二人の召喚者
咆哮と同時に戦いが始まった。周囲に居る〝幻獣〟を完全に無視をして、〝魔法狩り〟が伝えてくれる微かな魔力反応を信じて、死体が転がっている街を駆ける。
大勢の人間の悲鳴と救済を求める声が街には多く響いている。人間が〝幻獣〟相手に出来ることなど、逃げる事以外に一切ない。逃げなければ殺される……ただそれだけだ。
召喚者という人間からしたらただの化け物が関わった時点で、人間に出来ることなど一切存在しないのだ。この近くに居る召喚者以外〝幻獣〟を殺すことが出来ない。そして、巨大な気配を持つ〝幻獣〟を倒しに向かっている二人を除いたら、人間を救うことが出来る者は俺以外居ない。
だが、街に居る全ての人間を助けることは不可能だ。目の前に居る人間を助けるだけでも、多くの〝幻獣〟を倒す必要がある。この事件の原因である〝幻獣創造〟を先に殺した方が、多くの人間が助かる可能性が高い。
一人の人間の命を助ける事よりも、先に元凶である本体を殺す事が優先だと判断した。
結果、この判断が正しいかどうかなどは今の段階では全く判断出来ない。まだ、〝幻獣創造〟が何か隠し持っている可能性も充分に考えられる。その場合、犠牲者が増えるという悲しい結果だけが残ることになる。
だが、〝幻獣創造〟が何も隠し持っていない場合は、目の前に居る人間を助けていく方法よりも、多くの人間を助けることが出来るはずだ。俺達がこの街に居たせいで巻き込まれた人達だから、出来るだけ多く救いたい。
「この辺から魔力反応があるな」
詳しい場所までは把握していないが、〝幻獣創造〟が隠れているであろう範囲まで移動してきた。時間にしておよそ数秒だったが、今まで見てきた街の様子は一切なく、地獄のような光景が広がっていた。
建物が崩れ、火災が発生し、大量の死体が転がっている。地面に血が飛び散り、街は血の香りに満ちている。平和だった光景は姿を消した。この街が以前のように戻るまでには数年間掛かるだろう。
だが、魔力反応がある一帯だけは妙に綺麗なのだ。建物は崩れ、火災も起きているのだが、他の場所よりも被害が少ないように見える。死体の数も他の場所よりも少なく、この辺りに潜んでいるのは確実と言える。
原型を保っているビルや建物も多くあるため、魔力を消して潜むには最適の場所だ。まだ、壊れていない建物や、ビルなどもあるので〝幻獣創造〟が潜んでいる場所もそういう場所だろう。
壊れている建物の中には、潜むことも出来る建物も存在するのだが、好き好んで壊れている建物の中に潜む者は居ないだろう。それに〝幻獣創造〟は本体はあまり強くないと聞いている。
建物が崩れる程度で傷を負ったりする事は決してないが、壊れている建物だと逃げる道が限られてしまう。狭い場所に潜むと行動もしにくくなり、俺に捕まる可能性も増す。
「本体がどれほどの強さかは対峙しないとわからないが……今の俺なら勝つことが出来るだろう」
〝魔法狩り〟である俺は大量に創造出来る〝幻獣〟であれば簡単に切り裂くことが出来る。西の外れと東の外れに居る〝幻獣〟も大量の魔力を体内に宿しているが、簡単に切り裂く事が出来るはずだ。
〝魔法〟である限り、何をされても切り裂くことが出来る。見えない物でも関係なく、空気を斬る事で魔法を切り裂く事も出来る。それは生物である〝幻獣〟も同じで、魔力を持っている物であれば切り裂くことが可能だ。
だが、魔力を大量に持っているであろう本体はやはり切り裂く事が困難だ。あくまでも純粋な魔法に対してだけ効果を発揮する剣だ。しかし、無限のように創造出来る〝幻獣〟を切り裂けるのは大きい。
「とりあえず、探して見るしかないか」
俺は目を閉じて、さらに魔力を探る。大体の位置しか分からない魔力を特定するのは簡単そうで意外に困難だ。白雪やジャックですら出来るかわからない。だが、俺なら出来るはずだ。
