【第38話】「三連休最終日、帰路と美容と――そしてポム」
三連休の最終日。
ルミとお姉ちゃんは美容デーを満喫し、温泉に出かけたお母さんは帰路につく。
それぞれが過ごす時間の中で、ほんの少しの胸騒ぎと、不思議な予感が漂う一日が始まる。
◆ 朝のルーティン、少し短めに
「ん……」
布団の中に柔らかい温もり。目を覚ますと、ポムがいつものように潜り込んでいる。
私は頬を埋めてそのぬくもりを楽しむが、やがてポムはするりと抜け出し、お姉ちゃんの布団へ。
そこで、まだ眠そうなお姉ちゃんの横にちょこんと座り、「ワン」と小さな声をあげる。
今日はお母さんがいない。だからいつものルーティンはここで終わりだ。
少しだけ寂しいけど、代わりに今日は――美容三昧の予定!
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◆ 美容院とエステへ
「ポム、ごめんね。今日はお留守番よろしく」
そう声をかけると、ポムは不満げに耳を伏せながらも「ワン」と返事をする。
この子、やっぱり言葉がわかる気がする。
私とお姉ちゃんは朝の支度を済ませて、美容院へ。
久しぶりの美容院は、ふんわり甘い香りが漂い、私たちを迎えてくれた。
シャンプー台に身を預けると、心地よい手のひらが頭皮をほぐす。
「ふわぁ……気持ちいい……」
「ねぇ、もっと強めにしてもらえる?」とお姉ちゃんはちゃっかり追加注文。
鏡の中、少しだけ大人っぽくなった自分を見て、思わず頬が熱くなった。
美容院を出ると、街の通りには屋台が並んでいた。
お昼ご飯は屋台で簡単に――肉まんに串焼き、それに野菜たっぷりのスープ。
「やっぱりこういうのが美味しいのよ」
「お姉ちゃん、髪に油つけないでよね!」
そんな掛け合いをしながら頬張る時間も楽しい。
そして午後からはエステ。
アロマの香り漂う部屋でマッサージを受けると、全身がとろけるように軽くなっていく。
「ルミ、寝てるでしょ?」
「ね、寝てない……」
小声で答えながら、私は眠気に抗えず、つい瞼を閉じてしまった。
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◆ 温泉街のお母さん
一方その頃、温泉旅館。
お母さんは朝風呂に浸かり、体の芯まで温まったところで豪華な朝食を堪能していた。
「やっぱり旅館はいいわねぇ。人に作ってもらうご飯は最高!」
頬を緩ませながら、箸を進める。
チェックアウトを済ませると、軽くなった体で「隣町くらいなら歩いて帰ろう」と決めた。
馬車を使えば早いけど、節約も兼ねて、のんびりと歩くことに。
昼過ぎ、最後の峠に差し掛かる。
なぜか今日は人通りが少なく、鳥の声さえまばらだった。
胸の奥にざわりとした不安がよぎる。
――二日前の出来事が、ふと頭をよぎったのだ。
お母さんは首を振り、気のせいと自分に言い聞かせながら、峠道を進んでいく。
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◆ ポムは……
その頃、異世界焼肉。
留守番を任されたポムは――
(つづく)
第38話「三連休最終日、帰路と美容と――そしてポム」お読みいただきありがとうございました!
ルミとお姉ちゃんは美容デーを満喫。お母さんは温泉街からの帰り道。
それぞれが穏やかに過ごしているようでいて、どこか胸騒ぎを残す一日。
そしてポムは……?
次回、少しずつ“伏線”が動き出します。お楽しみに!




