に戻る。静かだった世界は、音に溢れ、人の気配が一斉に感じ取れるようになる。


 〝第三次開放〟に至ったおかげで、前よりも鮮明に人の気配を感じ取れるようになっている。水瀬先生の時は全く召喚者だと気が付かなかったが、今であれば、隠しても直ぐに気が付くだろう。その方が危険も減るから安心できる。


「とりあえず、風呂に入るか……」


 時計を見るが、ゆっくり入らなければ午後の授業にも間に合うだろう。体が悲鳴を上げて、このまま寝てしまいたいが、学園には通いたい。学園まで行かなくなった俺は、完全に非日常しか無くなる。少しだけでも、人間だった頃に触れていたいと思うのは心が弱いからだろうか。


 白雪に聞いたら答えてくれるかもしれないが、今は気まずい空気だから聞けない。仮に聞ける状態になったとしても、たぶんだが聞かない。結局、聞いても仕方ないことだからだ。


 服を脱いで、俺は風呂に入ることにした。






********************







 風呂から上がると、急いで制服に着替えて、学園に向かう準備をする。鞄など全て学園に置いているので持って行くものは無いが、生死を分けた戦いのしたせいで、お腹が空いている。


「仕方ない……食パンを焼いて、食べながら行くか……」


 食パンが焼き終わると、漫画のように咥えて部屋を出る。角で美少女かイケメンとぶつかるなどという漫画的展開もなく、寮の外に出た。寮長が居るので、見つからないように外に出た。


 凜奈と良く待ち合わせしていた木の前に、白銀の髪をした小さな女の子が居た。風に吹かれるたびに、髪が揺れ、儚い雰囲気を漂わせている。遠い国に居るお姫さまのように見えなくも無い。


 白雪は身長は小さく、顔立ちは子供のように幼い。学園に居る同年代の女の子よりも二歳も三歳も年下に見える。中学生だといわれても、皆が納得するほどに幼く見える。だが、それは見た目だけの話しだ。


 本当は幼くないことを知っている。色々な物を抱えて、心の強さは大人も顔負けだろう。勿論、俺だって白雪の強さには勝てない。けれど、それに近づきたいと心から思っているし、何より、そんな白雪の事を守りたいと心から思っている。


 実際に守られる事が多い、支えになって貰うことが多い、けれど、少しでもそんな白雪に近づけたらいいと思っている。もう一度、失わないためにも、俺は絶対に白雪の事を守る。


「な、何見てるのよ……」


 頬を林檎のように赤らめながら白雪が俺を見ている。どうやら、白雪の姿が見えてからずっと見惚れていたらしい。自分でも気が付かない内に、立ち止まったままで白雪の方を見ていたのだ。


「べ、別になんでもない。それより……学園に行くか」


「ええ……」


返事をすると同時に、背中を向けて歩き出す。後を追うようにして歩き出す俺と白雪の距離間は、先ほど全く変化はない。けれど、一度伝わってきた思いがあるから気まずいだけで、心は近づいていることを理解している。


 ただ〝約束〟のパートナーだけだった時よりも二人の距離は開いている。けれど、いつかはこの距離も簡単に埋まるだろう。いつになるかは俺にも全く分からないが、出来るだけ早く埋まるといいと思っている。


「…………」


「…………」


 無言で歩いて五分ほど経過すると、学園に着いた。一緒に登校するには短過ぎる時間だが、今の俺達にはちょうど良い時間だった。もう直ぐしたら昼休みは終わる。だが、教室に行けば、クラスメイトの声などで静かな空間は無くなる。