魔力を察知することに関しては、俺の方が上だ。魔法を斬ることが可能な俺だからこそ、最小限に抑えられている魔力でも察知することが出来ないと、この先戦争に生き残るのは非常に困難なはずだ。
辺り周辺にある微かな魔力を探し、集める……場所さへ特定することが出来たのなら、後は乗り込めばいいだけの話だ。狭い建物の中でならいくら〝幻獣〟を創造出来たとしても、直ぐに切り裂くことが出来る。
目をあけて、辺りを再び見渡す。さらに詳しく範囲を限定させた俺は、その中からさらに範囲を限定させる。
限定させた範囲にある建物はどこもまだあまり壊れていない。だが、どれもあまり大きくない建物ばかりだ……一つを除いて。
「見つけた……このビルだ!」
周囲を見渡せるように建っているビルはあまり壊れていない。窓ガラスなどは割れているが、潜む場所としては申し分ない。広さも充分で、〝幻獣〟を創造してから自分だけは逃げる事も可能だ。
そして何より、自分が召喚した〝幻獣〟が何をしているかというのが観察しやすい。一人で三人の召喚者を相手にしているのだ。少しでも場を有利に進めないと勝てる見込みは少ない。
「よし……乗り込む!」
〝魔法狩り〟を構え、乗り込もうとした時に事態は動き出した。
「なんだこの魔力……!」
ビルから感じる微かな魔力など、消え去るほどの巨大な魔力反応が現われた。それも街の中から反応している。
「また新しい〝幻獣〟が現われるのか!?」
だが、今まで感じていた〝幻獣〟の魔力とはまた異なる魔力が多く含まれている事に気がついた。それに、西の外れと東の外れに感じた魔力反応とは比べ物にならないほどの魔力だ。同じ〝幻獣〟とは思えないほどに、圧倒的に魔力量が違う。
乗り込む事をやめ、魔力反応がある場所に向かう。今から現われる〝幻獣〟を放置しておけば、街に住む全ての人間が殺されても可笑しくはない。無視して本体を狙っている場合ではないと判断した。
全力で加速し、街中に向かう。数秒で到着したが、その数秒間が恐ろしく長く感じた。時間が止まったかのように長く感じた。
「なんだこれ……」
巨大な魔力を発している場所には蒼く輝く魔法陣が展開されていた。そして、魔法陣からは白いシルエットが浮かび上がっている……だが、そのシルエットからは何なのかは判断することは出来なかった。
今まで見た〝幻獣〟は鳥のような姿をしている生物や、龍のような姿をしている生物など、比較的分かりやすかった。まだ、多く種類は存在しているが、全て何がモチーフになっているか判断することが出来た。
しかし、魔法陣から浮びあがるシルエットは何か判断することは出来ない。この生物の姿を言葉で現すことは俺には出来ない……いや、きっと誰にも出来ないのではないか?今まで一度も見たことが無い生物であることは間違いない。
ただ、白く浮び上がるシルエットを見て一言だけ言葉を添えるのであれば、皆がこう言うだろう。
「怪物だ……」
一言でそれ以外に言えることは無かった。巨大な魔力を体内に蓄えていることは理解できる。大きさも今まで見た〝幻獣〟とは比較にならないほど巨大だ。怪物という言葉が相応しいだろう。
「早く〝魔術閉鎖空間〟を使えるようにしないと……」
だが、この怪物が後数秒で創造されることは俺でも理解出来る。それまでに間に合うかは、白雪とジャック次第だ。あの二人なら〝幻獣〟は簡単に倒す事が出来るはずだ。
膨れ上がる魔力に、魔法陣の回転速度は加速する。そして、魔力が爆発的に跳ね上がる。創造されるまでもう時間はほとんど残っていない。俺一人では倒せるか分からない怪物が創造される。
「一人で戦う覚悟を決めるしかない!」
〝魔法狩り〟を構えて戦闘に備える。西の外れと東の外れに居る〝幻獣〟からはほとんど魔力を感じることが出来ない。白雪とジャックが追い詰めている証拠だが、倒す前に創造されてしまう。
