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異世界焼肉  作者: 天坂 透真


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【第47話】「霊能館の裏側、繋がる影」

あーちゃんが夢中になった霊能館。

しかしそこには、彼女の知らない“裏側の繋がり”があった。

今回は霊能館の女主人と、謎の人物のやり取り。そして思わぬ展開が異世界焼肉へと繋がっていきます。


◆ 霊能館の夜


陰鬱な灯りがゆらめく館の二階。

女主人は、水晶を磨きながら満足げに笑みを浮かべていた。


「このところ、商売がうまくいってるわね」


そう。あの“人”から鈴や紙札を仕入れ始めてから、霊能館は連日繁盛していた。

なにより、こないだ来た女の子――そう、あーちゃん。

彼女が「大当たりだった!」と大喜びで帰ったことで、その後もいろんな人を紹介してくれた。

結果、在庫はほぼ完売。懐も温まり、上機嫌。


「今日はあの人を誘って、噂の焼肉屋にでも行こうかしら」

そう思った矢先――。


「やぁ、順調か?」


ドアの前に立っていたのは、その“あの人”だった。

背筋を伸ばし、怪しげな笑みを浮かべる。


「おかげさまで。あなた様のお陰です」

女主人は深々と頭を下げた。


「じゃぁ、いつもの鈴と紙札はどうだい?」


「ぜひ。お願いします」


そのやり取りの後、彼は新しい商品を差し出した。


「今度は木札だ。家の大事な場所に置くだけで御利益がある。だが、高く売りすぎるなよ?」


ずらりと並べられた木札に、女主人の目が輝いた。


「すごい数……!ありがとうございます」


⸻


◆ 焼肉屋の話


取引を終えると、女主人は少し迷いながらも切り出した。


「あの……今夜、一緒にどうですか? あそこの有名な焼肉屋さん。行ってみたいのです」


「あぁ、異世界焼肉か」

男はふっと笑みを漏らす。


「面白い。行こうじゃないか。すぐに閉めれば、開店に間に合うだろう」


「本当ですか!? 今すぐ準備します」


女主人は急いで帳簿を片付け、館の鍵を閉めた。


「鈴や札は置いていかないのか?」と問うと、男は笑った。

「いや、むしろ持っていたほうが楽しいだろう」


そう言って、怪しげな荷物を携えたまま二人は館を出た。


◆ 暖簾の前


すでに焼肉屋の前には人だかりができていた。

女主人と男は列の先頭に並ぶ。

後ろには次々とお客が集まり、店の前は賑やかに。


そして、暖簾をかけに出てきたのは――異世界焼肉の店員たち。


男は女主人の肩を軽く叩き、口を開いた。

「今日は二人で」


そうして、二人は店の中へと通されていった。


第47話「霊能館の裏側、繋がる影」お読みいただきありがとうございました。

今回は霊能館の女主人と、謎の人物のやり取りを描きました。

あーちゃんの知らぬところで、この街に潜む“別の繋がり”が、いよいよ異世界焼肉に近づいてきます。


次回、この2人が店でどんな動きを見せるのか……ぜひお楽しみに!


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