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探索物語  作者: 宇多川
8/9

危険領域で活動する者達2

誤字脱字へんなとこあったらお願いします

 城塞都市睡蓮の端にある市場。冒険者、探索者、兵士が危険領域で活動するための物資を扱う貴重な場所である。


 私は店の前に止まり、男性に声をかける。


「おじさん、この危険領域道具一式って何?」


「迷彩服の上下、コンバットブーツ、ボディーアーマー /クロスボウ用タクティカルベスト。

 バックパック、ガスマスクと予備フィルター6つ、マッチ3箱、太いロウソク6つ。

 アルコールランプ2つ、鍋2つ、小型浄化装置2つ、水三脚台が2つ入っている。買わなったら、当分買えなくなる。買っていくか?



 てか、見ない顔だな。新入りか」


「最近、この都市に引っ越しして探索者になったばかり。



 じゃあ、危険領域道具一式を2つ。あと干し肉1キロ、米5キロ、塩、砂糖、味噌1キロずつお願いします」


「若いのに頑張ってるな。冒険者の起こした事件もあるし、気をつけろよ」


「とりあえず、さっきの代金は?」


「ああ、すまないね。全部合わせて、238562ギルだ」



 私は、財布から代金を渡す。


「まいど、そういえば自己紹介してなかったな。俺はノヴァ、21歳。おっさんって呼ぶなよ」


「菫、14歳。いい買い物したよ、ノヴァさん」


 そして買ったものを持ち、自宅へと戻り荷物をまとめて、最後に武装を確認し危険領域への北門へと向かった。



ーーーーーーー

 睡蓮から、北へ25キロ地点。


 侵食病が発する胞子を検知する情報収集機に反応がなく、私は苛立ち始めている。


「目的地の拠点候補まであと5キロ。


 問題の起きた場所はちょい東か。しかし情報収集機に変異体も胞子の情報ないの絶対おかしい」



 変異体。侵食病にかかった者たちの総称。

 侵食病が最終段階へと入り、怪物の姿形は人それぞれであり、人以上の身体能力、特異な能力を稀に発現する怪物。


 十年前、なぜそれが現れたのか。存在する理由、目的はいまだ不明。

 適切な対応をすれば感染するリスクは低いものの、怪物へとなれば恐ろしい脅威となる病。

 小型の怪物でも、村1つを簡単に壊滅できる。


ネズミ型の変異体や人の変異体により様々な村や街、私の部隊が滅びたのを私は何度も見てきた。


 そして、危険領域で変異体は一定数徘徊し、胞子を飛ばす死骸があるのが常識である。

 それが、ここにくるまでに遭遇していないことを私は問題視していた。


「遭遇しないなんて、ありえない」



 そう苛立ちながら、丘をのぼり拠点候補の1つが視界に入る。


 前方、右側が断崖絶壁。後方、左側が山によって守られ、国にとって物資補給として重要であり、貿易を生業としていた村、ブバリア。



 十年前に長期的な豪雨と強風により断崖をわたるための橋を壊され、最終的に大量の餓死者を出し、廃村。原生生物と変異体の脅威により、今に至るまで廃村となっている。



 私は望遠鏡をバックパックから取り出し、廃村の中と周辺を観察する。


「原生生物なし、変異体なし、変異体の死骸もない。情報収集機にも、反応なし。橋は壊れている。


 とりあえず、第1候補だな。



 2カ所目は、東に5キロの廃村だな」と、私は望遠鏡をバックパックへとしまい、地図とペンを出す。



 そしてブバリアの場所に丸印をつけ、次の候補へと向かう。


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