 急に自覚した想いだからこそ、少しだけ時間を空けたほうが良いだろう。俺には俺の、白雪には白雪なりに考えたいことや、受け入れる時間というのが必要なはずだ。


 下駄箱で、上靴に履き替えて、教室に向かっている途中で、見覚えのある姿が廊下を曲がったのが見えた。もう直ぐ昼休みは終りなのに、屋上に向かおうとしているよう見えた。


「白雪……少し用事が出来たから、先に教室行っててくれ」


「……わかった」


 白雪にも姿は見えていたに違いない。本来であれば関係のある話にも関わらず、俺一人で行かせてくれるのはきっと、何かを察したに違いない。


今の時間に行けば、五時限目は間に合わないが、授業に出るよりも優先的にしておきたいことが一つだけあった。別に何か特別な話をしたい訳ではないが、報告をするだけだ。


 早歩きで、俺も屋上に向かう。白雪が教室に向かったことが気配で分かり、少しだけ安心した。真面目に通っている訳ではないが、授業に出てくれることが少しだけ嬉しかった。


 屋上に着くと同時に、五時限目の始まりを告げるチャイムが鳴り響いた。授業が始まった今であれば誰にも邪魔をされずに、話をすることが出来るだろう。


「授業サボって何やってるんだ?留年するぞ?」


「私は問題ありません。別に先輩みたいに頭悪くないですから」


 優しく笑みを受けべるのは、一年生である谷崎だ。誰にも教えていなかった白雪の本名を知り、今日起こるはずの分岐点のことさえも知っていた謎が多い後輩だ。


「ひどい言われようだな。確かに頭悪いけどな……」


 自分でも今まで頭が良いと思った事が無いので、否定はしない。だが、正面から後輩に言われると少しだけ胸に刺さる。悪意ない言葉と理解しているが、それとは話しは別だ。


「とりあえず……先輩。〝第三次開放〟に至れましたね」


谷崎は少しだけ嬉しそうな表情で口にする。分岐点のことを教えてくれた谷崎なら、俺たち状況など全て理解しているだろう。何か特別な力が働いているに違いないが、本人言いたくないのであれば深くは聞かない。


「ああ……”第三次開放〟になったよ。そして、最も大切な人の存在に気がついた。隣で戦ってくれていた大切な人の存在に……」


「そうですか、それは良かったです。私も嬉しいですよ先輩」


本当に嬉しそうな谷崎の表情。それが本音なのかどうかは判断できないが、表情を見る限り嘘ではなさそうだ。まるで、何かを楽しみにしているかのように笑っている。


「それで、新しい願いは決まりましたか?〝みんなが笑顔で居れる世界〟という願いから変化はありましたか?」


真っ直ぐな目で見てくる谷崎は、真剣そのものだった。先程まで浮かべていた笑顔は完全に消えていた。


「変わったよ。何かは言わないけど、確かに願いは変わった。そんなこと言わなくても谷崎なら知っているだろ??」


確証はないが、谷崎は全てを知っていそうな気がする。勿論、それは俺がそう思っているだけで実際は違うだろうが、白雪の本名や、分岐点のことを知っていたのは、谷崎の秘密に関わりがあるのは間違いない。


「そうですね。確かに知ってますよ。先輩達が分岐点で〝第三次開放〟至るとこも、先輩の新しい願いも……これから起こる出来事や、戦争参加者が、誰と戦うのかということも分かります。詳しくは言えませんけど」


 谷崎の正体が全く理解出来ない。これから起こる出来事が予測出来るなど、未来予知ではないか。召喚者の魔法とは異なる物……超能力といわれる類の物ではないか。人間や、召喚者ではいくら頑張っても出来ない領域の存在だ。


 そんなことが出来るのであれば、これからの戦いの結果なども全て谷崎は知っているということになる。そして、戦争の勝者になる召喚者も知っているということになる。谷崎には、理解出来ないことは無いということになる。


「違いますよ」


「え……?」


 まるで、考えていることを読んだかのように言葉を挟んだ谷崎は、再び笑みを浮かべながら話しを続ける。


「私が理解出来ることは、少し先までです。確かにこれからの戦いの組み合わせは、知っています。けど、その先の戦いは分かりません。勿論、戦いの勝者などは全く分かりませんし、戦争の勝者なども想像も付きません」