周囲にはまだ大勢の人間が残っている。目の前に居る化け物が創造されえてしまうと、さらに大勢の人間が一瞬で死ぬことになる。体内にある大量の魔力が放出されると人間は一瞬で死んでしまう。
「一人でも多く守る!」
覚悟を決めて、魔力を体に込める。一人でも多く人間を守るために……だが、展開は予想を遥かに超える方に傾く。
「!?」
驚きのあまり声が出なかった。白いシルエットを浮かべながら創造されていたであろう怪物は、光を放ちながら消えていく。感じている魔力も急激に低下し、何事もなかったかのように存在が消える。
だが、同時にこれまで感じたことが無い莫大な魔力を感じとった。今、俺が知っている召喚者以外の魔力……それも想像を遥かに超えた魔力量を感じ取った。
「なんだこの魔力……」
ただ、そう口にするしかなかった。その魔力は〝第三次開放〟に至った俺達ですら遥かに凌駕していた。四人居る召喚者の魔力を全て足しても、全く比較にならないほどの魔力量……その圧倒的な気配に体が震え出した。
今まで経験した魔力では比べることが出来ない魔力……同じ召喚者である事すら疑わしく感じる。それほどに強力な魔力だった。
「当分表に出るつもりはなかったのだがの……」
どこからもなく、声が聞こえる。ゆっくりとした話方で、声は少しだけ低い男の声……姿を見なくても若者ではないと瞬時に理解出来た。しかし、今感じている魔力を発している存在が何者なのかは理解出来ていない状態だった。
首を左右上下に移動させて、声の方向を探るが姿は見えない。人間の声ではないのは明らかだったので、魔力で気配を探るが、何故か姿を見ることが出来なかった。
数秒間周囲を見渡していると、体全体が何かに包まれるような感覚を覚えた。同時に周囲から人間の気配が完全に消え去り、召喚者と〝幻獣〟しか気配を感じなれなくなる。
「〝魔術閉鎖空間〟!!〝幻獣〟を倒したのか!」
〝魔術閉鎖空間〟が展開されたという事は、白雪とジャックが〝幻獣〟を倒したということになる。これ以上は人間が死ぬことはないということになるが……事態はさらに悪くなったと言えるだろう。
「やっと展開されたか……だが、もう殺し過ぎているな」
再び声が消えた方向を向くと、そこには一人の老人が立っていた。五十代後半の老人……白髪や皺が多くあるので間違いないだろう。見た目は強そうには見えないが、この召喚者が俺達より強いのは感じている魔力で分かっていることだ。到底勝てる相手ではない……。
戦う意力も沸いてこない。戦った所で勝てないのは他人に言われなくても充分理解していた。力の差が開きすぎている。今の段階では動いた瞬間に殺される可能性が充分にある。
「この召喚者……」
白雪の声が聞こえ、振り向くと白雪とジャックが居た。目の前の召喚者に注意が行き過ぎて、白雪達の魔力を感じることが出来なかった。〝幻獣〟を倒して、異常な魔力を感じ取って来たのだろう。
「これはこれは……〝第三次開放〟に至っている召喚者が三人も集まって……〝幻獣創造〟を合わせると四人か」
誰かに問いかけている訳でもなく、ただ話す老人……〝第三次開放〟の召喚者三人相手に余裕で居られるは、絶対に負けることがないと理解しているからだろう。そして、誰も勝てないと理解しているからこそ全く動けない。
「この桁違いな魔力は……〝零世界〟か……」
ジャックも絶望に満ちた声で言う。〝零世界〟という召喚者は何度も聞いたことがある。世界最強の召喚者と言われている召喚者だ。決して勝てる相手ではない。
どんな魔法を使うかは全く分からないが、魔力だけでも勝てる気が全くしない。純粋に三人で挑んでも勝てる見込みは微塵も存在してはいないだろう。白雪もただ絶望を顔に浮かべる。
「初めて〝零世界〟と対峙したけど、こんなに化け物だなんて……」
