表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/108

11.悪の手先 アナザー1 shut up and explode

-時間は少しさかのぼり 大津市内のとあるマンション-


 『柊は、別任務に就く事になった。


  来月の作戦は、門脇単独で実施してもらいたい。いけるか?』


 『えぇ、問題ないです。


  分かりました。予定通りに。』


 光田からの電話を切り、門脇は思案する。


 別任務?


 素人に毛が生えた程度の術者に何をさせる気だ?


 早目に柊をこちらに寄せたかったが、少々当てが外れたな。


 『春風。首尾は?』


 目の前に座っている中国人の女に問いかける。


 『炎の配置よし。あと、カドだけ。』


 『よし、今晩実行する。お前は、今日中に南京街に戻れ。


  じじいには、別途、僕から報告すると伝えろ。』


 『じじい言うと、また叱られるよ。』


 『そこはオブラートに包め。』


 『オブ?ラテ?』


 『翁によろしくな。』


 そう言って、女の肩を叩き、部屋を送り出す。


 『さて、行きますか。』

 

 門脇もジャケットを羽織り、部屋を出た。 


 愛車 レガシィB4に乗り、目的地、最寄りのSAを目指す。


 そこからは徒歩で向かう計画だ。


 デカイ仕事。そして、デカイリターンが待っている。


 運転中、自然と鼻歌がこぼれた。



-土山SA-


 まわりの光が少なくなってきた頃を見計らい車から降り、


 ニット帽、手袋、メガネをつける。


 トランクからリュックを取り出し、足早に移動を始めた。


 なんなく予定ポイントに着き、辺りを見渡す。


 追跡なし。


 暗視スコープで施設を見る。


 『北、2。南、3。』


 守衛の配置は事前調査通りだった。


 左手の腕時計を見る。23:25。 


 ジャケットの内ポケットから携帯を取り出し、操作する。


 『ドォォン!ドォォン!』


 2回の爆発音ともに施設から炎が上がる。 

 

 突然の爆発で戸惑う人々が施設から飛び出してくる。


 『おぉー、おぉー、雑魚どもめ。』


 門脇は、構えたライフル AK-47で、


 一人づつ狙いを定め、戸惑う人々を無残に打ち抜く。


 まるで人形のように人々は、踊り、倒れていく。


 しばらく、一方的な虐殺が続いていたが、


 『カンッ!』


 門脇の放った弾丸が何かに当たり、軌道を変えた。


 『んっ?』


 盾や鎧をまとった人間が施設が出てきたのだ。


 鎧をまとった人物が叫ぶ!


 『黒連の手先よ。無抵抗の人間を襲うのがそちらのやり方か!


  姿を見せて、正々堂々と勝負するがいい!』


 『はいはい。』


 門脇は笑い、もう一度、携帯を操作する。


 『ドォォォォン!』


 3度目の轟音で施設は、完全に瓦解し、


 人々はまるで紙ふぶきのように舞った。




 建物の崩壊が収まる頃合を見て、


 門脇は、隠れていた場所から現場へ降りる。


 死屍累々だった。


 爆発で吹き飛ばされた者、崩れた建物の下敷きになった者、


 門脇に撃ち抜かれた者。


 門脇は、施設の正門前に立ち、施設に向けて両手をかざす。


 『”紅演舞”。』


 紅蓮の炎が施設のあった場所を包んでいく。


 死者も生者も全てを包んでいく。


 遠くでサイレンの音が聞こえた。


 門脇は、ライフル及びリュックの中の荷物を適当にばら撒き、その場を離れた。




 明け方、車を西に走らせながら携帯を使う。


 『光田さん。門脇です。白鞘施設の偵察中に予定外の事が起きました。


  例の第3勢力と思われます。計画を変更する必要ありです。』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