「…………」


「その場、その場の状況に合わせて、私が理解出来る範囲が変化します。今、知っている戦いの組み合わせが終り、結果として勝ち残った方のことが知れます。今の状況では、次の対戦相手ぐらいしかわかりません。けど、勝者が生まれれば、その先が分かるようにまります……あまり、うまく説明出来ませんですけど、要するに、私が理解出来る場所には、その場の限界があるということです」


 谷崎は、一度だけ深く深呼吸をして、再び口を開く。


「物事は、決して全てを理解出来ることなどありません。何をするにも絶対に変化が訪れます。確実にこうなるだとうという出来事でも、偶然と奇跡が重なれば回避する可能性が無くはないのと同じで、何がどのように展開するなど絶対に理解出来ることはありません。だから、私でも少し先を知るのが精一杯なのです……今はこれぐらいしか話せません」


 正直、谷崎が言っていることを深く理解した訳ではない。ただ、未来は何が起こるかは全く予想は出来なくて、少し先までしか谷崎は知ることが出来ないということだけは理解した。今はそれだけでいいだろう。いつか知る日がきっと来るだろう。


「ああ……これから二人で頑張るよ。白雪と一緒に願いを叶えるために……はぁ」


「どうしたんですか?ため息なんか吐いて」


 今、白雪と気まずい雰囲気だったことを思い出してため息が出てしまった。二人で、願いを叶える前に、この関係をどうにかしなくては戦いの時に影響するかもしれない。万が一があってからでは遅いので、どうにかするしかない。


「いや、なぁ……」


 女の子である谷崎に聞いてみるのも案かと思い話すことにした。〝第三次開放〟に至る時に通じ合った心から、白雪の本音を聞いたこと。そして、互いの気持ちを知っているからこそ、気まずい雰囲気であること。今の状況を出来るだけ詳しく話した。



「そうなんですか……」


 谷崎は、うんうんと頷きながら顎に手を添えて考え始める。対する俺は、白雪が俺のことを好きだと、他人に話しているみたいで少し恥ずかしい思いをしながら待っていた。自意識過剰の男みたいだ。


「それは大変ですね。これから一緒に戦う間ですし、早くどうにかしないと……時間がどうにかしてくれる、とか言えるほど暇もないし……」


「そうだな。戦争に参加しているのだから、時間に余裕はない。これからも特訓はするし……」 


 何をするにしても二人で居るから、気まずいのは非常に辛い。今までに体験したことがない気まずさだから対応の仕方が全く分からない。


「そうですね…………あ!いいこと思いつきました!!!」


 添えていた手を上に上げて、満面の笑みを浮かべてきた谷崎。笑みというより、ニヤニヤしている様子からは何か嫌な予感がするのは気のせいだろうか。


「デートしかないですよ!!デートして、そして告白しましょう!!心で通じ合ったからって、言葉にしなくちゃ意味ないですよ!!」


 俺の嫌な予感は的中した。よりにもよって、一度もしたことも、されたこともない告白ときた。しかも、一緒に居ると無言しかならない相手と一緒にデートに行く……考えただけでも、辛そうだ。


「白雪先輩だって、召喚者でありながら女の子ですから!きっと、大好きな相手に、正面から告白されたら嬉しいですよ!そして、気まずさも無くなりますよ!!」


「そうか……?」


 まず、今の状況なら白雪は俺の誘いを断りそうな気がする。今は自分のことで精一杯だろうし。


「そうですよ!!デートで告白、気まずさ無くそう大作戦は今週の土曜日に決行しますから!!」


「なんだその変な作戦名……」


 目的と作戦名がそのまますぎて違和感しかない。でも、目的と同じなので名前は覚えやすいか……?どちらにしても、その名前で呼ぶことは絶対にないだろう。


「とりあえず、それまでに白雪先輩をデートに誘ってくださいよ!!!後、恥ずかしそうに説明してくれましたが、私なら先輩達の事情知ってましたよ?」


「それを早く行ってくれよ…………」


 こうして、白雪をデートに誘うことが決まった。

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