先ほど〝幻獣創造〟が創造しようとしていた〝幻獣〟が赤子のように感じる魔力……姿は同じ人の形をしていても、完全に化け物だ。少し皮を剥げばそこには今まで見たことが無いような化け物が潜んでいる。
「化け物はひどいと思わぬか?ただ、他の召喚者より〝少し〟ばかり魔力が多いだけだろうに」
「少しどころで済むか……完全に化け物だよお前は」
ジャックは挑発的な言葉を投げているように見えるが、体が少しだけ震えている。ジャックも初めて対峙する世界最強に恐怖を覚えているのだ。言葉で自分の維持しているのだろう。
そうしないと恐怖で崩れてしまうのだろう。俺はただ黙ってなりゆきを見ているしかない。口を開いてしまうと、足元から崩れてしまいそうだから。
「それで、どうして俺達の前に現われた?世界最強である〝零世界〟が来る所じゃないと思うが?」
「うむ……確かに、いくら俺が〝戦争〟に選ばれて〝魔術蒼石〟を集める側だとしてもここに来る理由はないな」
「なに……!?戦争に選ばれたというのか!」
ジャックは同様を隠せない。なぜならそれは、自分の願いを叶える事が出来ないということと同じだからだ。戦って〝零世界〟に勝つなど、今の状態ではまず無理だ。
「別に可笑しなことはないはずだ?召喚者なのだからな」
「狂ってやがる……勝者は決まってる見たいなものじゃないか……」
その通りだ。〝零世界〟という召喚者が戦争に参加している段階で、他の召喚者達が勝者になる可能性は皆無だ。この化け物を倒すという無理難題……高すぎる壁が存在している。
「別に気にしなくて言い。お前はどうせここで死ぬからな……〝幻獣創造〟と一緒に」
「やはり、〝魔術蒼石〟が目的か……」
戦争に参加しているのであれば当然な事だろう。〝魔術蒼石〟を全て揃えなければ願いを叶える事は出来ない。願いを叶えるためには〝魔術蒼石〟を全て集める以外の方法は存在しない。
俺達も願いを叶えるために……〝魔術蒼石〟を集めるために召喚者を殺し、他人の願いを押しのけて今こうして生きているのだ。それは世界最強の召喚者であろうと関係ない。
「〝魔法狩り〟と〝雷光武具変生〟は今回は狙いではないから見逃す……俺は見逃すが、あいつが見逃すかどうかはわからん」
「あいつ?」
魔力に少し慣れた俺は震える体で声を発する。今この場に居る召喚者四人以外には魔力は感じない。だが、〝零世界〟の言い方はまるで、他の召喚者が居るかのような言い方だ。自分は見逃すが、他の召喚者は見逃さない……そう言っているのだろう。
突如、今まで感じなかった気配を感じた。だが、それは召喚者のような魔力を持った存在の気配ではなく、正真正銘の人間の気配。〝魔術閉鎖空間〟を展開しているにも関わらず、人間が俺達が居る方向に一直線に向かってくる。
たまに人間が紛れる可能性があると聞いたことがあるが、それを体験するのは今回が初めてだ。しかも、一番最悪の相手と対峙している時に人間が紛れ込んだ……助けている余裕など一切ない。
こうして〝零世界〟と対峙している俺達でさへ、いつ殺されるか分からない状況で、巻き込まれた側だとしても人間を助ける気力は沸かない。今はどう行動して誰の犠牲者も出さずに切り抜けるかを考えるしかない。
それが出来ないことだと理解していながらも、最善の手を考えてしまう。自分が生き残るだけでも厳しいというのに、白雪とジャックも死なないようにするにはどうすればいいかと考えてしまう。
そもそも、白雪と俺は〝約束〟で結ばれているため、片一方が殺されてしまうと、もう一人も一緒に死んでしまう。二人生き残るしか、俺達の先は無いということになる。
「一体どうすれば……」
人間の気配は一直線に向かってくる。まるで、こちらに俺達が居ることを理解しているかのように一直線に向かってくる。誰も居ない空間の中で、人見かけて向かってきているのだろうか?
だが、その考えさへも予想を超える。そこに居たのは普通の人間ではなく……。
「やっと現われたか……そろそろ会話をするのも飽きてきた所だったんだ」
〝零世界〟がそう呟くと、物陰から姿を現したのは、赤いラインが入った制服を着ている谷崎だった。息を荒げて俺達の方を見据える。
「先輩逃げて!!〝零世界〟の狙いは二人じゃない!だからあいつが来るま……くっ!」
言い終わる前に頭を抱え、痛みに顔が歪む。何か隠していないといけない秘密を話そうとしたのは明らかだった。だが、全てを話した訳ではないので、何が起きるか判断することが出来ない。ただ、他の召喚者が来ることだけは理解できた。
「リーシャ・フォースだと!?」
谷崎の姿を見たジャックはそう叫んだ。日本人にしか見えない谷崎をリーシャ・フォースと呼んだ。
「ほう……知っている者も居るのか……やはり、〝正義者〟であるお前は生かしては置けん……」
「先輩!いいから早く逃げて!!!!!」
今まで聞いたことがない谷崎の叫び声だが、体が動かない。〝零世界〟が発した殺気で体が警告している……今動けば確実に殺されてしまうと。俺ではそれを防ぐことは出来ないと告げている。
「やはり、俺の能力は不完全だな……昔の記憶や、感情が残っているのは厄介すぎる……結果としてこんなことになってしまったからな」
声と共にもう一つ強大な魔力が出現した。〝第三次開放〟に至っている召喚者であるのは間違いない……俺達よりもさらに強力な魔力を体内に秘めているからだ。だが、それでも〝零世界〟には匹敵しない。
「久しぶりですね……五年ぶりぐらいですか?」
「いや、正確には五年と半年だ……〝死者軍勢〟よ」
〝零世界〟の隣に降り立ったのは、黒い服を来た男だった。年齢は二十代後半で、黒い髪に青い瞳をしている。全身を包む黒い服にはマント……手には星型を描いた杖を持っている。その杖がこの召喚者の武器だと理解できる。
「〝死者軍勢〟!世界融合の使い手が二人同時に現われるなど今まで聞いたことがない……」
現状を見守ることしか出来ない俺達はただただ絶望するしかなかった。〝零世界〟だけでも全く歯が建たないほどの力の差が存在しているにも関わらず、〝死者軍勢〟まで現われては逃げることすらも出来ない。
この場を切り抜けることは不可能に近いと言える。全員で生き残る作戦は考えないほうがいいだろう。
「それで、〝零世界〟はどうしてこの場に?誰が目的ですか?」
「人間を殺し過ぎた〝幻獣創造〟と〝正義者〟だ。他には手は出さん」
「ということは、〝魔法狩り〟と〝雷光武具変生〟は私が貰ってもかまいませんか?」
「好きにしろ。ただ、あまり舐めて掛からないほうがいいとアドバイスしておこう」
「ありがとうございます。それは充分承知です。この二人相手に手を抜いて勝てる召喚者など貴方以外には存在してませんよ」
俺達など居ないかのように話しをする二人の召喚者。この先の展開を知る者はきっと居ないと言える。時を詠む力が無ければ……。




